レースゲームに収録される数々の車たち。その車がレーシングカーであればリバリー(ペイント)ごとゲームに収録されるわけですが、収録車種であの車が入ってる入ってないと言うのと同じように、リバリーにもあのリバリーが入ってる入ってないなんてことがあります。
今作のDiRT Rally 2.0もそういった収録されているリバリーの種類に疑問が浮かぶ車種が色々とあって、どうしてなんだろうと謎をぶつけていきます。なお、ぶつけるだけで解決は一切しません。
今作に限らずDiRTシリーズで気になるのはやはりランチア勢のリバリーで、所謂ワークスチームのリバリーが収録されていないんですよね。ストラトスにはアリタリアカラー、037とデルタ S4とデルタにはマルティニカラーが用意されていなくて、やはり物足りなさを感じます。他のリバリーでもカッコいいですが、やっぱりランチアのラリーカーはあのカラーリングじゃないとな〜という気持ちが強いですね。
しかしランチア勢以上にガッカリだったのはフォーカスWRC(2007年版)です。BPフォードもストバートもミュンヒスのカラーもなく、リバリーの種類自体が6個だけと寂しいもの。
C4もワークスカラーが無く、代わりに2010年にソルベルグがプライベーターで出ていた時のリバリーが収録されています。こちらもフォーカスよりはマシかなというくらいで物足りないラインナップです。
ここら辺のリバリー事情を見ると、やっぱりリバリーも収録に際してライセンスや契約の問題がついてまわるんでしょうか。それに加えて、プライベーターのリバリーはライセンス取りやすいのかなとか、プライベーターのリバリーはどういう風に契約が結ばれるんだろうとか色々気になってきますね笑。
リバリーとレースゲームの関係で自分の中で印象深いのはESSOとEXSONの話です。ESSOは商標に関する訴訟の影響でアメリカ国内でESSOのロゴが使えないという問題があります。そのため、全世界共通の仕様で売り出されたグランツーリスモPSPではJGTCのエッソウルトラフロースープラが未収録、ESSOのロゴが入った車はロゴ部分が全てEXSONのロゴに置き換えられるという件がありました。
(グランツーリスモPSPのベースであるグランツーリスモ4は全世界共通の仕様ではなかったため、ロゴもエッソスープラもUS版を除いてそのまま収録されていたはず)
オンライン化された5以降のグランツーリスモシリーズもPSP同様の処置がされていて、エッソウルトラフロースープラは消えたままとなっています。この件を考えると一部スポンサーの問題でリバリーが使えないなんてことも大いにあり得るなと思いますし、DiRT Rally 2.0で収録されていないワークスのリバリーにもこういう問題があるのかなとか考えちゃいますね。
そう考えていくと、ランサーエボリューション6のリバリーも気になります。マルボロカラーっぽいマルボロもどきなラリーアートリバリーになっていますが、たばこ広告規制の問題でマルボロカラーは使えないんでしょうか?他の車を見てもマルボロカラーのリバリーが用意されているのは1台もありませんし。
リバリー面で良い意味で驚きだったのはフォーカスWRC(2001年版)です。この型のフォーカスWRCって大体のレースゲームだと上の画像のようなテスト車両版のリバリーだけ用意されているってことが殆どで、ワークスのバルボリンカラーが収録されていることって殆ど無かったんですよ。なので今作でバルボリンカラーが収録されていてかなり嬉しかったですね。DiRT4でも無かったリバリーがまさか収録されているとは思いませんでした。
最後に、ゲーム中で扱いが特別なのがスポーツクアトロ S1。この車は何故かワークスチームのリバリー1種類のみが収録されていて、他のリバリーは一切存在しないという特別待遇になっています。ワークスのリバリーしか選べないというのがなんとも面白いところですね。収録に際して「ワークスのリバリー以外使うな」とか契約であったんでしょうか。謎は深まるばかり……
関連コンテンツ