すべてのトレーラーマニアとトラック野郎へ。今こそ、市場で最も悪名高いハイブリッドレーストラックこと、ホットリングエヴァロンのハンドルを握るチャンスです。あなたの毒気とこの車の雄々しさで、完璧な「有害な男らしさ」の完成です。
(Southern San Andreas Super Autosでの解説)
「ロスサントス・ドラッグウォーズ」アップデートで追加されたホットリングエヴァロン。ホットリングレースにトラック界の王者が殴り込んできました。信頼のカリン製である1台を見ていきましょう。
車両データ
メーカー:カリン(Karin)
名称:ホットリングエヴァロン(Hotring Everon)
分類:スポーツカー
駆動方式:FR
乗車定員:2人
購入価格:$1,790,000(SAスーパースポーツシリーズのレースで20回トップ3に入ることで$1,342,500に割引)
モデル車の考察
見るからにストックカーがモデルなこの車は、トヨタ タンドラ TRD プロ NASCARがモデルだと思われます。ピックアップトラックベースのストックカーで競う、NASCAR クラフトマン トラック シリーズの出場車ですね。
今作ではNASCARモデルの車が既にホットリングセイバーの名で登場しています。主に90年代のストックカーをモデルにするホットリングセイバーの登場から数年、2台目のストックカー車両は最新型のトラック系ストックカーになりました。同じNASCAR車両と言ってもこの2台はかなりキャラクターに開きがありますね笑。
「サンアンドレアスの傭兵」アップデートではホットリングヘルファイア が登場。ホットリング車両もこれで3台目となりました。
NASCARの車両はパイプフレームに金属製のボディを被せただけなので、本来ドアなどは付いていないはずなのですが、この車はドアが開いて普通に乗り降りできます。この車の為だけに乗降モーションを作るのは大変なのでその辺は仕方ないでしょう(ドア触らずワープで車内に入るっていう手もあるけどね)。ドアハンドルがないのにドアが開くというどこ持って開けてんねん現象も温かい目で見てあげてください。
ちなみに、ホットリングセイバーはアクションメニューからボンネットとトランクを開くことができましたが、せめてそこはカウルっぽくしようという計らいなのか、ホットリングエヴァロンの方はドアしか開けなくなっています。ただ、ダメージを受けると普通にボンネットは飛びます。気が利いているのかいないのか。
エヴァロンと言えば、今作ではトヨタ ハイラックスを極地仕様にした車が登場しています。そのエヴァロンをストックカーにした仕様に見えますが、車のモデルを考えるとエヴァロンをそのままストックカーにしているわけでもなさそうです。
この車のモデルとなっているのは第3世代のタンドラで、初代タンドラは第5世代のハイラックスを大型化したT100(日本ではなく北米向けに作られた)の後継機として登場した車。つまり、タンドラシリーズは北米向けのデカいハイラックスのような車で、同じピックアップトラックと言えどエヴァロンとはモデルも違いますし、同じ車種として扱っていいかは疑問です。
まぁ、当のロックスターがこの車に「エヴァロン」って名付けているので、カリン(トヨタ)製の大型ピックアップトラックはみんな「エヴァロン」という名前にまとめられていくのかもしれませんけど。でも、ハイラックスがモデルの車だと「レベル」って名前の車も出てるからなぁ。
NASCAR クラフトマン トラック シリーズにトヨタが参戦したのは2004年からで、それ以来タンドラがベース車両として今も使われ続けています。マニファクチャラーズタイトルはトヨタが2022年までに13回獲得しており、1995年から始まったこのシリーズでは勿論全メーカー中最多のタイトル数(2006〜2010年、2013〜2017年に5年連続優勝もあり、近年はほぼトヨタの優勝でたまにシボレーという感じ)。タンドラはNASCARトラックシリーズの顔というべき存在ですね。
2023年3月9日解禁されたこの車は、2023年3月15日までの期間限定販売となっています。最近の追加車両は大体コレですね。GTA+というサブスクも含め、なんだかこの一年くらいで急に普通のオンラインゲームみたいな商法を取り入れるようになりましたよね。以前はそんな商法なんか使わずとも十分過ぎるほど儲かってたってことかもしれませんが。
ボディーペイントの元ネタ
正直これは元ネタというわけではない(ペイント自体がセイバーからの流用ですし、元ネタの年代がエヴァロンより新しい)のですが、「Bean Machine」はブラックライフルコーヒーがスポンサーのシボレー シルバラードと雰囲気がそれとなく似ているので、それっぽい再現車に使えるペイントだと思います。(画像)。
走行性能
基本的な性能は大体ホットリングセイバーと同じですね。同じホットリングレースに出られる車で、カテゴリーも同じということでホットリングセイバーを強く意識した走りとなっています。なお、旧ホットリングレースでは設定が変わらずセイバー限定になっているのでエヴァロンが出場できません。旧ホットリングレースでもエヴァロン使わせてくれよな〜。
違いの1つはストレートスピードで、エヴァロンのほうがセイバーよりも最高速が上です。なので直線勝負ではエヴァロンに分があります。
コーナリング面はセイバーの方が上で、エヴァロンの方はステアリングを切って車体が曲がりだすまでの動きに硬さと重さを感じます。ストレートのエヴァロン、コーナーのセイバーという味付けなのでしょう。
ただ、グリップの限界を超えた後の挙動はエヴァロンの方が穏やかで、滑ったらもうそのままスピンコースに入るセイバーよりも立て直しがしやすいです。単純に重いのもあり接触に強く、ぶつけ合い上等のホットリングレースでは多少曲がりにくくても安定性で勝るエヴァロンの方が合っている気はします。
また、ホットリングレースは殆どが道幅の広いオーバル系のコースで、コーナリング性能よりもストレートスピードが要求される場面が多いレースシリーズなので、大体のコースでエヴァロンが強みを出せる印象です。クーペよりトラックの方が強いのかよ!と言いたくなりますが、価格を考えたらエヴァロンの方が速くて当たり前という面もあり厄介なところです。
ちなみに、通販サイトではSAスーパースポーツシリーズの“レース20種類“でトップ3に入ることで$1,342,500に割引と書いてあるのですが、SAスーパースポーツシリーズ(ホットリングレース)は現状16種類しかありません。じゃあ割引解除不可能じゃん!と言いたいところですが、実際は“20回のレース”でトップ3に入ると割引が解除されます。翻訳しっかりしろ。
カスタマイズ
ストックカーなので外装のカスタムは基本的に出来ません。ペイント、ボディーペイントで見た目を変えられるくらいですね。
ボディーペイントはホットリングセイバーと同様にストックカー風の企業ペイントが大量に用意されています。どれも非常に雰囲気が出ています。
現在ホットリング車両は3台有って、それぞれにボディーペイントが用意されているわけですが、実は同じ企業のペイントでカーナンバーが連番になったりしています。詳しくは【GTAオンライン】ホットリング車両のゼッケンを並べてみよう!の記事で。
感想
ホットリングセイバー以降、ストックカーが追加されるならモデルの年代が新しいやつが来るかなとか思っていましたが、トラック系の車がやってきましたね。これはこれでストックカーのバリエーションが増えたので良かったと思います。性能もセイバーと大差なく、ホットリングで2車種が戦えるようにしてくれてありがたいです。その辺のゲームバランスは大体てきとーにするのがロックスターですからね笑。
ホットリングレースとか抜きに単体の車として見ると、ホットリングエヴァロンは「トラック系ストックカー」であり、それ以上でもそれ以下でもありません。そう思って購入を検討していただければと。ストックカーならではの特別な仕様とか色々あったらそこで加点も出来たんですけどね〜。
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