このスーパーカースレイヤーの伝説的マシンは、富士山のマグマで鍛えられ、ドイツの有料道路で試験を重ねて、ようやく手に入ります。テロリストの逮捕よりも輸入車の破壊に熱心なFIBにドアを蹴り破られる心配はもうありません。
(Legendary Motorsportでの解説)
日本生まれの高性能スポーツカーであるエレジーRH8。ロスサントスの住人なら誰でも乗ったことがあるスポーツカーです。無料で手に入る1台を見ていきましょう。
車両データ
メーカー:アニス(Annis)
名称:エレジーRH8(Elegy RH8)=哀歌、挽歌(英語)
分類:スポーツカー
駆動方式:AWD
乗車定員:2人
購入価格:$0
モデル車の考察
モデルは日産 GT-R(R35型)ですね。全体的なデザインやメーカーが日産をモデルとするアニスであることなどからそう考えられます。解説文の「ドイツの有料道路」は、R35の開発拠点となったドイツのニュルブルクリンクのことでしょう。
なお、解説文の「輸入車の破壊に熱心なFIB」というのは、アメリカの輸入規制(米国内で販売されていない車は販売から25年経過しないと輸入できない)の最中、非合法に輸入された先代のスカイライン GT-RたちがFBIなどに押収されていった歴史を指しているものと思われます。
R35は米国でも販売されているので輸入規制には引っかかりませんが、米国で販売されていなかったスカイライン GT-Rは輸入規制のせいで、アメリカの車好きにとって「映画やゲームの中にしか存在しない車」として崇められていたようです。
また、外見にはFT-86コンセプトを進化させた、FT-86 Gスポーツコンセプトの要素も入っているのではないでしょうか。フロントマスクやテールランプの造形は、このコンセプトカーからとられていると思われます。
名前のエレジーは、過去作のSAにて同じ名前でスカイライン GT-Rをモデルにした車が登場していたので、その後継車的な扱いでエレジーの名が付けられたのでしょうか。なお、SAのエレジーは今作でエレジー・レトロカスタムとして復刻されました。ベニーズでRH8をカスタムすると手に入ります。ツッコミどころ満載のカスタムですが、それについてはエレジーレトロの方で。
RH8については、「Club RH9」が元ネタだと思われます。これは「Club Record Holder 9」の略で、ゼロヨン(0-400m)で9秒台のタイムを叩き出せる車を作ったチューナーだけが加盟を許された協同組合です。今となっては珍しいタイムではないですが、昔は最もタイムが期待できるスカイライン GT-Rを持ってしても9秒台が夢の領域だった時代があり、当時の環境で9秒台を出せるGT-Rを作ったチューナーは実力を高く評価されたのでした。
走行性能
タダで手に入る車とは思えないほど、良い走りをする車です。流石に昨今の追加車両には負けますが、初期のスポーツカーたちとなら良い勝負どころか食ってしまえる実力があります。
特に加速力が良好で、どんな地形や天候でもスムーズに加速していけます。ハンドリング性能も高く、少々オーバーステアが出る場面もありますが、AWDなので簡単に立て直せます。
唯一不満なのはブレーキ性能で、SUVやオフロードなど重量級クラスのような利き具合。特に減速から停止までが長いので、早め早めのブレーキを意識しないと追突事故を連発してしまいます。
カスタマイズ
改造パーツは比較的多め。高級スポーツカー的な趣のある純正仕様から、厳ついストリートレーサーに生まれ変わることができます。
ただ、気をつけて欲しいのは改造費用が最高クラスなので、フルチューンしようとすると高級車並に改造費が嵩みます。お金を十分に持っているプレーヤーなら気になりませんが、とりあえずこの車を買ってみた初心者はRH8にお金を吸い取られないように。
小ネタですが、リアバンパーにはステッカーが付くパーツがあり、そのステッカーには「Bay Shore」と書かれています。つまり、日本の首都高速湾岸線(Bayshore Route)。日本のストリートレーサーをネタにしているようです。ロックスターは過去に「湾岸 Midnight Club」というレースゲームを販売していたので、そのセルフオマージュも入っているかもしれません。
レジェンダリー・モータースポーツの画像ではウィングレス仕様になっていますが、RH8にはデフォルトでウィングが付いていて、改造で外すこともできません。オフラインだとたまにガレージに呼び出したときにウィングレス仕様が現れるようですが、オンラインでは正規の方法でウィングレス仕様を手に入れることはできないようです。
感想
GTAオンライン初期ではソーシャルクラブに加入しているプレーヤーだけが手に入れられる特典車でしたが、後に全てのプレーヤーが無料で手に入れられるように。初心者は物件を購入したら、とりあえずRH8を1台発注してガレージに入れておくと良いと思います。
元々特典車なだけあって、そこそこ性能が良いのは勿論、ネタが満載でこだわりを感じられるのがいいですね。GT-Rや日本に纏わるネタが非常に豊富です。元ネタが分かるほど面白い、GTAならではといった車ですね。
モデル車について
日産 GT-R(R35)
排気ガス規制により、一度途絶えたGT-Rの名前を継ぐプレミアムスポーツ。このモデルから「スカイライン」の名前が外れ、スカイラインとGT-Rは別のモデルとして独立していった。サーキット走行をこなしつつ、街乗りの快適さや環境面に考慮した「新次元マルチパフォーマンス・スーパーカー」がコンセプトとなっている。重量級であった第2世代GT-Rから更に大きく重たくなったが、全体の走行バランスは向上。開発拠点となったニュルブルクリンクでは、当時の量産市販車最速タイムを更新した。
トヨタ 86
トヨタとスバルが共同開発を行ったライトウェイトスポーツ。トヨタではあのAE86を元とした「FT-86」、スバルでは「BR-Z」の名前で市販されている。トヨタ内ではスポーツカーの開発について「投資効率が悪い」という理由で、企画が上がっては却下され続けてきたが、豊田章男氏の一声で安価なスポーツカーの開発が決定。トヨタとスバルは開発方針を巡り意見が合わないことも多々あったが、最終的にはお互いを認め合い、ベストを尽くしあった。
フォトギャラリー
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