2000年代の優勝車。市場に戻ってきたチャンピオンのサラブレッド。ヨセミテ1500は、20年前から馬車馬のように働いて、まだ鞭打たれるだけの強靭さを持っています。死体の山であろうと、アセトンのドラム缶数本であろうと、文句ひとつ言わずに運ぶこの車は、サンディ海岸を自由放任主義の起業家の聖地として繁栄させた立役者です。
(Southern San Andreas Super Autosでの解説)
「ボトム・ダラー・バウンティ」アップデートで追加されたヨセミテ1500。このトラックを知らないアメリカ人は存在しません。デクラスの伝統を受け継ぐ1台を見ていきましょう。
車両データ
メーカー:デクラス(Declasse)
名称:ヨセミテ1500(Yosemite 1500)
分類:オフロード
駆動方式:AWD
乗車定員:2人
購入価格:$1,205,000
モデル車の考察
モデルはシボレー シルバラード(第1世代)ですかね。特にマイナーチェンジ前の1999〜2002年式がモデルになっていそうです。フェンダー部分は同じシルバラードの2500HDバージョンの要素があり、フロントマスクは同社のエクスプレス(第1世代)のマイナーチェンジ前、トリム部分はシボレー サバーバン(第8世代)と、同年代のシボレー車が色々と混ぜ合わされているようですね。
シルバラードには1500、2500、3500などのグレードが存在しているので、ヨセミテの名前もここから取られているのでしょう。この型のヨセミテにも2500や3500のグレードが存在しているかもしれませんね。
今作では既にヨセミテが登場していて、ヨセミテはシルバラードの前身であるC/Kの第2世代をモデルとしているので、1500のご先祖様になりますね。ちなみに、「シルバラード」という名前は元々C/Kの第3世代で最上級グレードに付けられた名前で、それがC/Kの後継機の名前に使われたわけですね。もしかするとヨセミテの名前も元々は最上級グレードの名前だったり?
走行性能
速さ自体は平凡ですが、期待通りの走りをしてくれるので満足感が高いですね。ネオクラシックなアメリカントラックが欲しいなら満足できるはずです。
加速性能は普通で、エンジン音の大人しさも相まって静か〜に速度を乗せていきます。最高速も普通。トラクション性能は流石で、静かにじっくりと坂道でも駆け上がっていきます。
ハンドリング面はトラックなので重たさがあるものの、動き自体は割と素直なので適切に速度を落とせば不自由なくコーナリングができます。程々のオーバーステアも楽しいですし、ブレーキの効きも良い方なので操作性が良く、ブン回す遊びもできて走って遊べるのが高評価です。スポイラーを付ければ高速域での安定性が更に上がり走りやすくなります。
そして特筆すべきはオフロード性能。サスペンションのショック吸収能力が高く、重心の高さも程々なので大抵の路面の凸凹は気にせず走り抜けることができます(車高自体はあんまり高くないので、ジャンプしてはフロントバンパーを地面にぶつけたりするけど)。そして操作性の良さもあるので、見た目のイメージ以上に悪路を走るのが楽しい車です。トラックで荒れ地を走るの、みんな好きでしょ?
ボディーの強度は普通で、ガツガツぶつけると相応に凹みます。とはいえ「それ以上はぶつけても凹みません」というラインがあり、走りにも影響が出ないで済むので、実質的な強度は高いと言えそうです。
自分のタイムアタック記録
救急ドリフト 1:00.895、DiRT走行会コース 2:13.101
カスタマイズ
オフロード系のパーツが大体揃っていて、トンチキなパーツもあって色々なカスタムが出来る車ですね。ただ、それで満足できるかというとそうでもない、悪い意味でこのゲームらしいカスタマイズ性です。
フロントバンパーはグリルガードが付いたりするゴツいバンパーに換装できますが、変えられるバンパーが全てグレーのプラスチック製で色を変えられないのが困りもの。リアバンパーもガードが無い以外同じような感じです。
グリルは横線や縦線など中の模様を変えられますがデクラスのバッジ部分は変わらないのでそこも弄れたら良かったかも。ボンネットは大きめのダクトが付くものと、巨大なバグキャッチャーが張り出すものなどが用意されていますね。
ロールケージは荷台にロールケージやベッドラックなどが付けられます。折角普通のトラックなのでもうちょっとゴミゴミした荷物を載せたりもしたかったですね。サイドステップはいつものオフローダーっぽい内容。スポイラーは大小のダックテイルにGTウイングと競技車両を睨んだパーツがありますね。
サスペンションはコンペまで下げてもそこまで下がりません。オフローダーなので良いと言えば良いんですが、ローライダーなどのカスタムは難しいですね。マフラーはサイド出しの中に公式画像にあるような天に伸びるものもあったり。あとはミラーがクロームとカーボン差分、細〜いサンストリップがあるくらいですね。
サブカラーの適用範囲はフェンダーとサイド下部とリアバンパーで結構広め。古めの車っぽく上下で色の組み合わせを考えればそれだけでバリエーションが生まれますね。
ボディーペイントはアメリカンな太い二本線ストライプ、ローライダーっぽいピンストライプ、残りは競技車両系の派手なペイントでハッキリとキャラクターが分かれていますね。
とまぁこんな感じでパーツだけだったら色々な方向性にできて楽しそうなんですが、残念ながら今作の仕様でタイヤサイズの変更が出来ないため、オフローダーを作るにしろローライダーを作るにしろ純正基準のタイヤが小さくて足元が貧弱に見えてしまうんですよね。なのでアレコレ試しても最終的に一番無難な純正系のカスタムになりがちです。折角派手なパーツが色々あるのに。
感想
今作は何故か頑なに普通のピックアップトラックを実装したがらないところがあり、特に古めのトラックは壊滅的にバリエーションが薄かったのですが、ようやく普通でちょっと古めのトラックが出てきてくれて大興奮です。機銃が付いてたりリフトアップだったり、変わり種ばっかり実装されてましたからね!
カスタム内容はホイール……って感じですが、性能面は完璧なので純正仕様で楽しく乗ってます。ブレイン郡で酒とタバコに溺れながら乗るヨセミテ1500は最高ですよ。この車に満足できるかどうかは純正でも楽しんで乗れるかどうかですかね。
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