大恐慌を乗り切るには、真の大恐慌時代の車しかありません。このマシンが1937年に生産ラインから生み出された時、少数民族や女性はまだ立場をわきまえていた時代でした。人々は、そのマシンを世界最速と呼びたたえ、今では世界で最も高価な中古車の名をほしいままにしています。合計10台しか生産されなかったZタイプは、武装したガードマンで周囲を固め、ゆったりとシートに腰かけてお楽しみいただけます。実際に運転してどこかに出かけるなど、もってのほかです!
(Legendary Motorsportでの解説)
ロスサントスで最も高価であるZタイプ。個性的で美しい流線形に目を奪われるマシンです。クラシックカーマニアの間で伝説とされるマシンを見ていきましょう。
車両データ
メーカー:トリュファード(Truffade)
名称:Zタイプ(Z Type)
分類:クラシックスポーツカー
駆動方式:FR
乗車定員:2人
購入価格:$10,000,000/$950,000(非売品)
モデル車の考察
モデルはブガッティ タイプ57SC アトランティックですかね。タイプ57SCはタイプ57をベースに「Surbaissé(低くなった=車高を下げた)」と「Compresseur(パワー向上のためにコンプレッサー(スーパーチャージャー)を装備)」を加えたバージョンで、中でもアトランティックは「最も美しい車の1つ」と称賛されるクラシックカーです。
GTA5ではデビンが「この世に10台しか存在しない車」と言っていましたが、モデルの方は3台しか存在しない更に希少な車です。ちなみに、3台の内の1台はファッションデザイナーのラルフ・ローレンが所有していて、1988年に購入して発売時の状態へ修復した際に黒く塗装されています。この個体のイメージもあってか、GTAでのZタイプは黒で登場することが多いですね。
その価値を反映してか、オフラインだと1000万ドルというとんでもない価格で売られています。当然、車としては最高額。ちなみに、モデルの方はオークションで3000万ドルで落札されたことがあります。リアルの方がヤバいって珍しいね。
オンラインの方では95万ドルで設定されています。オンライン初期の物価水準だと1000万ドルでは高すぎると判断されて値下げされたんだと思いますが、インフレが進んだ今だとトロフィー的な高級車として1000万ドルのままでもよかったような気はしますね(オンラインの方が10分の1の値段なので、「オンライン版はレプリカなのでは?」と言われる始末)。
実はこの車は過去作に登場していた復刻車両で、GTA2で登場していました。GTA2に登場する組織「ザイバツ」のメンバーが乗る車。だから「Z(Zaibatsu)-Type」。GTA2の頃から似たようなモデリングなので、GTA2でもタイプ57がモデルだったのでしょうか。あちらではギャングカーとしてポンポン出てくるので希少さは全くないですが笑。
(GTA2時代のZタイプ。ZaibatsuのZが強く主張しています)
(トランクにトリュファードの「T」が大きく印字されているのは、GTA2時代の「Z」のオマージュでしょう)
(ちなみにトランクの中にはスペアタイヤが入ってますよ。ホイールを変更してもスペアタイヤは変わりません)
(モデルを意識した木製の内装が用意されています。ちなみに、モデルの方のボンネットは中央を境にVの字に開き(スタッフォードみたいに)、ドアは普通とは逆方向に開くスーサイドドアなのですが、流石にそこまでは再現されませんでした(画像))
「サンアンドレアスの傭兵」アップデートで通販サイトから約200台の車両が削除されましたが、この車もリストラの対象となりました。そのため、ロスサントス・カーミーティングの試乗トラックなどでリストアップされないと入手できないレア車両となってしまいました。興味が湧いた人は毎週ディーラー等をチェックしておきましょう(リストラ車両の一覧は【GTAオンライン】欲しいレア車を探せ!〜通販サイトから消されたリストラ車両まとめで)。
走行性能
約80年前の車という設定ですが、そのポテンシャルは驚くほど高いです。殆どのクラシックスポーツカーよりも優秀なくらい。
加速は穏やかで、じっくりと最高速まで速度を伸ばしていきます。最高速は高く、カテゴリー内で最速クラスというモデルの年代と実装時期を考えたら驚異的な性能。モデルの車も旧車ながら最高速200km/hに達すると言われている高性能なので、古さを感じさせない走りはモデル譲りでしょうか。トラクション性能はそこそこ。
(独自のサウンドを上げるZタイプのエンジンはV12で、モデルに積まれていたDOHC直列8気筒とは違いますね)
ハンドリング面は旧車だけあってフワフワしていて不安定ですね。重量配分とサスペンションの柔らかさなのか基本的にオーバーステアで、特に路面のギャップを踏んだ時に一気にズルっと行くのが怖いです。かと思えば速度が上がってくるとアンダーステアも出るようになり、どっちにしろコーナリング時の動きは安定しないですね。ブレーキの効きはまずまずなので、しっかりと減速して体勢を整えてからコーナーに挑みましょう。
ボディーの強度は普通。初期車にしてはぶつけてもそれほど大きな凹みは見られないんですが、割とすぐにタイヤが曲がってまっすぐ走らなくなるため、硬めではあるけど走りに影響が出るまでは結構早いという感じ。実質的な強度は柔らかめと言っていいでしょう。
オフラインではストーリーミッションの「天空の眼」にて、デビン・ウェストンからの仕事でチャド・マリガンからこの車を奪うことになります。警察ヘリまで用いたカーチェイスの末、フランクリンがこの車をデビンの空港格納庫に渡しに行きます。そこでデビンにごちゃごちゃ言われるので、自分はフランクリンでZタイプを購入するのがオフラインの恒例行事みたいになっています笑。
オンラインの車両取引のビジネスではトップレンジ枠の車で登場するので、そこでカスタマイズを試したり試乗したりするのもいいでしょう。「10台しかない」とはなんだったのかというくらい、このビジネスでは普通に盗難して売却することになりますね。やっぱりレプリカなのか、それとも同じ個体を何度も盗んでは売って盗んでは売ってを繰り返すマッチポンプ状態なのでしょうか笑。
自分のタイムアタック記録
救急ドリフト 0:59.995
カスタマイズ
初期の車なので改造パーツは少ないです。しかし、この車ならそれでも十分。
ヘッドライトにはカバーを付けることができます。これを付けるだけでかなりコミカルでかわいい印象になりますね笑。現代風のワルなカスタムをしたいならコレです。
(ジト目……)
グリルはメッシュ柄が用意されています。こちらは高級感があってイイ感じ。ボンネットはギザギザのダクトが付けられ、サイドスカートも付けられます。これらのパーツを上手く使っていきましょう。
サブカラーの適用範囲はリアフェンダーからリアバンパー、サイドスカートからフロントフェンダーに繋がる部分(なんてまとめればいいんだコレ)。かなり範囲が広く、大きく印象を変えられる部分なので、色使いを変えるだけでも大きなカスタムになりますね。
純正ホイールはワイヤードのインチを小さくした版ですかね。モデルもこういうデザインのホイールを履いている個体があるようなのでそれは良いんですが、モデルと比べるとだいぶタイヤが太いのでクラシックカーっぽい足回りの華奢さが再現されていないのはちょっとだけ気になりますかね。自転車みたいに細〜いタイヤを履かせてくれたらかなり年代感が出るんですけどね笑。
感想
とにかくカッコいい車です。唯一無二の造形とエンジンサウンドが堪りませんね。ああ美しい。でも、じっと眺めているとかたつむりみたいで可愛いなと思うこともあります。どっちやねん。
余談ですが、カーアクション映画の「スクランブル(原題:Overdrive)」にて、この車のモデルであるタイプ57が主役級の活躍をしています。タイプ57以外にもクラシックカーが沢山登場する映画なので、興味があれば是非。
モデル車について
ブガッティ タイプ57SC アトランティック
フランスの高級自動車メーカー、ブガッティが世に送り出した代表作。スタンダードモデルであるタイプ57をベースに、様々なバージョンが登場したが、タイプ57SC アトランティックはその中で最も希少価値が高いバージョンである。世界に3台しか存在しないこのモデルは、オークションに出品された際に3000万ドルという驚異的な値がつけられ、今も語り草となっている。現在、大物ファッションデザイナーのラルフ・ローレンが1台を所有している。
フォトギャラリー
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