GTAシリーズ

GTA5/GTAオンライン車図鑑「ヴァピッド レトニュー(Vapid Retinue)」

投稿日:2018年4月18日 更新日:

ヴァピッド レトニューは、どこにでもいるヒーローでした。労働者向けに作られた、オーバーステア気味の高燃費カー。そんな平凡な車が、いつしか歴代最高峰の成功を収めるラリーカーとなったのです。やがて、その豊かな歴史から、ハクを求める金持ちのヒップスターたちに買い求められるようになりました。そう、あなたのことです。

(Southern Sanandreas Super Autosでの解説)

「極秘空輸」アップデートで追加されたレトニュー。ラリーで長年活躍した名車です。今も欧州のラリー小僧たちに愛されるクラシックカーを見ていきましょう。

車両データ

メーカー:ヴァピッド(Vapid)=つまらない(英語)
名称:レトニュー(Retinue)=従者、供人(英語)
分類:クラシックスポーツカー
駆動方式:FR
乗車定員:2人
購入価格:61万5000$

モデル車の考察

モデルはフォードの代表的な大衆車、エスコート Mk1。フォードはアメリカのメーカーですが、この車はフォードの欧州部門が生産していた車なので、アメ車ではなくヨーロッパ車になりますかね。ベースはMk1ですが、ボディーペイントの元ネタなどを考えると後継車のMk2もモデルに入っているようです。

グリル部分に追加でライトが付いていたり、テールランプが大型のものになっていたり、エスコートとは異なる部分がいくつか見受けられますが、なんの車がモデルになっているかは分からず。改造パーツなどを見るとハコスカ(日産 スカイライン C10型)の要素も入っているのかなぁとは思うんですが、改造パーツ以外にはハコスカっぽいところが見つからないし。情報求む。

名前のレトニューは、元ネタのエスコート(Escort)が「付き添う、同伴する」を意味する言葉なので、似たような意味のこの言葉を名前につけたのでしょう。エスコートよりも従属的というか、立場が下の人に使う言葉でしょうかね。

ボディーペイントの元ネタ

今回は海外wikiに3つほど元ネタが紹介されていたので、探すのが楽でした。一応、元ネタがありそうな企業ペイントのモデルは全て見つけることができたので嬉しいです。

「Dusche」ラリーチームは、マースト・イエーガーマイスター(Mast-Jägermeister)がメインスポンサーのエスコート Mk2 RS2000がモデルでしょう(画像)。イエーガーマイスターとはドイツ産リキュールの一種で、マースト・イエーガーマイスターはその製造元の会社です。そしてDusche Goldはお酒の販売会社なので、その繋がりですね。

「Redwood」レーシングは、ロスマンズ(Rothmans)がメインスポンサーのエスコート Mk2がモデルでしょう(画像)。モデルとはカラーリングが違いますが、ペイントのパターンは同じです。ロスマンズはかつて存在した煙草とビールの製造メーカーで、レッドウッド・シガレット(Redwood Cigarettes)は煙草会社なのでその繋がりですね。

チーム「Xero」は、1979年WRCにフォードワークスチームから出場していたエスコート Mk2がモデルでしょう(画像)。この車に乗ったビョルン・ワルデガルドはその年のWRCチャンピオンになりました。

ロン・パフォーマンスは、ガルフ・オイル(Gulf Oil)がメインスポンサーのエスコート Mk1がモデルでしょう(画像)。ガルフ・オイルはその名の通り石油会社で、ロン・オイル(Ron Oil)は多国籍石油企業なので、その繋がりですね。

レトロ・ラリーは、アランマン・レーシング(Alan Mann Racing)のエスコートMk1がモデルでしょう(画像)。1968年BSCC(現在のBTCC)では、この車に乗ったフランク・ガードナーが年間チャンピオンに輝いています。

ストロンゾ・ラリーは、ザクスピード(Zakspeed)のカストロール(Castorol)カラーにペイントされたエスコート Mk1がモデルでしょう(画像)。ザクスピードはドイツのレーシングチームで、カストロールはBP社のオイルブランドです。ストロンゾ(Stronzo)はイタリアのアルコール飲料メーカーという設定で、他のペイントのように企業繋がりはないのですが、カラーリングもペイントもそっくりなのでモデルは間違いないと思います。

走行性能

古風な見た目とは裏腹にかなりの高性能です。一言で言うと「軽い」。加速はスムーズで、ブレーキの効きも良い。乗りやすくていい車だと思います。

また、グリップ力が高めで、良くも悪くもFRっぽくない挙動です。公式の解説では「オーバーステア気味の高燃費カー」と書かれていますが、オーバーステアが出てもすぐに立て直せる、もはやAWDっぽい動き。悪路でも難なく走れるでしょう。

他に特徴的なのはボディの堅さ。ガツガツぶつけても傷がつくだけで、凹みやパーツの離脱など殆ど無し。更にアーマーを強化すると装甲車のように頑丈です。まぁ頑丈なのは見た目だけで、普通にダメージは通るんですけど。

感想

いい車です。速さも扱いやすさもクラシックカーの中では上の方で、年代を感じさせない走りをしてくれます。でもなんでしょうね、それはそれであんまり納得いかないような。

制作側としては、安くて性能の悪い車を追加してもしょうがねぇって話なんでしょうが、61万ドルで現代の車より良い走りをするエスコートってなんぞやという思いもあり。クラシックカーと言っても元々大衆車だし、値段も性能もモデルと全然違わなくない?と思っちゃったり。僕はGTAの車に対しては性能と同じくらい「再現度」を気にしてしまうので、なんだかなぁ。

車に限らず、機械は新しいものほど性能がいいのが基本で、わざわざ古いものを選ぶ人間は性能なんて二の次に考えているわけです。クラシックカーは遅かろうが乗りにくかろうが、「好きだから」の一点で不便さすら楽しんでしまうものです。だから、レトニューも「旧車だなぁ」って性能だったらもっと愛着が湧くのに、と個人的には思います。

と愚痴ってしまいましたが、性能そのものは文句なしです。多彩で再現度の高いボディーペイントなども好印象で、ラリーファンなら買っていいと思います。

モデル車について

フォード エスコート Mk1

60年代のイギリスで初登場。標準的な小型セダンとしてデザインされたエスコートは、当時のアメリカで流行していたコークボトルラインを取り入れ、シンプルながらスタイリッシュなファミリーカーだった。しかし、ベース車両として優秀であったエスコートはレースシーンで大活躍。ツーリングカーレースやラリーでその力を発揮したエスコートは、性能を高めたグレードが続々と追加され、スポーツカーとしてのイメージを高めていった。

フォード エスコート Mk2

英国でベストセラーとなった先代の跡を継いだマシン。基本構造はそのままに、室内空間が大きく広がり実用性が高められた。そしてやはり、先代のようにラリーフィールドで活躍。79年にはビョルン・ワルデガルド、81年にはアリ・バタネンがMk2を駆りWRCチャンピオンに。鮮烈な印象を残したMk2は今でもカルト的人気を誇る車であり、ヒストリックラリーのイベントなどで元気に走る姿を見ることができる。

フォトギャラリー

関連コンテンツ

同じヴァピッド社のラリーカーその1→GB200

同じヴァピッド社のラリーカーその2→フラッシュGT

同年代のラリーカー→トロポスラリー

これまでのGTA5/GTAオンライン車レビューまとめはこちら




-GTAシリーズ

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

GTA5/GTAオンライン車図鑑「グロッティ イタリGTO(Grotti Itali GTO)」

再設計による軽量化というと、カーボンファイバーの使用や内装の簡素化などを思い浮かべるかもしれませんが、それはビギナーのやり方に過ぎません。イタリGTOに乗り込めば、車内の水素濃度が上昇して全体の重量が …

GTA5/GTAオンライン車図鑑「フィスター コメットSR(Pfister Comet SR)」

多くのロスサントス市民がそうしたように、あなたの昔のコメットで数々の思い出を作ったことでしょう。バインウッドで女性を物色しながら歩道沿いを走った思い出、初めてメインストリートで警察を撒いた思い出・・・ …

GTA5/GTAオンライン車図鑑「アニス RE-7B(Annis RE-7B)」

GTサーキットの観衆を困惑させたアニスの実験的な試作品が限定販売を開始しました。革新的なデザインプロセス、日本最高峰の職人、エンジニア、航空学の専門家、武道家、そしてシェフなどが力を合わせ、皆様の不安 …

GTA5/GTAオンライン車図鑑「ブラヴァド サスカッチ(Bravado Sasquatch)」

地獄が凍りついた日には、これを除雪車に使いましょう。 (Arena War TVでの解説〜アポカリプス) 冷徹な支配とは実に21世紀的な手法です。 (Arena War TVでの解説〜宇宙都市) 心を …

GTA5/GTAオンライン車図鑑「グロッティ スティンガー(Grotti Stinger)」+α

1960年代に生産が始まったスティンガーは、ほどなくして、バインウッドらしいハードな生活をしていた銀幕のプレイボーイたちの代名詞とも言える車種となりました。文字どおり何百人という世間知らずの女優の卵た …

ブログを書いている人

ブログを書いてる人↓

「麻乃ヨルダ」と申します。カードゲームオタクです。連絡やメッセージはツイッター(@yolda2s)へ。

ブログ内検索

カテゴリー

ツイッター

twitter