こんばんは、麻乃ヨルダです。プロジェクトKVの騒ぎがあってから、早いもので一年が経ちました。
最初の一報の時にプロジェクトKVってなんだよ!?の記事を書かせていただき、半年前にはディナミス・ワンが押収捜索されたということでプロジェクトKVってなんだったんだよ……の記事を書かせていただきました。
警察が踏み込んで、もうほぼほぼクロだと確定したプロジェクトKV及びディナミス・ワン。あとは続報を待つのみの状況となり、その続報がようやく届きました。
事件は次のステージへ
10月17日、ソウル警察庁産業技術安保捜査隊は、ソウル中央地検にパク・ビョンリム代表及び関係者たちを不拘束送致(送検)したとのこと。あとは、検察が起訴するかしないかの段階に。
まぁ、警察が踏み込んでまで証拠を握って、検察に送致が決定となると、このまま起訴されて有罪となる確率が更に高まりましたね。仮に不起訴で終わったとして、こんな騒ぎがあって代表たちが不在の中で、世に成果物を何も出していないベンチャー企業がこの後どうやって呼吸し続けるのかという問題があるので、ここからディナミス・ワンが再起する目も無さそうです。
というか、こんなに何もしていないように見えるのにまだ廃業していなかったことの方が驚きです。どうやって1年も食いつないでるんだあの会社。プロジェクトKVが凍結された後もスタッフを増やしてましたからね。どこから資金が湧いてきてたんだか。
もう大勢が決したので本音を言わせてもらいます。プロジェクトKVが潰れて本当に良かった。こんな最初から「丸パクリじゃね?いいの?」ってなってた怪しい企画、しかも調べれば調べるほどドス黒くてフォローできる部分が全く見つからなかったものが、世に受け入れられていたらとんでもない世紀末になってましたよ。
しかも、創業当時から既に怪しんでいた本国の人々の意見はガン無視で、コミケの規約すら知らない状態で日本向けに展開しようとしていた舐め腐りっぷりでしたから、あんな舐めた商売の仕方で成功しなくてよかったです。よく調べもせずに「全然パクリじゃなくね?」とか言ってた人たちも居たのは呆れました。ビジュアルから宣伝の仕方まで何もかもブルアカに被せにきてるんだから、まず権利関係どうなってるのか気にするのは初歩でしょうが……。
どっからどう見てもクロかクロ寄りのグレーな案件に対して、怪しいと思える嗅覚とリテラシーがあるか個々人が試され、信用ならない人物が炙り出されたことだけはこの件で良かったことなのかもしれません。常識も良識も無いディナミス・ワンのやり方に疑問を持たない、同じ基準を持った人々が、「こいつらおかしいよ……」と隔離されてブルアカのコミュニティーから弾かれていったのは、長期的には良いことだと思います。あんなやり方が有りだと思う人は一生ディナミス・ワンの応援しててください。経緯を調べた上でディナミス・ワンを応援しようと思えるのはどうかしてますよ、本当に。ブルアカ好きだったら尚更。
あとがき
最後にですね、このブログでプロジェクトKVに言及するのが最後になるかもしれないので、最初のプロジェクトKVってなんだよ!?の記事に書かれたコメントについて喋らせてもらいたいと思います。ここからはブルアカも何も関係ない自分語りなので、プロジェクトKV目当てで記事を読みに来ていただいた方はこの先を読む必要は無いです笑。
もいもいさんより、自分の記事が「公平性に欠け悪意に満ちた内容」と批判をされまして、それに対して自分からも返信をさせていただいたんですが、1年以上経ったもののもいもいさんからの返事がいただけておりません!お返事待ってます!
長いので内容を掻い摘んで、「手前の意見は憶測じゃねぇのか」「公平性に欠けると思うなら手前から公平と思う情報を出せ」「他人に指図するくらいなら手前で書け」と返信したんですが、未だにプロジェクトKV(ディナミス・ワン)についてフォローできる情報をもいもいさんからいただけておりません!この1年で何1つ彼らを擁護できるポイントが見つからなかったということでしょうか!このままだと根拠の無い憶測で中傷や侮辱と捉えられかねない邪推をして、被害妄想じみた解釈のコメントを残しただけの人になっちゃいますよ〜!
冗談はさておき、この手の「公平性」「中立性」を声高に訴える方々は、「偽りのバランス」には目を向けていないことが殆どです。「“真ん中の立場を絶対に保つことが公平”というバイアス」に気づいていません。
これは典型的な「偽の中立」論法。一件もっともらしい「中立っぽい意見」だが、実際は違う。図のAがロシア、Bがウクライナ。だが「偽の中立」に思考を囚われてしまうと、点線の丸のポジションをとることが「中立」だと勘違いする。どっちも悪い、というのはいじめの擁護者。https://t.co/Qq4En717Lk pic.twitter.com/sbCmuZvlYZ
— 山崎 雅弘 (@mas__yamazaki) March 21, 2022
もいもいさんが言っている「中立」とは正に上の図の「偽の中立」で、あの当時ですらディナミス・ワンについて擁護できる材料が見つからず、逆にネクソンやヨースターらに落ち度が全く見つからない状態で、それを踏まえた上で僕が「どっちもどっちですよね」とか言ってたら、ゴリゴリにディナミス・ワン側に立ったポジションになってしまいます。
極端な話、99%の人がクロだと言っていて、1%の人がシロだと言っていることを、「シロとクロの賛否両論です」とだけ言ったらとんでもない偏向報道になります。こういった概念は「両論併記主義」などと言われて、デマや陰謀論の拡散を引き起こすものとして既に定義されているので、そういった情報に惑わされないように勉強していただきたいと思います。
そもそも論として、人それぞれに価値観や常識がある以上、「完全にバイアスがゼロの意見」など存在しません。絶対に何らかの価値観やポジションに基づかないと人は喋ることすらできません。それを無視して中立に拘泥するのは無菌主義のような現実味の無い理想論かつ、「自分は情報を自らの手で精査する気がありません(できません)」という告白のようなものです。
人それぞれバイアスなんてあって当たり前で、それを前提にするからこそ、出来る限りバイアスを排除できるように色んな人の意見を聞いて自分の中で答えをまとめるのであって、ヒト一人の意見に「それバイアス掛かってませんか?」なんて言っても、「そうですが?」で終わりです。「バイアス掛かっているように見えているあなたの目はバイアス掛かってないんですか?」と言われたら堂々巡りです。
皆さんも、人それぞれ世界の見え方は違って当然だと思って、100%正解の意見も100%間違いの意見も無いからこそ、正解に出来る限り近づけるよう色んな意見を集めて物事を判断するようにしてください。でないと、盲目的に1つのことを信じたり否定したりで、イデオロギーに基づいた見方しかできない人になってしまいます。「こいつはこう言ってるからアッチ側の人間だ」とか、敵味方でしか人を見られなくなります。
嫌いなあの人も時には正しいことを言うし、好きなあの人も時には間違ったことを言うのが当たり前で、敵味方と意見の正誤を同一視するとあっという間にカルトの考え方になってしまいますからね。自分も他人も100%信じたり100%疑ったりせず、色んな視点を持って判断できる人間になりましょう。よく調べもせず妄想で他人を非難する前に笑。
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