サーキットでも街中でも走れる、完全EVのハイパーカーの登場です。乗るだけで環境に対する意識の高さをアピールし、同時に経済的な地位も誇示できるでしょう。そして、賢いつもりでその矛盾を指摘する輩にうんざりしたら、称賛するしかないほどの飾り物の装備で黙らせればいいのです。ミサイルのロックオン・ジャマー、リモート制御ユニット、スリック地雷、アーマープレートなどがあれば、どんな議論も始まると同時に決着がつきます。
(Legendary Motorsportでの解説)
「ロスサントス・ドラッグウォーズ」アップデートで追加されたヴァーチャー。故郷に華々しく凱旋したい時は、EVスーパーカーに乗って自分の地位を知らしめるに限ります。周囲が自分の帰還を待ち望んでいたと勘違いした人のための1台を見ていきましょう。
車両データ
メーカー:オセロット(Ocelot)
名称:ヴァーチャー(Virtue)
分類:スーパーカー
駆動方式:AWD
乗車定員:2人
購入価格:$2,980,000(ミッション「最後の一服:バドンカドンク」をクリアで$2,235,000に割引)
モデル車の考察
モデルはロータス エヴァイヤですかね。ロータス初の電気自動車で、ロータスが中国の吉利汽車の傘下に入って初めて投入されたモデルでもあります。特徴的なバタフライドアまでしっかり再現されていますね。
Evijaという名前はキリスト教における始まりの女性であるEveを由来とし、「最初の存在」「命あるもの」という意味を込めて命名されたそうです。対して、Virtueという単語は「美徳」などの他に「(女性の)純潔」という意味もあるそうなので、その辺を絡めて名前が付けられたんでしょうか。
ボディーペイントの元ネタ
黒の斜めレースストライプは、2021年のグッドウッドフェスティバルに登場したプロトタイプのエヴァイヤがモデルだと思われます。
エスタンシア・レーシングは、Dr Julls 42がデザインしたForza Horizon 5のJPS カラーリング エヴァイヤがモデルだと思われます(画像)。
「Ocelot」レーシングは、Sean Bull Designが制作したLotus Evija LMH コンセプトがモデルだと思われます(画像)。
走行性能
良くも悪くもGTAの電気自動車だなぁと感じる走りです。恐ろしく癖が強く、乗りこなすには相応のテクニックが要求されます。
加速性能は異常に高く、0-100km/h加速ではこれまで最速とされてきたサイクロンを超える速さとなっています。その代償かトップスピードは控えめで、恐るべき加速も相まってあまりにも早く速度が頭打ちになる感覚があります。気持ちいいような気持ち悪いような独特の速度感ですね。
ハンドリング面はこれまた電気自動車らしく、軽やかですがグリップ感に欠けどこでもズルズル。トラクションが強烈なので、滑ってもアクセルを入れれば前には進みます。電気自動車の運転はこの独特な操作感に慣れるところから始まります。
ブレーキの効きも癖があり、制動力自体は悪くないんですが踏み初めの効きが悪く、止まらないと思ったくらいにギュッと効くようになります。このブレーキの反応の悪さも曲者で、凄まじい加速の良さも相まって、細かく切り返したりしたい時など微調整が必要な場面で非常に扱いづらくなります。車の運転が得意でない人にはとても扱えないじゃじゃ馬です。
「最後の一服」ではフリードランダーが再登場しましたが、彼が創設した会社「フリードマインドHQ」の地下にこの車が保管されていました。ミッションの終盤にフリードランダーが会社を捨てて逃走したため、ダックスの計らいによりこの車をプレゼントされます。ミッションを一通りクリアする必要があるとはいえ、普通に買おうとすると200万ドル以上のスーパーカーを無料でプレゼントしてくれるのは太っ腹です。
戦闘能力
エージェンシー内の乗り物ワークショップで様々な装備を付けることができます。ただ、以前登場した対応車両とは違いマシンガンが装備できないため、ほぼ攻撃力のないお遊び車両となります。
アーマープレートは車体の強化ができ、爆破系の攻撃を3発(中に人が乗っていればその倍)は耐えられるようになります。他のイマニ・テック対応車より耐久力が高いですね。ただし簡易防弾ガラスは付かないので、爆破耐性に特化した仕様になります。また、投擲武器の使用ができなくなるので、その辺も考慮してアーマープレートをつけるかどうか考えましょう。
地雷はスリックが装備可能で、追手をツルンと滑らせることができます。仕事用に使うなら付けておくと役に立つかもしれませんね。まぁ、実用性に期待するより遊びで使うのが主な装備だと思いますが。なお地雷を付けるとパッシブ不可になるので注意。
「契約」アップデートで新登場のイマニ・テックでは面白い機能が2つあります。1つはミサイルのロックオン不可で、これを付けておけばフリーセッションでの移動がかなり安全になるでしょう。
もう1つはリモート操縦で、アクションメニューの「所持品」からラジコンと同じように車を操作できます。視点が一人称固定でカメラを動かすこともできない、壊れたら保険金を支払わないといけない点を除けば、仕様はラジコンと同じ。デフォルトで自爆機能があり、スリック地雷を装備していればそれも使用可能ということで、発想次第でいくらでも遊べそうなアイテムとなっています。イマニ・テックの装備は1つしか付けられないので、自分の遊び方に合わせてどちらの装備を使うか選びましょう。
カスタマイズ
パーツのラインナップはいつものスーパーカーという感じです。細かくエアロが付けられるくらいですね。
バンパー類はいつものスプリッター&ディフューザー。他にもカナードの項目でフロントにカナード、アンテナの項目でリアにカナードを付けられます(なぜアンテナ関係ないのにアンテナの項目になっているのか)。サイドスカートも付けられます。
後はミラーを付けられたり(純正はサイドミラーなし)、ルーフスクープが付けられたり、フロントのトランクをサブカラー・カーボンに変えたり、サンストリップが付けられたり。
スポイラーは巨大なGTウイングや、ルーフ・リアウインドウから一体となっているスポイラーなど。どれも派手目ですね。
サスペンションの変更による車高の下げ幅は極々僅かで、初期の車と同じくらい微妙にしか変わりません。元々の車高も低いですからね。
ペイントはサブカラーがルーフに適用されています。他のカラー差分パーツと合わせて色を使っていくといいでしょう。
ボディーペイントはストライプ系が多めで、後は上で紹介したような企業ペイント、迷彩柄などが用意されています。まぁこんなものでしょう。
感想
銭ゲバの精神科医と共にEVのスーパーカーがやってきました。イマニ・テックに対応、ミッションで無料で入手と色々な特徴を持っていますが、中身はいつもの電気自動車兼スーパーカーという感じで特に驚きも無い内容なので、特色はあるのになんか地味というなんとも言えない車です。
ビジュアルもどこかで見たようなフロントマスクと、どこかで見たようなリアデザインで既視感があります。まぁモデルの再現度は高いので、デザインの話をするとモデル車の方にも飛び火するのであまりどうこう言うのはやめておきましょう笑。本来の価格で購入するのは憚られますが、無料で貰えるなら貰っとくか〜という感じの1台だと思います。
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