パッと見、50年代の典型的なステーションワゴンだと思ったでしょう。まあ、間違いではありませんが、もう一度よく見てください。見事なボックススタイル、地面との間に紙切れ1枚も挟めないほどの低車高、僅かに残る浅はかな偏見の匂い…この車に乗った者は皆「一体どこで間違えた?50年もの時を経て、なぜSUVに乗る?」と自問するでしょう。ノスタルジアではありません。本当に良い時代だったのです。
(Southern Sanandreas Super Autosでの解説)
「南SAスーパースポーツシリーズ」アップデートで追加されたファガロア。北欧で生まれたワゴン車です。古き良き時代を教えてくれる旧車を見ていきましょう。
目次
車両データ
メーカー:ボルカー(Vulcar)
名称:ファガロア(Fagaloa)
分類:クラシックスポーツカー
駆動方式:FR
乗車定員:2人
購入価格:$335,000
モデル車の考察
モデルはボルボの「アマゾン」こと120のワゴンタイプ(221/222)ですね。メーカーがボルボをモデルにするボルカーですし、間違いないでしょう。年代も一致しています。
アマゾンワゴンは5ドアで、ファガロアは3ドアになっていますが、これはアマゾンワゴンと同時期に登場したシボレー ノマド(第1世代)の要素も入っていると思います。
走行性能
見た目からして走りを期待する類の車ではない、ということで、とてもまったりした走りです。同じステーションワゴン系の車と比べれば、多少はマシかな?というレベルです。
一応、スピードに乗ったあとは安定感のある走りだと思います。安定感というか、そもそも制御不能になるほどのスピードが出ないだけなんですけど。
のんびりとドライブを楽しむ車ですが、2人しか乗れないのはちょっと残念。もっと乗れそうに見えますが、GTAの車は「ドアの数=乗車定員」が原則なので仕方ないですね。
カスタマイズ
走りがイマイチなら何で楽しむか?ということで、カスタマイズがとても楽しい車です。改造パーツが豊富で、「自分がこの車を持っていたらどんな用途で使うだろうと」考え、ロールプレイをするのが楽しいですね。
ルーフにサーフボードやスキー板を載せられるので、レジャーに向かうファミリーカーを想像したり、競技車両系のボディーペイントが多いので、ラリーカーを想像してみたり、妄想を働かせてみましょう。
感想
GTAオンラインの中でも屈指のロールプレイ向き車両というか、そのためにあるような車です。GTAはプレイヤーが想像力を働かせるほど遊び方が増えるゲームですが、それにしっかり応えてくれますね。
実用性を求めるなら買うべきではない(そもそも実用性を求めてこの車を買う人はいないか)ですが、なりきりプレイで1人で色々妄想したり、同じような趣味を持つ仲間と一緒に遊ぶなら、とても楽しい車になると思います。
モデル車について
ボルボ 120(アマゾン)
小型2ドアセダンのPV444をベースに作られ、1956年から1970年まで生産されたボルボの代表作の1つ。4ドアセダン、2ドアセダン、5ドアワゴンがラインナップされている。ボルボは車の安全面について厳格なメーカーであったため、この車も安全性については世界の最先端を行っていた。今でこそ一般的な3点式シートベルトはボルボが発明したものであり、120は世界で初めて3点式シートベルトを搭載した乗用車として販売され、人気を博した。「アマゾン」の名称は商標の関係で本国スウェーデンのみで使われており、他の国では型式の「120系」で呼ばれることが一般的である。
シボレー ノマド(第1世代)
1955年、2年前に登場したシボレー ベル・エアーのステーションワゴン版として発売されたノマドは、その個性的なデザインで注目を集めた。ステーションワゴンといえば5ドアが一般的であるが、ノマドは他のステーションワゴンと同じボディサイズでありながら3ドアのみのラインナップで、良くも悪くも常識はずれでユニークなデザインだった。初代は短命で、たった2年で4ドアの2代目にバトンタッチしたが、好景気で賑わった時代を象徴する夢のある車としてインパクトを残した。
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