ファイアボルトは本来農機具ですが、労働に使うなんてもったいない代物です。もっと大事な目的のために作られました。 つまり、限界までポーズを決めるために。高速道路を走るクーペが畑を耕しながら抜かしていくあなたを見たら、ボディビルパンツだけを身に着けていることはわからなくてもあなたの勝利は決まっているでしょう。
– ミサイルのロックオン・ジャマー利用可能(Southern San Andreas Super Autosでの解説)
「エージェント・オブ・サボタージュ」アップデートで追加されたファイアボルトASP。美女を目当てにクソ不味いツナサンドがあるカフェに通うなら、これ以上の相棒は居ません。運命を導く1台を見ていきましょう。
車両データ
メーカー:ヴァピッド(Vapid)
名称:ファイアボルトASP(Firebolt ASP)
分類:オフロード
駆動方式:FR
乗車定員:2人
購入価格:$1,894,000
モデル車の考察
モデルはフォード F-150(第10世代)、中でもハイパフォーマンスグレードのSVTライトニングですかね。フロントマスクは第11世代のF-150とミックスされてそうです。サイドビューはシボレー S-10 SLP シーカーの要素が入っているでしょうか。
ファイアボルトという名前はハリーポッターで出てくるスポーツ用の箒(クィディッチとかで使う)からとられたと思われ、ライトニングをイメージさせる映画ネタという感じですね。
ASPと言えば同じヴァピッドのドミネーターASPもASPで、こちらはSVTマスタングがモデルであることから、フォード車のハイパフォーマンスグレードに付けられる「SVT」がGTA世界では「ASP」になっているのでしょう。
今作でのフォード F-150がモデルの車といえば、第13世代をモデルにしたカラカラがあります。外観は似ていないですが設定的には恐らくコンテンダーも第13世代がモデルで、GTA4では2004年に発表されたF-150 SVTライトニングコンセプトに似た車がコンテンダーの名で登場していました。そのため、GTAでのF-150は「ファイアボルトASP→GTA4コンテンダー→GTA5コンテンダー→カラカラ」の系譜になっていると思われます。
走行性能
乗っていて安心と興奮を覚える高性能トラックですね。オフロードカテゴリーの中でも上位の速さです。オフロードカテゴリーが適切なのかはさておき。
加速性能は良く、爆発的に速度が伸びるわけでは無いものの一度加速を始めれば最高速までスムーズに速度が伸びていきます。トラクション性能はこの手の車としてはかなり良い方で、4駆かと思うくらいトラクションが掛かりますね。最高速もオフロードカテゴリーでは上の方。
ハンドリングは見た目ほど重くは無く、レスポンスが良いので車体そのものは重くても動きはスムーズ。純正車高だと重心が高いのでロールは結構大きいですが、それでもトラクションが良いので振り回しながらでもしっかり地面を蹴って進みます。本当に重量級のFRトラックなのか?ブレーキの効きもしっかりしています。
サスペンションを変えるとロールが減って安定します。ただし重心の移動が減る分振り回しにくくなりアンダーステアが出るようになるので、完全に車高を下げきるかは好みでしょう。スポイラーを変えると高速域での安定感が抜群に良くなり、コーナリングマシンと言えるくらいに気持ちよく曲がるトラックになります。
オフロードでの走りもしっかりしていて、やはりトラクションが良くオフロードでの減衰も無いのでノンストレス。車高は高めだと地面からの衝撃をしっかり吸収できる代わりに、重心の高さで横転しやすくなり、車高を下げると横転しにくくなる代わりにショックを吸収できる限界が下がります。オフロードを速く走りたいのか、それとも走破性を重視したいのかで車高を変えてみましょう。
ボディーの強度は普通で、ぶつけると相応に凹んでいきます。しかし耐久力は高めで、ガツガツぶつけても走りに影響は出ずエンジンも中々壊れません。アーマー無しでも壊すつもりでわざとぶつけ続けるくらいでないと壊れないですね。流石のタフさです。
自分のタイムアタック記録
救急ドリフト 0:56.424、DiRT走行会コース 2:03.890
カスタマイズ
パーツは充実している部分とそうでない部分がハッキリしていて、しかも充実していてほしいところのパーツが足りないことが多いので、なんとももどかしい内容。いつものツボ外し系です。この野郎……。
バンパーはフロント・リア共に純正のカラー差分のみ。マジかよ!グリルは格子部分のパターンが変えられるだけで、それ以外は変化なし。ここもかなりの残念ポイント。フロントマスクを変えるのが一番の弄りどころになる車だと思うんだけどなぁ。
ボンネットはダクト付きのものが色々と、バグキャッチャーが飛び出したものと。マッスルな感じで良いですね。サンストリップ中くらいの太さ。ミラーはカラー差分。
シャーシは荷台に何を支えているのか分からんロールケージ、ベッドラックなどが付きます。荷台カバーが無いのは結構残念。マフラーはリア左右2本出しやサイド出し、荷台から飛び出るものなどバリエーションが多いですね。
スカートはオフロード系のサイドステップが色々ありますが、この車高でステップ要るんでしょうか。スポイラーはダックテイルとGTウイングがあり満足。
サスペンション変更による車高の下げ幅はそれなりで、ベタベタに車高を落とせないのは個人的に一番のマイナスポイント。SVTライトニングはシャコタンのイメージが強いので、この車高だとかなりカスタマイズの幅が狭くなってしまいます。
サブカラーの適用範囲は純正だと無し。カラー差分パーツを使いましょう。
ボディーペイントはアメ車らしいストライプ系、時代を感じさせるツートン、星条旗、ファイアーパターン、迷彩と、この車でやりたいペイントが大体揃っていていいですね。それだけに車高が下がらなかったりが本当に勿体ない……。
感想
アメ車トラックの中でも多くの人が登場を待ちわびていた1台ではないでしょうか。2000年代のチープな雰囲気が堪らねぇ!のんびり走るでも、スポーツ走行をするでも、色んな用途でお供になってくれるピックアップトラックですね。
しかーし、カスタマイズが本当に痒い所に手が届かない!ぶっちゃけ、この車なんて車高をガッツリ下げられてバンパーとグリルを弄れたら後は何でもいいくらいの車だと思うんですが、肝心のそれらのパーツが不足!相変わらずの外しっぷり!言うほどオフローダーのイメージも無いですし、「分かってねぇ〜」と頭を抱える出来です。理解のある担当者くん来てくれ〜!
なので、この車をバチバチのマッスルカーやローライダーでキメたいと思った方は、期待しないでおいてください。こんなイケてる車を気持ちよく弄らせてくれないなんて本当に罪深い……。
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