GB200は、スポーツカーにおけるデザイン最盛期の象徴です。現代のスーパーカーに匹敵するパワーを持つ一方、ハンドリング、ブレーキ、安全機能などには昔ながらの危険性が残されています。クールに振舞っても構いませんが、アクセルを踏み、ターボが回りだした瞬間、 迎えたのがクライマックスなのか、クソ漏らしなのか分からないほど体中に力が入ったときは、一切責任を負いません。
(Legendary Motorsportでの解説)
「南SAスーパースポーツシリーズ」アップデートで追加されたGB200。小柄な車体に不釣り合いなパワーを秘めたモンスターマシンです。知る人ぞ知る怪物を見ていきましょう。
目次
車両データ
メーカー:ヴァピッド(Vapid)=つまらない(英語)
名称:GB200
分類:スポーツカー
駆動方式:AWD
乗車定員:2人
購入価格:$940,000
モデル車の考察
モデルは、グループB時代のWRCに登場したフォード RS200ですかね。プジョー 205 T16とランチア デルタS4の影に隠れて活躍はできなかったものの、グループBの悪名を轟かせた代表的な1台です。
フロントマスクは「丸目」と呼ばれたスバル インプレッサ(GDB-A型/B型)の要素が入っています。グリルにバンパーとフォグランプがインプレッサらしさを出していますが、ヴァピッドのエンブレムは形がスバルのエンブレムと似ているので、そこもまたインプレッサっぽい。丸目繋がりで両者を掛け合わせたんだと思いますが、RS200の可愛らしさをそのままに違和感なく融合した良デザインですね。
ちなみに、オムニスのときに示唆されていたラリー事故はRS200が起こしたものになります。オムニスとGB200の解説文を入れ替えても違和感がなさそうですね。
名前はRS200のもじりでGB200になっていますが、GBは「GrupeB」の略でしょうか。
ボディーペイントの元ネタ
青のラリーは、WRCにフォードのワークスチームから参戦していたRS200がモデルでしょう(画像)。RS200と言えばやっぱりコレって感じがします。どのレースゲームでもRS200が収録されるときはこのカラーリングですからね。
「Arrow Gasoline」は、フォージモータースポーツ(Forge Motor Sports)がメインスポンサーのRS200がモデルでしょう。モデルは青色の部分が深い緑色でしたが、ペイントはそのままです。最初、元ネタが分からないながらもどこか既視感があったんですが、思い出しました。Dirt4で見たんだ。Dirt4でラリークロス用の車両として収録されていましたね。
「Sprunk」は、モンスターエナジーで有名なモンスタービバレッジ(Monster Beverage)がメインスポンサーのRS200でしょう。清涼飲料水であるモンスターエナジーと、同じく清涼飲料水であるスプランク(Sprunk)を繋げたのでしょう。見えづらいですが、ボディ全体に灰色でびっしりと「33」の数字が描かれています。
他は元ネタがあるのか無いのか分かりません。まぁ、RS200で有名なペイントは全て押さえられている感があるので、これだけでも僕は大満足です。
走行性能
これだよこれ、オムニスに求めていたのは!という凶暴な走りでとても楽しいです。乗りこなせていないですけど。
公式の解説で書かれているように、ミッドシップに置かれたエンジンは強烈なパワーを持っていて、加速性能の高さは折り紙つき。いや、むしろ加速が良すぎて危険。スポーツカーどころかスーパーカー並のレスポンスで飛ぶように加速します。
それに加えて恐ろしいのが、圧倒的な軽さ。見た目通りにコンパクトカー並みの重さしかないので、アクセル全開でハンドル曲げたらその方向に吹っ飛びます。凸凹道だと、横転してそのまま何回転かするようなピーキーさ。どうしようもない暴れん坊です。
能力自体は優秀なんですよ。軽いのでコーナリングも良好だし、スライドしてもAWDらしい強烈なトラクションですぐに立て直せる。減速をしても一瞬で最高速に達するほど加速も良い。ただ、一つ一つの動作が鋭すぎて、安定させながら走るにはかなり神経を使います。乗っててすごく疲れる。
また、ラリーカーのお約束として、加速性能が高い代わりに最高速は伸びません。なので高速ステージではなく低中速域で走るコースだと強みを発揮するんでしょうが、速度が遅いときほど制御が難しいジレンマを抱えています。
カスタマイズ
可愛らしい見た目と、そこからは想像できないモンスターパワーがGB200のウリですが、見た目もモンスターにすることができます。上記のラリークロス仕様がそれですね。フロントのライトを取っ払った、如何にも競技車両という雰囲気がいいですね。
ボディーペイントは多くが似たようなパターンではありますが、どれもシンプルなデザインなのでボディカラーの変更と合わせやすいです。同じボディーペイントでもボディーカラーを変えればかなり印象が変わります。
基本的にラリー仕様、ラリークロス仕様で仕上げる車だとは思いますが、厳つい外装パーツを使ってストリート系にするのもアリです。オリジナリティを出しやすい車ですね。
感想
SAスーパースポーツシリーズのアップデートがきたときに、この車を見てびっくりしました。ラリーカーで、しかもグループBカーをモデルにした車が来るとは僕得すぎるサプライズでした。ホットリングセイバーと一緒に即買いですよ。いつも50万ドルオーバーの車を買うときは小一時間くらい悩むんですが、この2台は特別な車だったので。
走行性能の項で散々書いていますが、この車は本当にどうしようもないじゃじゃ馬です。普通はそんな車には匙を投げるのみなんですが、この車の場合はむしろ愛着が湧きます。だって、モデルの再現度が高いから。
RS200をモデルにした車なんです、そりゃあ暴れん坊に決まってる。むしろ暴れん坊じゃないとおかしい。そんな期待に応えてくれているので、僕はこの車が好きです。同じような気持ちでグループBカーを求めるマゾな方は楽しく乗れる車でしょう。そうでないのに買ってしまった方は、頑張って乗ってあげてください。
細かい話ですが、この車が実装されたときはてっきり南SAスーパーオートで販売されていると思ったので、レジェンダリーモータースポーツで売られていてちょっと驚きました。競技車両系は基本、南SAスーパーオートで売られているので。オムニスとトロポスもそうですし。この車は元からボディーペイントが施されているわけではないので、競技車両ではなく「ベース車両」ってことで、レジェンダリーモータースポーツだったのでしょうか?まぁ、なんでもいいか。
モデル車について
フォード RS200
グループB時代のWRCを制するためにフォードが用意した怪物マシン。だが、その運命は悲劇そのものだった。開発の遅れから、本来出場させるはずだったエボリューションモデルが参戦できなくなり、性能の劣るロードカーバージョンをベースに参戦が決定。そして、ポルトガル戦ではRS200を駆るヨアキム・サントスがコース上の観客を避けようとして客席に突っ込み、40人以上の死傷者を出す大惨事を引き起こしてしまう。この事故が起こった年の1986年に、WRCはグループB規定を廃止。RS200は本来の力を発揮しないままWRCを去ることになる。
スバル インプレッサ(GDB-A型/B型)
WRCで成功を収め、スバルのブランドイメージを作り上げた初代インプレッサ(GC系)からフルモデルチェンジを敢行。2代目のGDB系が誕生した。しかし、大胆に変更されたフロントマスクは不評を買い、車産業自体が不調なこともありビジネス面では奮わず。性能面でも発展途上であり、完成されたGC系に比べて見劣りする面もあった。それでも、WRCではこの車を駆ったリチャード・バーンズが2001年チャンピオンになるなどポテンシャルの高さを発揮。そして「涙目」と呼ばれるC型/D型/E型にバトンタッチされていった。
フォトギャラリー
関連コンテンツ
あなたの愛車を記事に載せませんか?→【GTAオンライン】衝撃!PS4版でエディターが使えなくなる!?〜当ブログに愛車の写真大募集!
グループB繋がり→オムニス
他のラリーカーについて→【GTA5/GTAオンライン】登場するラリーカーまとめ
他のスプランクペイントがある乗り物→【GTAオンライン】飲料水メーカーのペイントがある乗り物まとめ
これまでのGTA5/GTAオンライン車レビューまとめはこちら