ロスサントスの成功者の中に、エレジーを10台並べたガレージを眺めながら今までの人生の意味を考えたことのない者はいないでしょう。ベニーズのおかげで、そんな悩みも吹き飛びます。あなたのエレジーたちはノスタルジックでありながら多くのチューニングを施され、まるで90年台初頭のレトロなカスタムクラシックに生まれ変わることができます。
(Benny’s Original Motor Worksでの解説)
「カーディーラー」アップデートで追加されたエレジー・レトロカスタム。日本のモータースポーツ界で伝説を打ち立てた車です。時代を牽引した4WDマシンを見ていきましょう。
目次
車両データ
メーカー:アニス(Annis)
名称:エレジー・レトロカスタム(Elegy Retro Custom)=哀歌、挽歌(英語)
分類:スポーツカー
駆動方式:AWD
乗車定員:2人
購入価格:$904,000(エレジーRH8:$0+カスタム費:$904,000)
備考:エレジーRH8をベニーズに持ち込みアップグレードすることで入手
モデル車の考察
モデルは日産 スカイラインGT-RのR32型ですね。ただし、車体のベースはR32ですがフロントマスクはR33、テールランプはR34と第2世代のスカイラインGT−Rを全部乗せしたような車です。これはこれでアリですね。
なお、この車はエレジーRH8をベニーズでアップグレードすることで入手できます。R35GT-RがモデルであるエレジーRH8を、R32ベースのエレジーレトロに進化させるという意味不明なアップグレードですが、これは一体どういうことなのか。中身はエレジーRH8のままで、ガワだけ別物にしたということなのか。でもエンジンも換装されてるみたいだし……まぁ、この辺はコメット・レトロカスタム同様に深く考えても仕方ありません。
ベニーズの解説文で「エレジーを10台並べたガレージ」と言われているのは、通販サイトでエレジーRH8が(Social Clubに加入してると)無料で貰えるからといってエレジーRH8でガレージを満杯にしたプレイヤーを茶化したものでしょう。タダで貰えるもんは可能な限り欲しくなっちゃうよね。まぁ、後で冷静になって「こんなに持ってても意味ねぇな」ってなるんですけど。
過去作のサンアンドレアスでは似たようなデザインのElegyが登場しており、この車は復刻車になりますかね。SAのElegyは数少ない大改造ができるストリートレーサーの1つで、僕もよく改造して遊んでいました。今作のエレジーレトロもベニーズで細かく改造できるので、その点も受け継いでくれましたね。
(SAのElegy。32顔に34のリアというデザイン。FRだったのでGT-Rではなくスカイラインっぽい感じ)
ボディーペイントの元ネタ
宇宙の彼方へは映画「ワイルド・スピード」で登場したレオンのR33がモデルですかね。原文では「Not Tonight Pizzaboy」となっているのですが、これはワイルド・スピードの劇中で「Street’s closed、pizzaboy」という台詞が出てきたからでしょう。そのセリフはレオンがR33に乗りながら言っています。
ちなみに、「ロスサントス・チューナー」アップデートで登場したドミネーターASPにも同じペイントが用意されています。モデル的な関係性は一切無いと思うんですがなんでだろう……
ミッドナイトレーサーは映画「ワイルド・スピード2」で登場したブライアンのR34がモデルですかね。青ネオンを装備したくなります。
「Redwood」レーシングは、ギブソンモータースポーツのR32がモデルですかね。メインカラーを赤系にするとそっくりです。
LTDガソリンは、STPタイサンADVAN R32がモデルですかね。メインカラーとサブカラーを赤系にするとそっくりです。高橋国光氏と「ドリキン」土屋圭市氏がドライブしたことで有名ですね。
「Meinmacht」は、カルソニックのR32がモデルですかね。メインカラーを青系にするとそっくりです。JTCにて星野一義氏と鈴木利男氏のドライブで圧倒的な成績を収め、GT-Rの圧倒的な強さを世に知らしめました。
ドリフトミサイルは、「ぶつけたりしても直さずそのまま捨てる=ミサイルのように打ちっぱなしで使い捨て」という意味で、ドリフトの世界では練習用で壊してもいい車のことを「ミサイル車」と呼ぶので、それが元になっていると思います。傷だらけのペイントがミサイル車らしさを演出していますね。
走行性能
基本的な性能はベース(と言っていいのか)であるエレジーRH8とほぼ変わりません。扱いやすさは若干こちらの方が上かなと思いますが、速さに関しては若干こちらが劣っています。モデル的にはこちらの方が古いので遅いのも納得なんですが、アップグレードして遅くなるのかと思うと納得いかない気持ちもあります笑。
加速性能はRH8よりも向上していて、特に中速域からグッと伸びる印象があります。ただ最高速は若干RH8よりも落ちていて、スポーツカーカテゴリーでも下の上といったくらいの速度。RH8同様ストレートで勝負するタイプではありませんね。
ハンドリング面は優秀で、コーナーの入りが若干アンダーステア傾向ながらしっかりとグリップが効いて安定していますし、ステア操作への反応も鋭すぎず鈍すぎず丁度いい具合。そしてRH8の弱点だったブレーキは大幅に改善され、ガッチリと車体を止められるようになりました。これによってRH8以上にコーナーへ突っ込めるようになり、RH8以上のコーナリングマシンになったといえるでしょう。
サスペンションを変えて車高を下げるとオーバーステアが強くなる傾向があるようで、滑るのを嫌うならあまり車高は下げない方が良さそうです。逆にアンダーステアが気になるなら車高を落とし気味にしてもいいかもしれません。
車体の強度はRH8と比べ大幅に下がり、ぶつけると簡単に凹むようになってしまいました。アーマーを付けても大して強度は変わりませんし、車体が重くなるばかりなので強度に関しては諦めた方が良いでしょう。ぶつけたら板金7万円コースだと思って大事に乗ってください。
カスタマイズ
ベニーズ車両だけあって改造パーツは非常に豊富です。外装も内装も自由自在に変えられるので、ストリート仕様なり競技仕様なり自分の好みのスタイルで作ってみましょう。
まずエアロから。フロントバンパーはスプリッターを弄って色を変えたり大きくしたりできます。カーボン製にすると純正っぽくなりますし、ステッカーボムでアクセントを付けることもできますし、カナードを付ければレース仕様にもなります。リアバンパーは大きなディフューザーを付けてレース仕様っぽくできますが、普通のエアロが無いのはちょっと残念。
バンパーアクセサリーの項目ではグリルとバンパーのメッシュを外すことでインタークーラーを剥き出しにすることができ、インタークーラーもロゴが入っているものなどに変更することができます。インタークーラーが見えていると一気にチューニングカーらしくなりますね。グリルの項目ではグリルのカラー変更もできますよ。
シャーシの項目ではヘッドライト部分にカバーをしたりダクトに変更したりできます。ライトを外してエアダクトにしてしまうのはストイックな雰囲気が出ますが、当然夜間はライトが無く真っ暗に。他にも、フェンダーをボルトオンでワイドにすることもできます。
スポイラー部分はかなり多彩なラインナップで、ダックテイルにドラッグカーやストックカーのようなスポイラー、VeilSideのものをモデルにしたようなスポイラーが用意されています。GTウイングは一般的なサイズのものからDTMカー用っぽい巨大なもの、リアバンパーを外して付けられたものなど、R32でイメージされるスポイラーは大体網羅してんじゃないかという豪華なラインナップ。文句なし。
他にもボンネット、サイドスカート、ルーフ部分も手を入れられて抜かりがありません。ボンネットも現実のR32で見覚えがあるようなものが多く、とにかくGT-R好きのツボを押さえるラインナップで、この車を作った人にガチな人が居そうな雰囲気ですね笑。
内装は他のベニーズ車両と大体共通のラインナップで、ダッシュボード、追加メーター、ドアガード、バケットシート、ハンドル、ロールケージなどを弄ることができます。思いっきりスパルタンにレース仕様にしてしまうか、ストリートも走れる程度に抑えておくか悩みどころですね。自分が特に好きなのはタコメーターで、エンジンをレッドゾーンまで回した時にランプがピカピカ光るのが気分をアゲてくれて楽しいです。
ボディーペイントは上の項目で紹介したものに加えて白あるいは黒の2本線ストライプなんかが用意されています。ワイスピ仕様にグループA仕様と、ペイントでもGT-Rなら押さえておきたいものをしっかり押さえているのが本当に評価できますね。
感想
エレジーRH8をアップグレードしたらコレになるという、意味不明過ぎる入手方法はどうしてもツッコみたくなりますがそれ以外は文句なしの出来でしょう。GT-Rはワイスピの影響もあり海外で凄まじい人気を誇るとのことですが、相当な力の入れようであることが伺える完成度ですね。そこそこに速くて乗りやすく、これだけカスタマイズを楽しめるのならどれだけお金をつぎ込んでも惜しくありません。R好きなら絶対に買いの1台です。
モデル車について
日産 スカイライン GT-R(R32)
「ケンメリ」ことKPGC110型スカイラインGT-Rの生産終了から16年。「レースで勝つ」という使命を与えられ、GT-Rが復活した。当時、国内のツーリングカーレースで最高峰に位置づけられていたJTC(全日本ツーリングカー選手権)での勝利を狙い、開発されたR32は、JTCで適用されているグループA基準の限度一杯に排気量を上げたRB26DETTエンジンを搭載。更に、旋回性を高めるアテーサE-TS、スーパーHICASで武装されたR32は向かう所敵なし。JTCのみならず、グループA規格、グループN規格のレースで国内外のタイトルを総ナメにしたR32は、サーキットで伝説を作り上げた。
日産 スカイライン GT-R(R33)
伝説となる活躍を見せた先代の跡を継ぎ、登場したのがR33。最強のテストコースと呼ばれるニュルブルクリンク北コースを、R32より21秒速いタイムで走ったことから、「マイナス21秒ロマン」というキャッチフレーズが付けられたR33は、紛れもなくR32より進化したマシンだった。しかし、R32ユーザーの要望を取り入れ、より広いマーケットを狙うために肥大化したボディは、快適さと引き換えに鈍重な走りを生み出した。その結果、多くの面で進化したはずのR33は過小評価され、今でも不遇のGT-Rとして語り継がれている。
日産 スカイライン GT-R(R34)
最後のスカイラインGT-RとなるR34は、R33の反省を踏まえ、大柄だったボディをシェイプアップし、直線の多い筋肉質なボディに回帰した。R33から更に重量は増したものの、ボディの剛性は向上。重量バランスも改善され、アンダーステアが強かった先代までとは変わり、よりニュートラルなドライビングフィールを獲得。空力性能も向上し、GT-Rは一つの完成形に辿り着いた。多くのファンに愛されたR34は排気ガス規制の影響を受け2002年に生産終了。そこからスカイラインとGT-Rは別々のモデルとして別れ、「スカイラインGT-R」としてはR34が最後のモデルとなっている。
フォトギャラリー
他の方から頂いた写真
(うるふさんより)
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