涙が出るほどの加速や違法すれすれの車高にだまされてはいけません。スズメは公道を走るために大量生産されているモデルです。オーバーフロッドがどのようにスウェーデンで認可を得たのかは不透明ながら、安全のための機能をまったく備えていないのは「驚くほど愚かな大金持ちの人数を減らすための試みではないか」という推論は同社のマーケティング部門によって否定されています。同マーケティング部門によれば、このマシンは路面のわずかなでっぱりでも乗り上げれば確実に命を落とすという知識を前提に、ただただ驚異的な加速を楽しめばよいのです。
– ミサイルのロックオン・ジャマー利用可能(Legendary Motorsportでの解説)
「マネーフロント」アップデートで追加されたスズメ。日本の血が流れるこの鳥は、驚くほど静かに、信じられないほど速く人を轢くことが出来ます。最高の加速を見せてくれる1台を見ていきましょう。
車両データ
メーカー:オーバーフロッド(Overflod)
名称:スズメ(Suzume)
分類:スーパーカー
駆動方式:AWD
乗車定員:2人
購入価格:$3,074,500
モデル車の考察
モデルはアスパーク アウルですかね。日本製のEVハイパーカーです。
Asparkは技術系の人材を中心に人材派遣業をしている派遣会社で、そのアスパークがイケヤフォーミュラとタッグを組んでアウルを開発しました。2017年にフランクフルトモーターショーでコンセプトカーが公開され、2020年に市販化。0-100 km/h加速タイム1.69秒を記録し、一時は「0-100km/h加速で史上最速の市販電気自動車」となりました。
純日本産のハイパーカーですがメーカーはオーバーフロッド。オーバーフロッドはあらゆる国のスーパーカーが一纏めにされているので、スズメもオーバーフロッドにまとめられてしまいました。それだったらどこか日本のメーカーにぶち込んでほしかった気持ちもありますが、これはスズメに限らず適当にオーバーフロッドに放り込まれた車全部に言えますね笑。
一応、ボディーペイントではスウェーデン国旗と日本国旗が並んで描かれるものがあるので、日本の会社と共同開発くらいはしているのかもしれません。
Owlはフクロウを意味する言葉で、鳥類繋がりで雀と名付けられたのでしょう。ちなみに雀は英語だとSparrowなので、ヘリコプターのスパローとは言語が違うだけで同じ名前です。
走行性能
鳥のように速く羽ばたけるスーパーカーです。速さ自体はあくまでスーパーカー上位といったレベルですが、走りの安定感はフォーミュラカーに比肩するのではという凄まじさ。これが非常に気持ちいいです。
加速性能はさすがEVの速さ。トラクション性能も高めで少し滑りはしますけど強烈に車体を前に押し出します。最高速はスーパーカーカテゴリーで上の下くらい。
ハンドリング面は軽やかで、尚且つアンダーステア傾向なので非常に切れ味鋭い動きができます。電気自動車なので車体が重たく、限界を超えると重さに負けて滑るんですけど、逆に限界を超えないと重さを忘れる動き。ブレーキの効きも良好。アンダーステアなのを考慮してブレーキングとライン取りをすれば安心してコーナーを攻められます。
サスペンションを変えて車高を下げると、より切れ味が良い走りになります。その代わりにギャップを踏んだときなどの乱れも大きくなりますし、アンダーステアもより強く出るので、この辺は好みでしょう。とりあえずで全下げするより、好みの車高を探した方がいいです。
純正でアクティブウイングが装備されているので、元々ダウンフォースがしっかりあります。スポイラーを変えると気持ちダウンフォースが向上して接地感が良くなり、安定感が増すような気はします。とはいえ激変するほどではないので、ここも好みで調整すればいいと思います。
ボディーの強度は硬めで、凹みはしますが走りに影響は感じないですし、ボディーどうこうの前にパーツがどんどん外れていきます。動力部が内側にあるのでどれだけぶつけても動力部にダメージが入らず、少なくともレース中に死ぬほどクラッシュしても壊れることはないでしょう。
自分のタイムアタック記録
救急ドリフト 0:51.218
カスタマイズ
スーパーカーなのでカスタムパーツはお察しの通り。弄って楽しむ車ではありません。
バンパーの項目は無くフロントはスプリッターが用意されています。どれもそこまで主張しない形。リアディフューザー(選択すると「リアバンパー」と表記されている)は元がかなりゴツいので、もう1種類のディフューザーもゴツめ。
ボンネットは結構種類がありますがどれも控えめなダクトが付くものでそれほど変化はなし。スカートも前後に羽根が生える程度。トランクドアは純正だとスムーズだったのが、蜂の巣状などに穴が開けられて、このデザインが機械的で美しいです。
サンストリップは現在バグっていて、車内のシートとシートの間にめり込むという不具合が起きています。後で修正されるでしょう。
スポイラーは取ってつけたようなダックテイルとGTウイング。スポイラーを変更するとアクティブウイングは動かなくなります。ダックテイルの方はアクティブウイングの機構に干渉してないんですけどね。
サスペンション変更による車高の下げ幅は少し。元から車高が低い車とはいえもう少し下げられても良かったかも。特に気になるのはリアのタイヤハウスで、後輪のサイズが合ってなさそうなくらいスカスカなんですよね。もう少し車高を下げられたら多少気にならなくなると思うんですけど。
ペイントはメインカラー・サブカラー・トリムカラーと用意されています。サブカラーは純正だとフロントフェンダーのダクト部分、内装のステッチに反映されます。トリムカラーはダッシュボード、ステアリング、ドア、シートと広めに適用されます。
ボディーペイントは中央太めのストライプ、ヘッドライトから後ろに流すライン、オシャレな企業ペイント。オリジナリティーはあるんですが、正直地味。競技車両風のものが1つくらいはほしかったかも。
感想
鳥類の名前が付けられているのも伊達ではない走りで、走りの気持ちよさという点でこのレベルの電気自動車、スーパーカーはなかなか無いでしょう。試乗さえしてもらったら乗りたくなるプレイヤーも多いと思います。でも高級車を試乗させてもらえる機会はゲーム内で全然無いんですよね笑。
そんなわけで、良いスーパーカーなんですが大して話題にもならなそうな電気自動車。やっぱりね、このゲームは基本的にクライムアクションゲームなので、バカ高いけど最速ではないしカスタムも出来ないし元ネタも超人気車じゃないとなると、わざわざ大金稼いでまでスーパーカー買いませんよね。飛び抜けた性能ならレース勢が買うくらいで。
というか、物価がインフレしまくってるんで、スーパーカー以外もめっちゃ高額で、「スーパーカー持ってるぜ!」ってのも自慢にならないんですよね笑。昔の強盗もビジネスも無いような時代だったら貴重な存在だったかもしれないですけど、今はなんでも高いし好きなだけ稼げるしでスーパーカーの価値が相対的に落ちまくってます。
そんな中でスーパーカーの購買意欲を煽るなら、この車でしか出来ないことを見せてくれないと、という感じ。スズメだったら日本要素を全面に押し出すとか鳥類の名前を使いまくるとか。ボディーペイントで「サクラ・スズメ・フジサン!」みたいなあからさまなトンチキ日本アピールをしたり、目立つ芸が1つでも欲しかったですね。スズメ自体に非はないけど、単に良いだけのスーパーカーは埋もれてしまうのが辛いところ。
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