GTA5に登場する企業、グロッティ(Grotti)について紹介していきます。
目次
モデルの考察
モデルは、イタリアの高級自動車メーカーであるフェラーリ。イメージカラーの赤とエンブレムに描かれた馬の姿から、「赤い跳ね馬」の異名をとり、スーパーカーといえばフェラーリという強固なブランドイメージを作り上げています。
GTA世界でも唯一無二のスーパーカーを数多く登場させていて、どの車もかなりの高額。その分どの車も性能は抜群で、この世界でも庶民には手が届かないスーパースポーツカーのメーカーとして名を馳せています。
フェラーリのライバルであるランボルギーニをモデルとするペガッシとは、恐らくこちらの世界でもライバル関係でしょう。ペガッシとは車のラインナップと購買層が完全に被っているので、グロッティのスーパーカーを買うかペガッシのスーパーカーを買うかで悩んだプレイヤーは多いはず。
PS2時代の過去作でも実は既に登場していて、サンアンドレアスではチーターとツーリスモ(今作のチーターレトロとツーリスモレトロ)がグロッティ製の車として設定されていたり、ウサギが立ち上がるエンブレムがゲーム内の広告看板に貼られるなどされていました。
また、GTA4ではエンブレムが座り込む馬の姿になり、いくつかのボートがグロッティ製に設定されました。そして、今作ではまたエンブレムが変更され、ボート類は他メーカー製に変更されると、設定がコロコロ変わっています。ただ、フェラーリをモデルにしているという点は昔から一貫していますね。
名前のGrottiは、英語のGrottyをイタリア語っぽくした造語ですかね。なお、Grottyには「不潔」「不快」などの意味が含まれています。高潔さの欠片もないね!
(ゲーム中で登場するグロッティ製のカバー)
このブログで紹介した車
ここでのカテゴリー分けはゲーム内のカテゴリー分けとは異なり、僕が「ここに分類した方がモデルとの照らし合わせを含め各車の繋がりが分かりやすい」と思ってそれぞれ振り分けていったものになります。なので僕の独断と偏見によるカテゴリー分けです。
また、車両の名前の横にある年号はモデルの車両の年号で、その車両そのものの年号ではないのですが、元がそれくらいの年代だから大体このくらいの時代の車両だろうと推測しやすいようにしています。
FRスポーツカー
スティンガー(1957年):フェラーリ 250GT カリフォルニア スパイダーがモデル。その名前の通り北米への輸出を見据えて作られたバージョンで、「レーシングカーのようなコンバーチブルが西海岸で売れる」とアメリカ担当のディーラーに強く要望されて生まれた、「250GT ツール・ド・フランスのオープンカー版」です。
GT500(1959年):フェラーリ 250GT SWBがモデル。250GTのコンペティションモデルである「250GT ツール・ド・フランス」の後継機となる車で、先代と比べて200mm短縮されたホイールベースが特徴。モデルを考えるとスティンガーの後継機と考えられなくもないですが、「スティンガー→GT500→スティンガーGT」と考えると色々ややこしいので、順番までは考えずにこの3台はスティンガーシリーズあるいはGT500シリーズの派生系くらいに思っておけばいいのではないでしょうか。
スティンガーGT(1962年):伝説のGTレースカーであるフェラーリ 250GTOがモデル。プロトタイプレーシングカーの330 P4もモデルか。250GTOは250GT SWBのシャーシをベースに作られた後継機なので、モデルの繋がりだけ考えればスティンガーではなくGT500の方がベースになっていそうと思えなくもないですが、流石にこの世界ではスティンガーがベースのレースカーだと思います。
カルボニツァーレ(2008年):恐らくフェラーリ カリフォルニアがモデル。カリフォルニアの名は250GT カリフォルニア スパイダーから来ているので、カルボニツァーレはスティンガー系列のオープンカーかもしれません。
イタリGTOスティンガーTT(2019年):フェラーリ ローマがモデル。ローマはポルトフィーノのクーペ版のような車で、ポルトフィーノの前身がカリフォルニアTになるので、カルボニツァーレ(スティンガー)の後継機にあたる車かもしれません。しかしイタリGTOという名前がノイズですね……
イタリGTO(2017年):フェラーリ 812スーパーファストをベースに、マンソリーが制作したコンプリートカー「スタローン812」がモデル。名前的にはイタリGTOスティンガーTTと関係がありそうですが、V8FRの流れを汲むローマに対して、812スーパーファストはV12FRの流れを汲む車なので、モデルを考えるとFRスポーツであること以外直接的な関係は無さそうに思えます。そもそも「イタリ」がなんなのか分からんしな……
MRスポーツカー
チーターレトロ(1984年):フェラーリ テスタロッサがモデル。80年代のフェラーリを代表する1台で、今作ではツーリスモオマジオが登場するまで長らくグロッティ唯一のMRスポーツカーでした。GTA4では360モデナっぽい車がTurismoの名で登場してたんですけどね。
ツーリスモオマジオ(2019年):フェラーリ F8トリブートがモデル。F8トリブートはこれまでのV8フェラーリのオマージュが盛り込まれた車で、F40の要素も入っていたのでツーリスモの名を冠しているんでしょうね。
スーパーカー
ツーリスモレトロ(1987年):フェラーリ F40がモデル。F40はフェラーリの創業40周年を記念して作られたスペチアーレ(限定生産車)で、「そのままレースに出られる市販車」というフェラーリの基本理念に立ち返った1台です。そのため非常にピーキーな走りで利便性も皆無だったとか。
チーター(2002年):エンツォフェラーリがモデル。エンツォ・フェラーリはフェラーリの創業55周年を記念したスペチアーレで、21世紀初のスペチアーレとなっています。
ツーリスモR(2013年):フロントマスク等はあまり似ていないですがラ・フェラーリがモデルだと思われます。ラ・フェラーリもスペチアーレではありますが、これまでのスペチアーレのように「〇〇周年記念」といった看板は用意されていないですね。ラ・フェラーリはフェラーリ初の市販ハイブリッドカーで、ツーリスモRも設定上はハイブリッド車らしいんですが、実際に走らせてみるとガソリンエンジン車と同じような動作をしています。
グロッティ イタリRSX(2019年):フェラーリ SF90ストラダーレがモデル。SF90ストラダーレはフェラーリ初の市販PHEVロードカーですが、イタリRSXはガソリンエンジン車っぽいですかね。
フューリア(2022年):ピニンファリーナ バッティスタがモデル。それ以外ではフロントマスクにフェラーリのF8 トリブートと488 ピスタ、リア周りにフェラーリ SF90 ストラダーレの要素が含まれています。
ステーションワゴン
ベスティアGTS(2016年):フェラーリ GTC4がモデル。グロッティの中でもスポーツカーの中でも珍しいシューティングブレーク(スポーツ要素を含むステーションワゴン)。
コンパクトカー
ブリオッソ300(1957年):イタリアの国民車、フィアット NUOVO 500がモデル。この車でミッションをこなせば気分はルパン三世?
ブリオッソ300・ワイドボディ(1968年):ブリオッソ300のベニーズ仕様。モデルはフィアット 600のツーリングカーレース仕様である、フィアット アバルト1000TCRこと1000ベルリーナ・コルサ・グループ2。
ブリオッソ R/A(2007年):フィアット 500(2007年版)がモデル。中でもアバルトがチューニングを施したアバルト500(595)がモデルになっていると思われます。
コンセプトカー
ヴィジョーネ(2012年):X80同様にフェラーリ非公式のコンセプカー「Xezri コンセプト」をモデルにした車。他にも、マクラーレン P1 GTRなど様々なスーパーカーがモデルに。
X80 プロト(2014年):フェラーリ非公式のコンセプトカー、「F80 コンセプト」がモデル。長い間、非戦闘車両としての最高額を誇っていて、当然走りも最高クラス。
モデルについて
フェラーリ
言わずと知れたイタリアの高級自動車メーカー。その始まりは元レーシングドライバーのエンツォ・フェラーリが設立した会社であり、スーパーカーメーカーとしてだけでなく「モータースポーツの名門」としても、過去から現在に至るまで存在感を発揮している。フェラーリのモデルはどれも美しさと速さを兼ね備えており、イメージカラーの赤色が見る者に鮮烈な印象を与える。
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