
こんばんは、麻乃ヨルダです。昨日、未だにPS5を購入していない自分のようなPS4ユーザーにとって大きなニュースが飛び込んできました。
【State of Play 日本】
「PlayStation®5 デジタル・エディション 日本語専用」11月21日(金)発売!・希望小売価格55,000円(税込)
・本体言語は日本語のみ
・日本のPS Storeのみ利用可能詳しくはこちら⇒ https://t.co/z2VHEekqDh
#StateofPlay pic.twitter.com/C7M59Goh2b— プレイステーション公式 (@PlayStation_jp) November 11, 2025
PS5に日本語専用・デジタルエディションが登場し、従来のグローバル版・デジタルエディションよりもかなり安価に購入できるとのこと。グローバル版の希望小売価格が72,980円なのに対して、日本版は55,000円なわけですから、25%オフくらいのビックリな値下げです。
PS5は当初、通常版が49,980円+税(54,978円)、デジタルエディションが39,980円+税(43,978円)で販売されていました。しかし、供給が全く追いついておらず転売問題もあり、長期間に渡って一部の人しか買えていない希少ハードになってしまいました。
そして、供給が増えて品薄が解決していく共に世界的な物価高や円安などで値上げせざるを得ない状況に陥り、気づけば通常版が79,980円(税込み)、デジタルエディションが72,980円(税込み)と、今度は値段の高さで手が出ない高級ハードになってしまいました。
「これくらい払うならもうちょっと金積んでゲーミングPC選んだ方が良くね?」と真面目に議論されるくらい、一般人と縁遠くなったゲームハード。ハードが普及していないのにソフトを作ってもしょうがないと、サードパーティー側はPS5専売タイトルの制作に踏み切れない。新作がPS4でも遊べてしまうならユーザーは尚更PS5を買う必要が無くなると、負のループに陥っていたのがPS5というハードでした。
ようやく少しずつシェアが伸びていき、PS5専用タイトルも増えてここから巻き返しを図ろう、と思っていた矢先に、またしても巨大な壁が立ちはだかります。それはSwitch2。最大のライバル任天堂が繰り出したSwitchの後継機で、家庭用ゲーム機市場でPS5が躓いて以降存在感が増すばかりだったSwitchが、更に進化しメジャータイトルを引っさげて登場したとなれば、完全に流れを持っていかれるのも当然。
しかも、Switch2が巧妙だったのは日本語版とグローバル版の2種類を用意したこと。全リージョン対応の「多言語対応モデル」が希望小売価格69,980円に設定されたのに対し、「日本語・国内専用モデル」希望小売価格49,980円と、日本語版にするだけで2万円も安いという国内への優遇処置を準備しました。
元々、Switch(というか任天堂ハード)はPS4/5などの高性能ハードに対して、「安価で低スペックなライトユーザー向けゲームハード」の立ち位置をとって、広くシェアを獲得する戦法で戦ってきました。Switch2となって高性能化すると共に値段が高騰すると、今まで築いてきた立ち位置を失いPS5のような世代交代の失敗をしかねなかったところですが、格安の日本語限定版を用意することでお得感を打ち出すことに成功。転売対策も準備し、PS5が躓いた要因を一つずつ取り除く抜け目ないやり方で初動を乗り切っています。
ライバルにこんなことをされるとたまったもんではないので、急いで打ち出した施策が今回の日本語限定デジタルエディションだと思われます。55,000円という同価格帯、Switch2が発売された6月から半年と経たない11月に販売と、鬼気迫る勢いで打った一手ではないでしょうか。
値下げ仕様
もちろん、ただ値段を下げるだけというのは不可能なので、様々な面でコストカットがされています。通常・グローバル版と比べると分かりやすい違いはこんな感じ。
・利用できる本体言語は日本語のみ
・「国/地域」が「日本」のPlayStationのアカウントのみ使用可能
・デジタルエディション(日本のPlayStation Storeで入手したダウンロード版のPS5・対応PS4ゲームのみ遊べる。つまりパッケージ版は遊べない)限定
・ストレージ容量が1TBから825GBに削減
こういった機能制限によって、「多少できることは減ってもPS5で遊びたい」層にリーチしています。実際、僕も「値段が安かったうちに買えず仕舞い→欲しくなって来た頃には高くなってる」で購買タイミングを逃し続けてきたので、だいぶ手が出る塩梅になってきました。
デジタルエディションなのでディスク版のソフトは遊べませんが、ソニー公式から外付けディスクドライブが11,980円(税込)で出ているので、手持ちのディスク版PS4ソフトを遊びたい時などはこれを装着すれば遊べるようになります。標準のグローバル版が約8万円なことを考えると、ディスクドライブ込みでも67,000円くらいでいけるのは相当な割安感です。
ソニーにとっては恐らくかなりの苦肉の策で、設定価格や発表までの早さを考えると「今Switch2に全てを持っていかれるのは何が何でも阻止したい」という気持ちが伺えます。目先の利益は一旦置いといて、ここでSwitch2に当たりに行かないと年末商戦なども含めて「最新ハードを買う=Switch2」がゲーマーにとって一番の選択肢になってしまい、ようやく上手くいきかけていた流れが水の泡になるので、死にものぐるいでユーザーを取りに行きているんでしょう。
まるでソニーの悲鳴のような日本語限定版発売ですが、自分と同じくPS5に移行する気はあっても積極的に移行するほどでもないユーザーにとっては非常にありがたい新商品ですね。GTA6が発売するまでにはPS5が欲しいと思っているので、恐らくこのバージョンを購入することになるでしょう。
(肝心のGTA6は発売が遠のいてるわけですが笑→GTA6が2026年11月19日に発売延期おかわり!知ってた!)
ゲームハードはインフラのようなもので、ソフト云々よりもまずハードが普及しないことには始まりません。1人のユーザーがソフトを100本買って100人分遊ぶなんてことは無いですからね。これを機にプレイステーションが「どこの家庭にでもあるゲーム機」のポジションを取り戻せるか。
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