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GTA5/GTAオンライン車図鑑「ヴァピッド ドミネーターFX(Vapid Dominator FX)」

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0リッターエンジンを搭載してレトロなスタイリングで仕上げたら、こんな車になるでしょう。その昔、あなたは後部座席で作られ、助手席で生まれました。直列6気筒の音を聞くと圧倒的な承認欲求を掻き立てられるのはそのせいでしょう。スタリオンからガントレット、その次はバッカニアと関係を持ったが、どれも長続きはしなかった。そんなあなたを唯一満足させられるとしたら、得も言われぬ鋼鉄の塊、ドミネーターFXしかありません。いよいよ関係を持つ時が来たようです。

(Southern San Andreas Super Autosでの解説)

「ボトム・ダラー・バウンティ」アップデートで追加されたドミネーターFX。アメ車が最もひ弱だった時代に生まれたドミネーターです。兄弟の中で愛されるチビっ子を見ていきましょう。



車両データ

メーカー:ヴァピッド(Vapid)
名称:ドミネーターFX(Dominator FX)
分類:マッスルカー
駆動方式:FR
乗車定員:2人
購入価格:$1,550,000

モデル車の考察

モデルはフォード マスタング(第3世代)ですかね。特に1979〜1982年までの前期型がベースとなっているようで、ホイールなどを見るとハイパフォーマンスモデルのマスタング コブラの要素も含まれています。

この型のマスタングは所謂「フォックスボディ・マスタング」と呼ばれるモデルで、フォックス・プラットフォームという「2ドアのスポーツカーとしても4ドアのファミリーカーとしても使えるシャシー」を用いて作られたマスタングです。

1970年代はオイルショックと排ガス規制により、デカくて大パワーのアメ車が売れなくなった時代。アメリカ国内でコンパクトカーが台頭し、マッスルカーですら省エネ・コンパクトを目指さざるを得ず、このマスタングも製造コストが抑えられるフォックス・プラットフォームで先代以上に安価にコンパクトに作られたわけですね。

継続的にドミネーターシリーズが追加されてきたおかげで、第2世代以外のマスタングは今作で大体揃ってしまいました。このまま全世代コンプリートを目指してそうなくらいの充実ぶりですね。

走行性能

見た目通りに軽やかな動きのマッスルカーで、操作感はマッスルカーというより高性能なクラシックスポーツカーに近いですね。速さ自体もマッスルカーでトップクラス。

加速性能は良く、発進から最高速まで淀みがなくとてもスムーズ。トラクションは旧車FRとしては良い方で、砂利道や坂道だとかなりホイールスピンはするもののちゃんと前に進んでくれます。最高速はカテゴリーのトップクラスには劣るものの中の上くらいには入ると思います。

ハンドリング面は軽量コンパクトなだけあって扱いやすく、ステアリングを切ってからの反応が若干マッスルカーらしくゆったりと動き始めるところとオーバーステアの出やすさは気になるものの、旧車と考えれば上々の安定性。ブレーキの効きも良いですね。

車高を下げるとコーナリング時の姿勢の安定感が増すものの、ステアリングを切ったときのノーズの入りが若干悪くなる感じがあり、コーナー入りはじめの旋回半径が少し大きくなるので、人によって好みが分かれるかもしれません。スポイラーを付けるとダウンフォースが増して中高速域での安定性が抜群に良くなります。とはいえ足回りのスタビリティが変わるわけではないので、路面のギャップを踏むと不安定になるためその辺は過信しすぎないように。

ボディーの強度はそれなりに高めで、ガンガンぶつけてもそれなりの凹みで済みます。ただしフロントのエンジンは4、5回ぶつけただけですぐに音を上げるので、あまり激しい遊びはしないように。

自分のタイムアタック記録
救急ドリフト 0:56.024

カスタマイズ

第3世代のマスタングは14年と長期に渡って生産されたモデルだけあって、マイナーチェンジなどで様々なバリエーションがあるんですが、各パーツによってそういった年式違いなどを再現できるのが良いですね。ドラッグレーサー用の派手なパーツも有り、かなり満足度の高いラインナップではないでしょうか。

フロントバンパーは前述の通り各年式やグレードの違いを再現できる充実の内容で、リアバンパーもちょっとしたエアロとウィリー・バーなど、数は多くなくとも欲しいものが的確に揃ったラインナップ。カナードやスプリッター、色差分で数だけ増やしてあるよりよっぽど実用的。

グリルも枠を大きめにして中期型っぽく出来るのがイイ感じ。ボンネットはリッジが付いたものや広めのダクトが付くものなど、シンプルながら旧車っぽさが出る味わい深いパーツが用意されています。

スカートは小さく地味なものとしっかりラインが出るエアロと、こちらも良き古さのあるデザイン。ミラーは純正より小さめのものが多く、丸型でフェンダーミラーも出来るのが実に良いですね。アーチカバーは幅を変えずに厚みを出してボルトオンにでき、このゲームの「オフセットを変えられないからフェンダー変えてもツラウチでカッコよくならない問題」を解消しています笑。

スポイラーは大小のリップスポイラー、控えめなスポーツスポイラー、GTウイング、ドラッグ系の板スポイラーと必要なもの全部乗せ。マフラーは左右出しに変更でき、サイド出しやリアフェンダーマフラーなどレーシーな仕様も可能。

サスペンション変更による車高の下げ幅はそれなりで、シャコタンにはならないけど充分に下がってキャンバーも付く満足な仕上がり。サンストリップはカラー対応とVapidのロゴが描かれたものが用意されています。ロールケージはリアだけのものからフルに入ったものまで3種類。ついでにシートも変えられたら良かったかも。

サブカラーの適用範囲はボディ上部とフロント部分、トリムの間とかなり広範囲でどっちがメインカラーか分からないくらい。色の組み合わせだけでもかなり個性が出せそうですね。

ボディーペイントは薄めの白ストライプ、マスタング意識のストライプ、ツートン、モダンなジオメトリツートン、ローライダーっぽいストライプ、レーシーなペイント、サビペイントと、こちらも必要なものが揃った素晴らしいラインナップ。特にサビペイントのクオリティーは抜群に良くて、ペイントそのものの美しさとサビの質感が非常に目を引きます。サビペイント仕様だけでも何台も作りたくなってくるほどです。

感想

今作でかなり高待遇を受けているドミネーターにまた新たな1台が追加されました。カスタムパーツも拘りが見えますし、パトカー仕様も同時期に実装と、車両の開発担当にマスタング乗りが居るんじゃないかというくらいドミネーターには熱を感じますね。その熱を少しでもヴィゲーロとかバンシーにも分けてほしい笑。

個人的にも性能が良すぎる以外は文句無しで、チープになりつつもまだ上品さを保っているデザインと充実したカスタマイズ性が気に入りました。特にカスタムパーツのラインナップは、ここまで痒い所に手が届く車なんて他に何台ある?というくらいに情熱を感じるラインナップで、これはちゃんと分かっている人が作ってるなと唸らされる素晴らしいクオリティーです。愛を持って作られている車はすぐに分かりますね。

このくらいの絶妙な年代のアメ車は今作だと希少なので、その辺りを求めている人にも要注目の1台です。人気的にも中々この手の車が実装されることも少ないでしょうしね。ドミネーター愛好家な方も旧車好きなきっと満足できる車です。



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