この車を購入すれば、煙草を吸いたくなるでしょう。ほとんど必然なのです。あなたは人生の新たな局面に足を踏み入れました。危機に直面することを恐れていません。まるで1970年代が蘇ったかのように、助手席には酔い潰れたチアリーダーの姿があるでしょう。
(Southern San Andreas Super Autosでの解説)
ポニーカーのヴィゲーロ。ドミネーターの登場に焦ったデクラスが慌てて出した車です。孤独な戦いを続けた1台を見ていきましょう。
車両データ
メーカー:デクラス(Declasse)
名称:ヴィゲーロ(Vigero)
分類:マッスルカー
駆動方式:FR
乗車定員:2人
購入価格:$21,000
モデル車の考察
モデルは1969年式のシボレー カマロですかね。デザイン自体はそれほどカマロと似ていませんが、ボディに付いている「Vigero by Declasse」バッジはモデルの「Camaro by Chevrolet」バッジを、「Super Sport」バッジはカマロのスポーツモデルであるSSを意識したものですし、「VL1」バッジはシボレーの象徴的なエンジンであるZL1エンジン(後のカマロの高性能グレード名にもなっていますね)を意識しているので、至る所にカマロ要素が散りばめられています。モデルの関係性を考えると、ドミネーターGTTを意識して作られた車なのかもしれませんね(ゲーム中の登場時期はドミネーターの方が後だけど)。
今作でのカマロモデルの車はかなり配役がごちゃごちゃしていて、第2世代(サメカマ)をモデルとするナイトシェードは設定的にポンティアック ファイヤーバード(第2世代)の要素が強いのか、メーカーもインポンテでルイナーの系譜に近い車ですし、ガントレットはダッジ チャレンジャー(第3世代)に第5世代のカマロを合わせたようなデザインで、メーカーもブラヴァドと関連性がやや薄いです。
そんな感じで他の著名なマッスルカーと比べると扱いが微妙なカマロ系でしたが、「犯罪事業」アップデートで第6世代のカマロをモデルとしたヴィゲーロZXが登場。これにより、カマロモデルの車がヴィゲーロの名で纏められたので、今後は再現度の高いカマロ系の車がヴィゲーロシリーズで出てきてくれるかもしれませんね。
過去作ではGTA4から登場していて、GTA4ではボロ車バージョンも登場していましたが、今作では綺麗なバージョンのみ。折角ならボロ車の方も続投してほしかったですね。
(GTA4のボロい版ヴィゲーロ。ライトやミラーなど芸が細かい壊れっぷり)
「サンアンドレアスの傭兵」アップデートで通販サイトから約200台の車両が削除されましたが、この車もリストラの対象となりました。とはいえこの車は野良湧きするので、入手は難しくないでしょう。(リストラ車両の一覧は【GTAオンライン】欲しいレア車を探せ!〜通販サイトから消されたリストラ車両まとめで)。
走行性能
如何にも旧車マッスルカーといった走りですが、性能自体はマッスルカーカテゴリーで中間くらい。野良湧きする車としては十分なレベルでしょう。
加速性能はノーマルだとまずまずといったところですが、フルカスタムすれば年式の新しいマッスルカーとも戦えるレベルに。最高速はカテゴリー内で中位。
ハンドリング面は旧車マッスルカーらしく重たさがあり、かつオーバーステアが強め。コントロール出来る範囲での滑り方ではあるものの、アクセルを踏んだままステアリングを切ればどのスピード域でもズルっと滑るので、高いスピード域で真っ直ぐ走らせるのはちょっと難しいです。車高が高めでサスペンションも柔らかいのか、ロールが激しい感じですね。ブレーキの効きは旧車と考えるとかなり良い方です。
ボディーの強度は古い車なので低く、数回ぶつけるだけでも走りに支障が出るレベルの損傷になってしまいます。気になるならアーマーを強化しましょう。
オフライン・オンライン共にあまり出現率の高い車ではありませんが、野良湧きを探す場合ランチョやエリシアン島など南の港湾地帯のあたりだと多少出やすいですかね。
カスタマイズ
数は多くありませんがマッスルカーらしいパーツが用意されています。ボンネットからはみ出す巨大なバグキャッチャーを付けたり、ウィリー・バーを付けたり、ロールケージを付けたりできます。ロールケージは助手席を取り払うタイプのものですが、中央に入るケージがドリンクホルダーに入っているコップを貫通しているのがかなりシュール。
感想
「これカマロか?」と言われると、正直あんまりカマロには見えない車です笑。とはいえ、クラシカルな見た目にアメ車らしい豪快なエンジン音が組み合わさって、中々に雰囲気のある車です。カマロかどうかはともかくとして、クラシカルなアメ車が欲しい人はチェックしてみてもいい1台ではないでしょうか。
モデル車について
シボレー カマロ(初代)
1964年、アメリカでは偉大な名車「マスタング」が誕生した。手頃な価格とサイズ、そしてスポーティーな走りは若者を中心に大ヒットを収め、「ポニーカー」という概念を誕生させた。
当然シボレーもマスタングの成功を黙って見ているわけにはいかず、1966年に自社製ポニーカーを発表。その名は「Camaro」。当時のシボレーはCで始まる車名を付けるのが慣例だったため、フランス語で「友人」などを意味する「Camarade」を捩ったこの名前が付けられた。
マスタングと同じフロントエンジン・リアドライブの機構を持つマスタングは、マスタングより若干大きなボディサイズとハイパフォーマンスなエンジンで人気を博した。たったの3年という販売期間であったが、カマロの名を定着させ2代目以降にバトンを繋いでいる。
グレードはベースグレードの他、高性能なV8エンジンを積んだSS(スーパー・スポーツ)、トランザムレース用の5,000ccエンジンを載せたZ28の3種類から選べた。また、オプションでラリー用の補助灯やライトカバーを備えたRS(ラリー・スポーツ)パッケージが選択できた。
フォトギャラリー
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