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GTA5/GTAオンライン車図鑑「ウーバーマフト センチネル レトロ(Übermacht Sentinel Classic)」

投稿日:2018年3月30日 更新日:

サンアンドレアスのダートトラックに新登場したウーバーマフト センチネルレトロは、誰もが気に入る一台となるでしょう。公道仕様のビンテージスポーツカーのエゴを放つこの車で疾走すれば、あなたも立派なストリートレーサーです。さらなる本領を見たければ、内装を引き剥がし、ポップアップ式のヘッドライトを点け、オフロードを走りましょう。振り返る必要はありません。そう、マニアの超自我を覚醒させるのです。

(ロード画面での解説)

かつて、公道仕様のクーペがそのままラリーに出場でき、誰にも気にも留めないと言う時代がありました。あの頃の消費者はタッチスクリーンのインターフェースも内蔵GPSも求めず、飾り気もない、スピード重視で軽量化されたオンボロ車を支持しました。その車が突然発火したとしても、運転手の親戚が製造メーカーを訴えることもありませんでした。それこそが、センチネルレトロの時代でした。今、その古き良き時代が帰ってきました。

(Southern Sanandreas Super Autosでの解説)

「強盗:ドゥームズ・デイ」アップデートで追加されたセンチネル レトロ。過去シリーズに登場していた「復刻シリーズ」の1台であり、古参のGTAプレイヤーは見覚えがあるはずです。過去を振り返りながら見ていきましょう。



車両データ

メーカー:ウーバーマフト(Übermacht)=優位・上位
名称:センチネル レトロ(Sentinel Classic)=見張り・番人
分類:スポーツカー
駆動方式:FR
乗車定員:2人
購入価格:650,000$(Southern Sanandreas Super Autos)

モデル車の考察

モデルは見たまんまBMWのM3(E30型)でしょう。ヘッドランプが丸目ではなく四角い形になっているのと、特徴的なキドニーグリル(豚鼻とも言う)でない以外は本当にそのままです。公式の解説でラリーを推しているのも、実際のM3がラリーで活躍した車だからですかね。個人的には、ツーリングカーレースで活躍した車という印象も強いですが。

この車は過去シリーズのGTAで登場した車のリメイク版ですが、特にバイスシティ時代のデザインが最も近いですね。リアのウィンドウルーパーやスポイラーなど、バイスシティで登場したXSバージョンを意識したカスタムパーツが多く存在し、そっくりの仕様にできます。色を黒にすれば3のマフィア(レオーネファミリー)バージョンにもなりますよ。

(GTA3、リバティーシティ・ストーリーズ時代)

(レオーネファミリー(マフィア)のセンチネル)

(バイスシティ、バイスシティ・ストーリーズのセンチネル。今作のセンチネル レトロに一番近いかな)

(上位グレードのXS。レオーネのセンチネルと似た仕様)

(サンアンドレアスのセンチネル)

ボディペイントの元ネタ

今回は頑張りました。日本のGTAwikiにも海外のGTAwikiにも元ネタが全く載っていなくて困りましたが、自力でいくつか見つけてきました。

「Dusche」ラリーは、マースト イエーガーマイスター社(Mast-Jägermeister)がメインスポンサーのM3がモデルでしょう(画像)。イエーガーマイスターとはドイツ産リキュールの一種で、マースト イエーガーマイスターはその製造元の会社です。そしてドゥシェ ゴールド(Dusche Gold)はお酒を販売している会社という設定なので、その繋がりですね。ちなみにDusche Goldはドイツ語で「黄金のシャワー=少便をかける」という意味になるそうです。如何にもGTAなネタだ。

「XERO」ヒーローは、エクソン モービル(Exxon Mobil)社がメインスポンサーで、Mobil 1のペイントが施されたM3がモデルでしょう(画像)。モデルとは赤色と青色のパターンが逆で、青色が水色になっていますが、ペイントはそのままです。エクソン モービルは石油産業をメインとする大企業で、ゼロ ガス(Xero Gas)も石油会社という設定なので、その繋がりですね。

「RON」レーサーは、ペトロフィナ(Petrofina)社がメインスポンサーのM3がモデルでしょう(画像)。モデルでは赤色と青色だったカラーリングが黄色と黒色になっていますが、ペイントはそのままです。ただ、モデルのM3は白色ベースでしたが、こちらはステッカーの一部が白色なので、白系の色にするとステッカーが見づらくなってしまいます。メインカラーは白系以外の色の方がいいかもしれません(画像もステッカーが見やすいようにメインカラーをトリノレッドにして撮影しました)。ペトロフィナ社はベルギーの石油会社ですが、現在はフランスの石油会社トタル(Total)に吸収されています。ロン オイル(Ron Oil)は多国籍石油企業という設定なので、その繋がりですね。


ロックスター・ゲームスは、ヴァルシュタイナー(Warsteiner)社がメインスポンサーのM3がモデルでしょう。モデルのM3は水色・青色・赤色の3色で、こちらは黄色と青色の2色になっていますが、ペイントのスタイルはほぼそのままです。ヴァルシュタイナーはドイツで1、2を争うビール製造会社で、このペイントのメインスポンサーになっているピブワッサー(Piβwasser)はドイツのビール製造会社という設定なので、その繋がりですね。

走行性能

驚くほど操作感が軽く、加速性能が素晴らしい車です。というか、現行版のセンチネルよりも速くて軽快に走るので、「旧式の方が性能が良いのでは?」と思っちゃったり。価格もこっちの方が6倍以上高いし、なんとも不思議な感じです。

ただ、トラクションの良さは素晴らしいんですが、リアが滑りやすいのが大きな欠点です。それもズルズルと滑るのではなく、キュッと一瞬で横を向く滑り方をするので、どこでバランスを崩すかが分かりづらく、雑な操作をするとあっという間にスピンします。

とは言え、サスペンションを換えたりホイールを換えたりすればある程度大人しい挙動になるので、めげずに改造していけば乗りやすくなります。ノーマルと比べれば、ですけど。乗りこなすには手間もテクニックも必要になりますね。

あと、最高速はあまり伸びません。公式がラリーでの活躍を推しているので、ラリーっぽいギア比にしたんでしょうか。

カスタマイズ

カスタマイズの方向性が非常に幅広く、過去作に登場したような仕様、ラリー仕様、痛車仕様など非常にバリエーションに富んだ改造ができます。更に、上記で挙げたようにモデルが有る企業ペイントも豊富で、あらゆる人が改造で楽しめるのではないでしょうか。改造していてとても楽しい1台ですね。

ちなみに痛車使用のボディーペイントは、GTA内のテレビでやっている番組「プリンセス・ロボット・バブルガム」に登場するキャラクター、「キラキラ・シャイニー・ワサビ」がプリントされたペイントになります。バブルガムの痛車が作れるサルタンRSと並べると、キモオタ濃度高めの空間が作れるでしょう。

また、ステッカーボム系のパーツもあります。自分の改造センスを爆発させましょう。

感想

過去作でセンチネルはかなり好きな車の一つだったので、そのセンチネルがほぼそのままの形で復活したのは嬉しいことです。しかし、色んな意味で過去のセンチネルとは別物になったな、というのが正直な感想です。

僕が昔のセンチネルが好きだった理由は大まかに「簡単に手に入る・乗りやすくてそこそこ速い・それでいて4人乗りできる」の3点でした、あとは見た目も好きだったのでよく乗っていたのですが、見た目以外の部分は大きく変わってしまいました。

復刻車なので高い値段で買わないと手に入らないのは仕方ないとして、速いけども乗りづらく、2人乗りしかできなくなったので、敷居の高い車になってしまいました(モデルのM3が2ドアなので、モデルを重視すれば2人乗りになるのはしょうがないけども)。以前のGTAで登場したセンチネルには大衆車としての魅力がありましたが、今作のセンチネル・レトロは大衆車というより気難しい旧車の色合いが強いですね。

見た目はカッコいいし、コーナリングの難しさはあれどなかなか速い車なのは間違いありません。それに、ボディーペイントもバリエーション豊富でカスタムが楽しい車です。ただ、過去作のものとは特徴も魅力も全く異なる車なので、「見た目が同じ別人」くらいの認識でドライブしたほうがいいでしょう。



小ネタ

STIは「SUBARU Tecnica International」の略で、スバルのモータースポーツ部門を担当する会社のこと。STDは「Sentinel Tuning Division」の略で、センチネルのチューニング部門と読めるので、ウーバーマフトにはセンチネル専門の部署があるんでしょうか。

なお、STIもSTDも性感染症の略称として読める(Sexually Transmitted Infections=性感染症、Sexually Transmitted Diseases=性行為感染症)ので、STDはそれにかけたパロディでしょう。下ネタ大好きのロックスターらしい小ネタです。ちなみに、STDのロゴはセンチネル・レトロだけでなく現行版のセンチネル、センチネルXSでも見ることができます。

モデル車について

BMW M3(E30型)

BMWの3シリーズをベースに、BMW M(BMWのモータースポーツ部門)がチューニングを施したM3シリーズの初代。ツーリングカーレースへの出場を前提に製造されたマシンであり、専用エンジンやエアロダイナミクス、ボディ剛性の強化など、大幅な改造が施されている。BMWの目論見通り、M3はDTM(ドイツツーリングカー選手権)など多くのモータースポーツカテゴリーで活躍を果たした。

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