車両制限にうんざりしていますか?エアバッグや排出基準、アンチロック・ブレーキはもうお腹いっぱいですか?シートベルトも安全対策も備えていない美しい金属の箱に乗り込んで、最善の結果を願った時代はどこへ行ったのでしょう?
朗報です:マッスルカー「クラシーク ブロードウェイ」に乗って、古き良き時代を巡るファーストクラスの旅に出かけましょう。レジェンダリー・モータースポーツで好評販売中。
(ロード画面での解説)
ごまかすのはやめましょう。これまでのところ、夢見た未来には裏切られてばかりです。 宇宙旅行と世界平和を約束されていたはずが、手に入るものはどんどん変な進化を遂げるVRポルノだけ。 それ以外は悲惨の一言です。今こそ「ポルノにないジャンルはない」現代に背を向け、 「未来」のデザインがモヒカンと砂漠ではなくユートピアSFだった時代に戻ってみませんか?
(Legendary Motorsportでの解説)
「ロスサントス・ドラッグウォーズ」アップデートで追加されたブロードウェイ。昔はこの車の助手席にイイ女を乗せているだけで幸せが手に入ったのに、いつから社会はここまで複雑になってしまったのでしょうか?幸せのカタチがまだシンプルだった時代の1台を見ていきましょう。
車両データ
メーカー:クラシーク(Classique)
名称:ブロードウェイ(Broadway)
分類:マッスルカー
駆動方式:FR
乗車定員:2人
購入価格:$925,000
モデル車の考察
モデルはオールズモビル 66 クラブセダンですかね。オールズモビルが1940年代に生産していたフルサイズ車で、クーペやステーションワゴンなど様々なバリエーションがあります。ちなみに、名前の1桁目の6は6気筒エンジンの6で、8気筒エンジンの方は68と命名されています。
メーカー設定はクラシーク。GTA4からスタリオンのメーカーとして登場したメーカーですが、GTA5でスタリオンがデクラス製になったことで存在がかき消されてしまったメーカーです。今回ブロードウェイが登場したことでようやくGTA5でもメーカーとして独り立ちすることができましたね。
過去作ではサンアンドレアスに登場していて、その頃は1947年式のキャデラック シリーズ62をモデルにした車でした。ジジーの愛車として知られる車で、某動画サイトではジジーのセリフから「法王」と呼ばれていましたね笑。
(SAでのBroadway。クラシックなアメ車オープンカーで、ローライダーとしても改造可能と、「法王」キャラが無くても印象的な1台でした)
また、R3ミッションの一種であるポン引きミッションが行える車でもありました。残念ながらPS2の日本語版では規制により削除されていたミッションなので当時の自分は遊べませんでしたが、トリロジー版で改めて遊ばせてもらいました。内容的にはタクシーミッションみたいなものなので、今作のこの車にタクシーペイントがあるのもなんだか縁を感じます。
走行性能
大体見た目通りという感じの性能。のんびりドライブして楽しみましょう。
加速性能はイマイチ。フルカスタムしても古さは隠せません。最高速も低めで、ストレートスピードは寂しいものです。80年くらい前の車なので仕方ないですが、カスタムパーツの内容を考えるとチューニング後のストレートスピードはもっと伸びてほしかったかも。
ハンドリング面は意外と軽さがあって、操作に対するレスポンスは良し。ただ、動きはクイックですが元々のグリップレベルが低めなようで、アンダーもオーバーも出ます。オーバーステアに関しては重心の高さが原因らしく、サスペンションを変更すれば抑えることが出来ますが、今度はアンダーが強くなるのでどっちにしろ癖はあります。ブレーキの効きも悪く、ストレートだけでなくコーナーでも勝負は厳しいです。
実装当初はタクシーペイントを付けてもタクシーの仕事は出来ませんでしたが、「サンアンドレアスの傭兵」アップデートからタクシーペイントを付けることでタクシーの仕事を受注できるようになりました。
性能的には通常のタクシー以下なのでわざわざこの車でタクシーをする理由も無いですが、
カスタマイズ
旧車マッスルカーに欲しいパーツは大体揃っているでしょうか。しかし、この車に欲しいパーツは今一つ足りていないもどかしいラインナップです。
バンパー類は飾りのついたクロームバンパーがいくつか用意されています。バンパーレスがフロントにしか用意されていないのがちょっと物足りないか。
ボディワークはサイドトリムを追加するものと、フロントのフェンダーとグリルを取り外してホットロッド化するパーツがあります。ボンネットの項目も同じような感じで、トリムを追加するものと、ボンネットを取り外してバグキャッチャー付きのどデカいエンジンを見せつけるものがあります。ホットロッドにしたいならこの辺を弄りましょう。
フェンダーの項目はリアにフェンダーカバーを装備できます。ミラーは純正と同じような丸形のミラーが多く、取り付け位置を上にしたりできます。バイザーの項目では文字通りバイザーを装備できます。
この車の特徴的なパーツとして、ルーフアクセサリーでカークーラーを付けることが出来ます。自動車エアコンの始まりのようなパーツなので、年代感を出すには良いパーツですね。マフラーの項目では排出口がフィン型になっている変わったものが用意されています。他は4本出しなどになっていますが、サイド出しやフロントフェンダーのあたりから飛び出しているものも欲しかったですかね。
サスペンション変更による車高の下げ幅はそれなり。しっかり下げることが出来ますが、シャコタンと言えるほどは下がりません。
サブカラーの適用範囲はルーフからトランク部分まで広め。それはいいんですが、できればフェンダー部分も独立して色を変えられればよかったですね。サードカラーだったり、フェンダーの項目で差分パーツとして出すなりして。あとトリムカラーが無いのも残念。
ボディーペイントはバラエティー豊かで、炎の模様が入ったツートン、黄色と緑色のファイヤーパターン、ローライダーっぽいピンストライプやルーフだけのカスタムペイント、錆ペイント、ダウンタウン・キャブのタクシーペイント(タクシーの仕事で50人の客を運んで解除)が用意されています。どれもこの車のキャラクターに合っていますね。
ただ、タクシーペイントはボンネットの上にファイヤーパターンが付いているので純粋なタクシーにならないのが不満。変わったタクシーペイントがあるのはいいんですけど、それなら純粋なタクシーペイントも一緒に用意してほしいんですよね。王道は無くて邪道だけあるのはなんだかな〜。
他に細かい不満点で行くと、ルーフを取り外してオープンカーできればSAっぽい仕様にできたのにな〜とか、サイドに木目調のパネルを付けたかったな〜とか、グリルも弄りたかったな〜とか、内装もハンドルとかシフトレバーとか色々弄れたらよかったな〜とか。どれもちょっとした不満なんですが、積もり積もると「こんなに足りないものがあったのか」という感じですね。
感想
「ロスサントス・ドラッグウォーズ」アップデートの最初の告知画像でタクシーペイントのこの車が出てきて、ユーザー達は色んな意味で盛り上がりを見せたものですが、実際に実装されてみると「こんなもんか〜」という感じでした笑。決して悪くはないんですけどね。純正から色変えるくらいでも良い雰囲気になりますし。ただ、カスタマイズ面なりなんなりでもうちょっと頑張れただろうという感が。
価格はイマドキ珍しく100万ドルを切っているので、コスパを考えてもやはり「こんなもん」という評価で落ち着くでしょう。不満が出てきたとしても、そこは値段相応ということで。
フォトギャラリー
関連コンテンツ
本物のタクシー→GTA5/GTAオンライン車図鑑「ヴァピッド タクシー(Vapid Taxi)」
ボロ車仲間について→【GTAオンライン】ボロ車カスタムが楽しめる乗り物まとめ
これまでのGTA5/GTAオンライン車レビューまとめはこちら