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– ミサイルのロックオン・ジャマー利用可能(Southern San Andreas Super Autosでの解説)
「マネーフロント」アップデートで追加されたミニマス。一見ただのセダンに乗る冴えない中年男性だと思って信号待ちの時間に喧嘩を売ったら、実はスポーツカー顔負けのモンスターマシンだった上に、乗っていたのはこれから行く取引先の社長で恥をかかされるかもしれません。隠されたスポーツカーを見ていきましょう。
車両データ
メーカー:アニス(Aniss)
名称:ミニマス(Minimus)
分類:セダン
駆動方式:FR
乗車定員:4人
購入価格:$1,417,000
モデル車の考察
モデルは日産 マキシマ(第8世代)ですかね。海外で売られていた日産のフラッグシップセダンで、フェイスリフト前後の要素が混ぜられています。
また、リア周りは同社のアルティマ(第6世代)の要素があり、フロントマスクにはホンダ アコード(第10世代)やアウディ RS5(第2世代)、Cピラーはヒョンデ エラントラ(第6世代)っぽい要素もあり、2010年代後半の様々なセダンが混ぜられていそうです。
マキシマは元々ブルーバードをベースにしたセダンで、北米市場における日産の最高級車種として販売が開始。その後は「ブルーバードマキシマ」の名で日本でも販売されたこともあったり、セフィーロの別名車種で扱われていたり、色々ありつつも一貫してフラッグシップモデルとして君臨していました。
北米ではコンパクトカー、代が進んではミッドサイズセダンに分類されていたマキシマを、日産は「4ドアスポーツカー」と呼称して売り出していました。他の同価格帯のライバル車たちが快適性を重視していたのに対し、マキシマはスポーツ性能と高級感のバランスで勝負をしており、ライバルとの違いを生み出していました。
ミニマスのモデルとなっているA36型も、FFながら300馬力を発生するVQ35DEを積み、スポーツカーと呼んで差し支えないアグレッシブなエクステリアで迫力を見せる革新的な車となりました。2015年に販売が開始され、2023年で販売が終了。マキシマの名前は一旦途絶えましたが、今後インフィニティから出される電気自動車に名前が引き継がれるのではないかという話も出ているそうです。
名前はMax(ima)の対比でMini(mus)でしょう。ちなみにGTA4では第6世代マキシマがモデルと思われる車で、Pinnacleという車が登場していました。Pinnacleは「頂点」を意味する言葉なので、Maximaと同じような名付けだったのですが、2世代進んでMinimusと真逆の名前になってしまったのはどうしたことか。GTA世界でも「やっちゃった、アニス」なのか。
マキシマは第2世代からずっとFFの車なのですが、ミニマスはFRで設定されました。チャヴォスV6もそうでしたが、FFのイメージが強いセダンはそのままFFで出してほしい気も。
走行性能
とにかく乗りやすく癖が無い優等生セダンです。速さもあり、カテゴリー内で上位の性能。
加速性能は良く、流石はフラッグシップセダンといったスムーズさでストレス無く加速していきますし、エンジン音も結構力強い。トラクション性能は並ですが不足なし。最高速はセダンカテゴリーで上位。
ハンドリング面は非常に優秀で、全くのニュートラルでスイスイと曲がっていきます。ブレーキの効きも良い方で、コーナリングの感覚はスポーツカーに近いです。これは確かに「4ドアスポーツカー」だ。
純正車高だとややロールがあって揺られる感覚があるものの、サスペンションを変えて車高を下げればカッチリとして安定します。スポイラーを変えてダウンフォースを入れると更に安定感が増し、全く恐怖を感じないコーナリングが可能に。
ボディーの強度は普通で、ぶつければ相応に凹んでパーツもバラバラに吹っ飛んでいきます。エンジンからも簡単に煙が吹き出すので、無理はさせないように。
自分のタイムアタック記録
救急ドリフト 0:56.723
カスタマイズ
こういう車はカスタマイズで楽しもう、と言いたいところなんですが、残念ながらカスタマイズ面は不満の塊。足りないものしかないです。
バンパーは嫌な予想が当たって、スプリッターとディフューザーだけ選べるタイプ。フロントマスクは結構攻撃的なのでスプリッターだけ付けても似合うんですが、リアディフューザーはこのデザインのセダンにポンと付けるにはどれも派手すぎで浮いてます。
グリルは下部の内側のデザインを変更でき、スラットを入れたり格子状にしたり。結構デザインが選べるんですけど、開口部がそこまで大きくないのでどれを選んでもそんなに印象は大きく変わらないですね。
スカートは板が付くタイプで、スプリッターやリアディフューザーと合わせるのが基本でしょうか。サンストリップはカラー差分で3種類。
マフラーは9種類あるんですが、どれも純正と同じ後方左右の2本出しで、しかも一番径が大きいのが純正なので、何を選んでも純正が一番迫力が出る気がしてしまいます。
ボンネットはシンプルめなデザインのものが多め。中央に2つのダクトが開くものはかなりスポーティーな印象になりますね。最後に用意されているものはダクト部分が黒プラスチック固定なのが酷い。
スポイラーは大小のダックテイル、それなりのサイズのスポイラー、大きめのGTウイングなど。全体的にサイズが大きめで、やはりただ付けるだけだと浮いてしまうものが多いです。
サスペンション変更による車高の下げ幅は少し。ちょっと下がってキャンバーが付きます。純正でも割と低めではあるので、これくらいでも丁度いいと言えば丁度いいか。
ペイントはメインカラー・サブカラー・トリムカラーが用意されています。サブカラーは純正だと適用範囲なし。トリムカラーはダッシュボードからドアの内張り、ステアリング、シートなど適用範囲が広めで、これは良し悪しといった感じ。
ボディーペイントはサイドなどにストライプが入るもの、Annisのロゴが入ったグラフィック、競技車両っぽい企業ペイントなど。悪くはないけど無難というか、物凄く熱量を感じたりするものは無いですね。
全体的に、車のキャラクターに対して派手なエアロばかり用意されていて細かい調整が出来ない、いつものロックスター的勘違いセダンなラインナップですが、何よりもダメなのはミラー・Aピラー、ルーフが色すらも変えられないことでしょう。何色にしようがどんな仕様に変えようが絶対にこの辺の黒パーツがついて回るので、物凄くカスタムの幅が狭まっています。コケットD5のAピラーが可愛く思えてくるレベルで終わってます。
感想
意外と無かった日本製の新しいセダンで、こういう車がGTA6で普通に走ってるんだろうな〜という年代感がとても良いですね。こんなタイプの車はなんぼあっても困りません。
しかしカスタム面はため息しか出ない出来でしたね。どうしてロックスターはこういう高級セダンにゴテゴテのツーリングカーみたいなパーツばかり用意したがるんでしょうか。
派手にするにしたってシャコタンでアイライン入れたりナンバー外したりのVIP系とかの方向性でギラつかせればいいのに、オーバーフェンダーもロールケージも無い乗用車にデカい板だけ貼り付けてもなぁと毎回思います。全く走りのイメージが無いセダンだとそういうのは無いんですが、スタイリッシュなセダンだと大体変にスポーティーなパーツを寄越されます。スポーティーならスポーティーでこの車ならニスモ系のパーツとかあるだろうに。
で、それだけでもため息が出てくるんですが、やっぱりこの黒パーツセットですよ。「そこだけ修理して取り替えました」みたいなミラー・Aピラー・ルーフの3点セットはなんなんでしょうか。どうカスタムしてもこの3点セットありきになるのが腹立たしい。元のマキシマがそういうデザインなのでモデル再現なのは分かるんですけど、カラー変更すら許さないアツいリスペクトはやめてください。呪いの装備と化しています。
値段はほぼ現行の高級セダンな割に落ち着いていて、走りも素直で好印象。カスタムだけがどうしようもないので、純正のまま楽しむ分には良い車かなと思います。こんなにカッコいい今系のセダンなのになぁ……。
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