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プロジェクトKVは死んだ!なら次は……プロジェクトATだ!

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こんばんは、麻乃ヨルダです。プロジェクトKVを立ち上げたディナミス・ワンパク・ビョンリム代表らが書類送検されたというニュースが、去年の10月にありました。それから年が明けて2026年の1月15日、またも驚きのニュースが飛び込んできました。彼らは何回僕を驚かせる気でしょうか。

「Project KV」のDynamis One,魔法と行政をテーマにしたRPG「Project AT」を開発中。NCSOFT,韓国デベロッパ2社に戦略的投資を発表

なんと、ディナミス・ワンは韓国のゲーム企業「NCソフト」と手を組み、新作を開発中とのこと。ちょ、ちょっと待ってよ、警察に取り調べられてる最中にまだ新作作ろうって話になってんの?本気で?

一体どういうことなのか、事態を調べてみましょう。

これまでのあらすじ↓

プロジェクトKVってなんだよ!?プロジェクトKVってなんだったんだよ……プロジェクトKV、ここに眠る。



NCソフトって誰や

2024年の8月、ディナミス・ワンプロジェクトKVを発表。ブルアカに酷似した内容とプロモーション、それでいてブルアカとは無関係だと我らがキム・ヨンハが暗に示したことで、人々は困惑。すると、たったの一週間でプロジェクトKVはお蔵入りと、急転直下の展開に。

その後、関係者のリーク等もありディナミス・ワン側の怪しい動きの数々が話題になっていくと、遂にはディナミス・ワンに警察が踏み込んでいたとのニュースが飛び込み、黒い噂の信憑性が限りなく事実に近づきました。今はそれらの内容が本当だったのか確認する段階となり、公的にじっくりと時間を掛けて調べが進められています。

面子が大事な警察が確信を持って押収に踏み込んだ時点で、「もうクロなんでしょ?ってかまだ潰れてないの?」くらいの空気が漂っていて、彼らは日韓両方から白い目で見られているわけですが、そこで出てきたのが今回の話。NCソフトがディナミス・ワンと手を組むよと。

まずNCソフトとは何者か。NCソフトは韓国のオンラインゲーム企業で、ネクソンのライバル企業の一つです。1998年にMMORPG「リネージュ」のサービスを開始し、このデビュー作を大ヒットさせたことで世界的企業に成長します。

その後もリネージュシリーズやアイオン、ブレイド&ソウルといったオンラインゲームを提供していましたが、その後はあまり目立った活躍は見られません。最も活動が活発だったのは2000年代で、2010年代の活躍も前半くらいで後半は大きな動きなし。2020年代はヒット作が無いどころか、2024年に26年ぶりの年間赤字を計上。名実共に「古豪」といった印象です。実際、僕も含めてリネージュに馴染みがない世代にとっては聞き慣れない企業だと思います。

ネクソンとNCソフトはかつて肩を並べるライバル(ネットマーブルも含めて、韓国ゲーム業界の大手3社は「3N」と呼ばれている)だったようですが、現在では大きな差が開いています(NCソフトの売上規模はネクソンの3分の1くらいっぽい)。この両者の因縁は単に同業他社というだけではないようで、2012年にネクソンがNCとソフトの株式14.7%を買収し、NCソフトの最大株主になったことから色々と拗れたようです。

ネクソンがNCソフトの筆頭株主となり、最大手の2社が手を組んでこれからどんな作品が出るのか期待されていたものの、特に音沙汰なし。暫くしてネクソンは痺れを切らし、当初は経営に口を挟まないとしていた買収だったものの、一転してNCソフトの経営に参加すると宣言。

ネクソンからの干渉を受けたNCソフトはネットマーブルの株を買収し協力体制を築き、それが無断で行われたとしてネクソンは激怒。両者の溝は深まるばかりで、2015年にネクソンはNCソフトの持ち株を全て売却して手を切ります。日本で例えると、スクウェア・エニックスが出来たと思ったら何も出てこず3年で空中分解みたいな驚きの展開。調べてみた感じ、片方に問題があったというよりはお互いに求めているものが違った結果のすれ違いでこうなってしまったように見えます。

以降はバチバチの関係性になってしまった両者ですが、ネクソンが現在もゲーム業界に名を轟かせている一方で、NCソフトは鳴かず飛ばず。新作がヒットしないのでユーザー層は年々上がる一方で、既存ファン向けに過去作の「トリックスター」を作り直したり、ブレイド&ソウルを元にした「護縁」をリリースするも、どちらも2〜3年でサービス終了。古参向けの商売も上手くいっていません。

つまり、NCソフトは停滞した現状を打開できる逆転ホームランを求めており、ネクソンの体制に嫌気が差して離脱したディナミス・ワンの面々と利害が一致。敵の敵は味方状態で両者がタッグを組んだようです。

ニュースになったのは今回が初めてですが、両者のタッグは急に決まったものではないと思います。というのも、ディナミス・ワンが立ち上げから数ヶ月の早さでプロジェクトKVを発表し、その後話題になってすぐにプロジェクトKVを凍結。

それから現在に至るまで約1年3ヶ月に渡って表立った動きが無く、更に警察沙汰になっているにも関わらずディナミス・ワンは潰れないどころか人員を増やし続けており、大きな後ろ盾が無い限り、何も成果を出していないベンチャー企業がこんな生き残り方をするとは考えにくいです。どのタイミングで手を組んだのかまでは分かりませんが、早い段階で投資を受けていないとこんなに長生きできる体力は無いはずです。

そして、今回の件でディナミス・ワンの後ろ盾が明らかとなり、これまでに見られていた「ネクソン対ディナミス・ワン」という構図が、「ネクソン対NCソフト&ディナミス・ワン」の構図に変化。なぜ、ディナミス・ワンがあんな勝ち筋の一切見えない喧嘩をネクソンに仕掛けたのか、その謎が一つ解けましたね。



プロジェクトATはブルアカのライバルになるか?

さて、ディナミス・ワンがネクソンにただ噛み付いたというわけではなく、NCソフトがネクソンに対抗するために手を打ってきたのが分かったわけですが、じゃあこれがネクソンとブルアカの脅威になるか?と言われるとかなり微妙な気がします。

ここまで触れてきたように、NCソフトは現在上手く行っていない会社で、韓国での評判もすこぶる悪い様子。そのNCソフトに、完全に裏切り者扱いのイメージがついているディナミス・ワンがタッグを組んだということで、後が無い鼻つまみ者同士の組み合わせ。

そもそも、ディナミス・ワンの面々はネクソンとヨースターのやり方に納得できず、自分たちで自由にやりたいと思って独立したように見える経緯であり、にも関わらずプロジェクトATのパブリッシング権はNCソフトが握るということで、結局手綱を他人に握られています。

これでは飼い主がネクソンからNCソフトに変わっただけで、自由な創作は出来ないと思われます。しかも、飼い主が余裕の無いNCソフトとなると尚更好きなことはやらせてもらえず、細かい要求をされるのは想像に難くありません。商業的に成功できるよう、顧客のウケ狙いを重視した作品作りが要求されそうです。

その上、ディナミス・ワンはサブカル文化にどっぷりのブルアカを立ち上げて成功したメンバーが揃っているのに、肝心のNCソフトはサブカルオタク層に嫌われまくり(NCソフトの古参ファン層が若年のサブカルオタク層と噛み合わない)。ディナミス・ワンはこの環境で良さを発揮できるのか?このコンビでニーズを捉えた作品作りは成功するのか?怪しい材料しか見えてきません。

とはいえ、今の嫌われ具合で他に拾ってくれる相手なんて居ないでしょうから、このまま消えるよりはマシだと仕方なくNCソフトと手を組んだように見えます。選り好みできる立場ではないのでしょうがないと言いつつ、ディナミス・ワンの面々は大人しく作品作りに打ち込めるんでしょうか。好き勝手出来ないことに嫌気が差して、会社にあんな砂の掛け方をして出ていった”大人”たちが。

敵の敵は味方理論で、お互いに藁をも掴む勢いで手を組んだ感のある今回の一件。プロジェクトATがどうなるのか、の以前にまず警察の調査がどうなるかの問題があるんですが、リリースに至ることはできるんでしょうか。リリースした後の成功失敗云々を語る前に、まずリリースできるかどうかも怪しい状態で、これに社運を賭けないといけない両者の状況は崖っぷちすぎやしませんか。どう考えても泥舟にしか見えませんが……。

突然のニュースでまたまた我々を驚かせてくれたディナミス・ワン。この後に及んでプロジェクトATとかいうまだKVのことを引きずってそうなタイトルを引っさげ、ブルアカの5周年間近のタイミングにニュースをぶつけてくる相変わらずな底意地の悪さも見せ、常に想像の斜め下を行くスタイルは健在。早く過去の人になってほしいんですが、彼らはまだしつこく表舞台にしがみついてきそうです。

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