アメリカ人がアメリカ人のために作った初の2シータースポーツカー、コケットD1。この車は、分厚いステーキ、巨乳、アップルパイ、労働者保護の欠如と同じくらいアメリカを象徴する存在です。憧れのヨーロッパ風のスマートさでそれなりのスーツを着てこの車に乗り、ロックフォード・ヒルズでテニスをする主婦たちに声をかければ、自分は取るに足らない存在だということも忘れてしまうほどの甘い甘い興奮を味わうことができるでしょう。
(Legendary Motorsportでの解説)
「ボトム・ダラー・バウンティ」アップデートで追加されたコケットD1。コケット伝説の始まりとなったクラシックカーがやってきました。豊かな時代を象徴する1台を見ていきましょう。
車両データ
メーカー:インヴェテーロ(Invetero)
名称:コケットD1(Coquette D1)
分類:クラシックスポーツカー
駆動方式:FR
乗車定員:2人
購入価格:$1,500,000
モデル車の考察
モデルはシボレー コルベット(C1型)ですかね。全体的なデザインは1958〜1960年式がベースで、フロントマスクは1956〜1957年式、リアフェンダーの特徴的な盛り上がり方なんかは1961〜62年式っぽいですね。
今作では既にC1コルベットをモデルとするコケットブラックフィンが存在していて、どっちが先輩で後輩なのかと言われると難しいですが、一応はブラックフィンが後輩だと思います。グリルのシャークフィンが無くなったり、今日に続くコルベットの伝統であるツインテールライトが登場したり、ブラックフィンはC1の最終型である1961〜62年式の特徴を多く備えていて、D1は全体的に中期型の特徴を多く持っているので、名前から考えてもD1を「初代コケット」として設定していると思われます。
走行性能
今回のコケットはクラシックスポーツカー。今作の車のカテゴリー分けがカオスなのは今に始まったことではないですが、ブラックフィンがマッスルカーでD1がクラシックスポーツカーという一貫性の無さが笑えます。ほぼモデルが同じ車ですら統一されてない。
加速性能は高く、発進から中間加速まで澱みなく速度を乗せていってくれます。非常にトラクションが良く、この年代の車とは思えないほどしっかり地面を蹴ってホイールスピンもなく発進していきます。最高速も実装時点でカテゴリーTOP5に入るなど、本当に50年代の車なのか疑ってしまう性能です。明言されてないだけでレストモッドなのか?カテゴリー違いだけどレストモッドのブラックフィンより速いぞ?
ハンドリング面も旧車離れした安定感で、まるで現代の高級車のように穏やかなコーナリングを見せてくれます。高速コーナーで弱アンダー、ギャップを踏んだ時のオーバーステア、ブレーキがほんの少し弱いなど所々に気になるところはあっても、操作に対するレスポンスの良さなど見た目とのギャップが凄いです。やっぱりレストモッドなんじゃないのコレ?いやレストモッドだとしても現代的すぎやしないか?
車高を下げるとアンダー傾向が強まる代わりにロールが減ってよりキビキビと安定した動きになります。もうクラシックじゃなくて普通のスポーツカーの動きです。速さ自体はクラシックスポーツカーで上位クラス程度なんですけど、安定感だけならトップレベルですね。
ボディーの強度も高く、ガンガンぶつけても形こそ歪みますが原型を留めているんですよね。ハンドリングが明らかに悪化するようなこともないですし、この点も全然旧車らしくないです。見かけだけそっくりな別物と思った方が納得できるぞ!
自分のタイムアタック記録
救急ドリフト 0:59.561
カスタマイズ
旧車に欲しいカスタムパーツがしっかり揃えられていて大満足。様々なカスタムスタイルにも対応していて、ちゃんと「分かっている」仕上がりになっていますね。
バンパーはフロント・リア共にバンパー削除とバンパー形状をちょっとだけ変えるパーツが有り。グリルは水平柄にするなどしてモデルの年代を変えられるのが良いですね。ヘッドライトカバーはレースカーっぽいテープ加工から、付けまつ毛のような遊び心のあるパーツもあって印象を大きく変えられて楽しいです。
ボンネットは旧車っぽいディフレクター、マッスルカーっぽい巨大バグキャッチャーなど。ルーフは取り外してオープンカーにでき、ロールケージを装備してレーシングカーに寄せることもできます。
トリムはトリムを削除したり、サイドパネルの部分をメインカラー適用にしたりできます。ミラーは旧車ならではのフェンダーミラーが用意されていますね。
トランクアクセサリーはラッチを付けたり、スペアホイールを付けたり、荷物ラックを置いたり、アンテナを付けたりと多種多様。マフラーはリアの2本出しもサイド出しも全部デカくて派手で、一気にマッチョな印象になります。
サスペンション変更による車高の下げ幅はかなり大きめで、コンペの下がり方はガッツリ。しかも綺麗に純正タイヤのホワイトリボンにギリギリ掛からない高さに下がるのが美しいですね。
サブカラーは純正だとサイドパネルの部分に適用されるので、モデルに合わせてツートンで良い色の組み合わせを見つけて仕上げたくなりますね。
ボディーペイントは細い一本線ストライプ、ローライダーっぽいピンストライプ、古い競技車両っぽいペイントなどが揃っています。特に目立つのが美しい水色の2本線ストライプで、爽やかな色合いが絶妙です。贅沢を言えばサビペイントもあると良かったなくらいでしょうか(競技車両ペイントにサビのバリエーションがあるんですけど、ただのサビも欲しかったな)。
感想
見た目の雰囲気とカスタマイズ性に関しては満点を付けたくなる1台ですね。本当に可愛くてカッコよくて、愛車としてじっくり手をかけたくなる車です。
ただ性能が気になるというか、どう考えてもただの旧車ではない高性能ですよね笑。脳内でレストモッドということにしないととても整合性が取れない性能ですし、レストモッドだとしたらマッスルカーでいいだろとか、C1のレストモッドが同じゲームに2台もあるのかよとかツッコミどころもできたりして、色んな意味でモヤモヤします笑。旧車なんだからコスパとか関係なく遅くてズルズルな「っぽい」走りをしてほしいんだよな〜。
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