追い越し車線で時速145キロで走っていると、後ろからハイビームで煽ってくる車です。あなたが金持ちのクソ野郎だということを皆に知らせたいのなら、これ以上の車はありません。
(Southern Sanandreas Super Autosでの解説)
ウーバーマフトを代表するスポーツモデルのセンチネル。オープンモデルも用意され新たなユーザーを獲得しました。ツーリングカーレースで輝かしい成績を残してきた1台を見ていきましょう。
車両データ
メーカー:ウーバーマフト(Übermacht)
名称:センチネル(Sentinel)=歩哨(英語)
分類:クーペ
駆動方式:FR
乗車定員:2人
購入価格:$95,000
メーカー:ウーバーマフト(Übermacht)
名称:センチネルXS(Sentinel XS)
分類:クーペ
駆動方式:FR
乗車定員:2人
購入価格:$60,000
モデル車の考察
オープンモデルもクーペモデルも同じようなものだろうということで一緒に紹介。今作のセンチネルはBMW M3がモデルで、オープンのセンチネルはE93型、クーペのXSはE92型がモデルだと思われます。
オープンとクーペという大きな違いはあれど、ルーフを閉じているとほぼ判別不可能なほど外観が似通っています(旧世代機版ならルーフ、サイドミラーカバー、フロントアンダースポイラーがカーボン仕様なのでまだ見分けられる)。
一応、ホイールが違う・ピラー部分のカラー適用範囲(オープンはルーフ全体にサブカラーが適用されているけど、XSはピラー部分がメインカラーになっている)・ルーフ部の折りたたみ部があるかで区別がつきますが、近づいてじっくり見ないと殆ど分からないですね。
更に、同じウーバーマフトのザイオンもボディ形状やフロントマスクのデザインが似ていて判別が難しいです。リアのデザインやホイールなどを見れば判別はそれほど難しくありませんが、それらの違いを知らないとほぼ見分けがつかないと思います。
(ザイオンとセンチネルが見分けられるようになったら、次はセンチネルとセンチネルXSだ!)
オフラインではアマンダ・デサンタがセンチネルを愛車にしていて、ミッション「父と子」でマイケルとフランクリンがジミーを助けるために乗り込むことになります。アマンダの娘トレイシーもオープンカーのイッシーを愛車にしていますが、オープンカー好きの血筋なんでしょうか。
ウーバーマフト車にはセンチネル以外にもオラクル、ザイオンといった名前の車がありますが、これらは全て映画「マトリックス」で出てくる単語なのでマトリックス繋がりで名前がつけられたのではないかと言われています。「ロスサントス・チューナー」アップデートでまたマトリックスから単語を取ったと思われるサイファーが登場したのでやはりこの説が有力そうです。
過去作ではGTA3から登場し、以来GTAシリーズに出続けている伝統の車です。3Dユニバース時代はBMW 5シリーズを基準にしつつ作品ごとにデザインが変わっていますが、主にGTA3やバイスシティで登場したセンチネルをベースに、E30型のBMW M3の要素を含めデザインされたセンチネルレトロが今作で登場しファンを喜ばせました。
GTA4ではBMW M3がモデルとなりましたが、型は第3世代のE46型。今作のセンチネルは第4世代のM3がモデルとなっていて、GTA4時代のE46型ベースのセンチネルはどこかに消えてしまいました。E46型も好きだからGTA4時代のセンチネルも出てきてほしかったなぁ。
(GTA4のSentinel。センチネルレトロと5版センチネルと一緒に並べてみたい)
走行性能
オープンもXSも基本的な性能は変わりませんが、XSの方が若干ストレートスピードが高いため、両者を比べると少しだけXSの方が速いです。とはいえ大きな差は無いですね。
加速性能は意外にも少し低めで、トラクション性能もあまり良くないので発進時は少しもたつきを感じます。最高速もカテゴリーでは中位といった感じ。
コーナリング面も重たさを感じ、ステアリング操作に対する反応がゆったりしています。その分安定感のある動きではありますが、コーナーを鋭く攻めるような走りは向きません。スポーティーな見た目によらず走りはラグジュアリーカーのように穏やか、といったところですかね。ブレーキはよく効くので安全運転は問題なし。
ボディの強度は低めで、高速域でクラッシュしたらすぐにボディがベッコベコになります。アーマーで補強しても柔らかいままなので、アーマーで更に重くしてしまうくらいなら何も付けず無事故を心掛けるのもいいでしょう。
ゲーム内で21時〜4時の間、サウス・モーミルトン・ドライブの周辺とリトル・ソウルのガソリンスタンド周辺でカスタム済みのセンチネルXSが出現します。青紫の方が約1万7000ドル、黄色の方が約1万4000ドルで売れるので、序盤のお金稼ぎにピッタリです。盗難車売却については【攻略】GTAオンラインの金策まとめ〜第1回「初心者向けのお小遣い稼ぎ」、【攻略】GTAオンラインの金策まとめ〜第2回「ジョブミッションで稼ごう」の記事もどうぞ。
カスタマイズ
オープンの方は数は少ないですが一通りのエアロパーツなどが用意されています。初期の車なのでこんなものでしょう。
XSの方は元々オープンよりもパーツが多めで、車内にロールケージを入れたりもできたのですが、「犯罪事業」アップデートにてパーツが大量に追加され更に細かいカスタムが出来るようになりました。
バンパーはフロント・リア共にカナードなどが付いたパーツが増え、サイドスカートも増加。ボンネットも種類が増えただけでなく、ステッカーボム系のボンネットも追加されたのでこれまでとは一風変わったカスタムも可能に。ルーフにもフィンやルーフラックが付けられるようになりました。
ロールケージは普通のシート+ロールケージと、バケットシート+ロールケージが選べるようになりました。他にもサンストリップを付けたり、はたまたマッドガードを付けたり、スポーツカーで出来るカスタムは一通り出来るようになりましたね。
スポイラーは純正含めて29種類と、追加車両でもこんなに用意されているのは中々無いというくらいに増えました。そして、何より嬉しいのがハイマウントの大きなGTウイングが追加されたこと。初期の車だと大体はローマウントのGTウイングや小さめのスポイラーくらいしか用意されていませんが、こうしてハイマウントのGTウイングが追加されたことで一気にチューニングカーっぽい雰囲気を出せるようになりました。そういう方向性のカスタムが似合う車だけにこれは大きな変更です。
カラー変更ではサブカラーの適用範囲が広く、ミラーやルーフにフロントバンパーの下部、サイドスカートにボンネットやロールケージなど、パーツ次第ではかなり広い範囲をサブカラーで色分けできます。色の使い方次第で大きく印象が変えられますね。
ボディーペイントは1本線と2本線のストライプ柄に、残りは派手な企業ペイント。どれもデザインが凝っていて、ニード・フォー・スピードのM3っぽいものもあって選ぶのが悩ましいほどです。
感想
ビジュアルはとてもスポーティーでカッコいいなと思うんですが、性能が見た目のカッコよさについてきていないのが残念。遅いとまでは言いませんが、もっとスポーツカーっぽくキビキビと走る車が良かったですね。エンジンパワーか軽さかどっちでもあれば。
そんなビジュアル重視な車ですが、「犯罪事業」アップデートでカスタムパーツが大量に追加されたことでドレスアップを楽しめる車になったのは嬉しい限り。6万ドルで買えてこれだけドレスアップを楽しめるなら、多少性能が残念でも文句は言えませんね。本当に素晴らしいテコ入れになったと思います。
モデル車について
BMW M3(第3世代)
先代のE46型からバトンを引き継ぎ、2007年に新型M3が登場した。ボディサイズは一回り大きくなり、エンジンも直6からV8に変更。これらの変更には当初賛否が分かれたが、軽量化とパワーアップによる戦闘力の向上でファンに受け入れられていった。ラインナップはクーペ(E92型)、セダン(E90型)、カブリオレ(E93型)の3種類。中でもセダンはドイツツーリングカー選手権(DTM)のレギュレーションに合致していたためこのモデルで参戦するのではないかと言われていたが、参戦に踏み切らないまま時が過ぎ、その間にDTMはレギュレーションを変更。参戦車両が4ドアセダンから2ドアクーペに変更され、結局BMWは2012シーズンからE92型でDTM参戦を表明。そして参戦初年でタイトルを獲得してみせた。
フォトギャラリー
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