あなたよりもイケていて、マシンガンやロケットランチャーを正確に放ち、高く飛べて、しかもパラシュートまで完備とくれば、あなたのお母さんがあなたよりもこの車を好きなのも無理はありません。しかし案ずるなかれ、勝てないなら所有すればよいのです。あとは、あなたが自分の所有物に負けているという事実に周りが気づかない事を祈りましょう。なお、一般販売用モデルに搭載できるミサイルは制限されていますので、ご注意下さい。
(Warstock Cache & Carryでの解説)
「カーディーラーアップデート」で追加されたルイナー2000。正義を執行する人工知能付きのドリームカーです。頼れる相棒となる1台を見ていきましょう。
目次
車両データ
メーカー:インポンテ(Imponte)
名称:ルイナー2000(Ruiner 2000)
分類:マッスルカー
駆動方式:FR
乗車定員:2人
購入価格:$3,750,000(特殊車両ジョブ「武器禁輸措置」をクリアで$2,812,500に値下げ)
備考:保管にはセキュリサーブの車両用倉庫が必要。アクションメニューの「車両→特殊車両を要請」から呼び出し可能。マップ上では専用アイコンで表示。
モデル車の考察
モデルは、80年代のアメリカで流行った特撮ドラマ「ナイトライダー」に登場するナイト2000でしょう。名前も、ベースとなったルイナーとナイト2000を掛け合わせたものでしょうね。
見た目は、ベースであるルイナーが大改造され、ナイト2000のベース車両であるポンティアック ファイヤーバード トランザムに近いモデリングになっています。内装も含め、多少は面影があってもほぼ別物と言っていい改造ぶりです。
登場時の価格は$5,745,600(割引ありで$4,320,000)でしたが、「ロスサントス・ドラッグウォーズ」で価格改定が行われ、$3,750,000(割引ありで$2,812,500)に値下がりしました。当時はこういった特殊ギミックを持った車両自体が珍しかったのでこれくらい高価で貴重な扱いでもよかったのですが、流石にもっと安価で使いやすい戦闘車両が増えた今となっては高額すぎるということで価格が抑えられましたね。
それでも買いたくなるかと言われたら微妙だと思いますけど、ミサイル+ジャンプ+パラシュート機能を併せ持つ車は未だに唯一無二なので、その価値を考えるならこの値段でも仕方なしというところでしょう。特にパラシュートはルイナー2000だけの機能ですからね。
走行性能
走りの特性はベースのルイナーと似ていて、アクセルオンでリアタイヤをズルズル滑らせるマッスルカーらしい動き。ただ、流石に数百万ドル超えということもあって、ルイナーから大幅に性能が向上しています。
滑りやすさは残っているものの、トラクション性能はかなり改善され、前に進む力が大幅に向上して乗りやすくなりました。他の部分も全体的に性能が底上げされ、一回り高性能なマシンに仕上がっています。乗りやすさの面はかなり向上したといえるでしょう。
しかし、それでもスポーツカーなどと比べると厳しいレベルの走りなので、速さに期待する車ではありません。雰囲気を楽しむ車ですね。
戦闘能力
マシンガンとミサイルが標準装備され、ミサイルは誘導性能が最高の物。途中で障害物などに当たらない限り、ほぼ100%ターゲットに命中させることができる凄まじい代物です。しかし、装填数はたったの8発。今となっては同じ性能のミサイルを何十発も出せるヴィジランテなどがあるため、そこまで価値はありません。
マシンガンとミサイルの他に、ジャンプ機能とパラシュート機能が付いています。これを利用すれば空を滑空することもでき、上からの攻撃を仕掛けることも可能です。しかし、これまた自力で空を飛べるデラックソや、同じジャンプ機能を装備しながらブースト機能も付いているスクラムジェットが存在するため、他の車両と比べて優位な点は見つからず。
防御面でも、爆破耐性は皆無で銃弾への耐性も特にないため、攻められると弱いです。特にミサイルの誤爆には気をつけないといけません。
光る部分はある車ですが、何よりも辛いのは、ヴィジランテなど戦闘能力でも走行性能でも勝る後出の戦闘車両に対して、こちらの方が価格が高く、個人車両扱いではないのでミッションへの持ち込みなどもできないことです。実用性の点ではこの車を選ぶ理由は一切ありません。他の安くて優秀な戦闘車両を買いましょう。
カスタマイズ
固有の外装パーツは一切ありません。ペイントやホイールの交換で個性を出しましょう。
感想
非常に高いモデル再現度と、数々の特殊ギミックによって、登場した当時は唯一無二のマシンとして人気となりましたが、今となっては高くて使い勝手の悪い金食い虫に。インフレの犠牲者ですね。
オマージュカーとしての完成度は折り紙付きなので、元ネタが好きな人だけは買ってもいいのではないでしょうか。それにしたって、割引込みで400万ドル超えは辛すぎるけど。高いオモチャにも程があります。
小ネタ
ターボブースト的なジャンプ機能を始めとして、元ネタを再現した小ネタが沢山です。
フロントにはナイト2000のスキャナーのような部分があり、しっかり動くだけでなく、停車したまま置いておくとスキャナーっぽい効果音が出ます。
他にも、車両アクセスで乗車できるプレイヤーを制限しておくと、普通はアクセスできないプレイヤーがロックを開けられずガチャガチャやるだけのモーションが、テーザー銃で撃たれたように感電するモーションに変わります。この拘りっぷりはすごいですね。
ミッションでは、特殊車両ジョブ「武器禁輸措置」、ボスジョブ「フルロード」に登場する他、銃器密造ビジネスの原材料補充で使うこともあります。購入したルイナー2000は爆破耐性などない普通の車ですが、これらのミッションで使うルイナー2000はモデルのような分子結合殻で作られているのかというくらい強靭な耐久力を持っているので、ミサイルの誤爆も一切気にせず暴れることができます。
また、特殊車両ジョブ「ロードサービス」では、ウェイストランダーに積まれたスクラップ状態のルイナー2000の姿を見ることができます。
ボスジョブ「フルロード」
ルイナー2000を購入することで解禁されるジョブ。正にやりたい放題という楽しいジョブです。
ジョブを起動してルイナー2000に乗り込むと、マップに10個のターゲットが表示されるので、ルイナー2000を使って破壊しに行きましょう。
このジョブで使うルイナー2000はミサイル無限で超耐久力、ロックオン不可という凄まじい強さです。しかも、他の特殊車両を用いるボスジョブでは車が破壊されたら終わりになるのに対し、何らかの理由でルイナー2000が壊れてしまっても代わりのルイナー2000が用意されます。安心して暴れられますね。
ターゲットは武装リムジンやテクニカルに乗っているので、見つけ次第ミサイルで吹き飛ばしましょう。近くに護衛もいますが、一緒に吹き飛ばせば大丈夫です。1つ注意しないといけないのは、ルイナー2000は前方からの射撃にかなり弱いので、突っ込みすぎると車内に銃弾を食らってしまいます。ロックオンできるギリギリの距離から狙い打ちましょう。
ターゲットはかなり広範囲に散らばっていて、全て倒すには結構時間がかかります。また、ルイナー2000を降りるとターゲットの位置が表示されなくなるので、これもまた厄介な仕様です。
ただ、組織のメンバーが2人以上いる場合、1人がルイナー2000に乗っていればターゲットは表示されたままなので、他のプレイヤーがバザードなど別の乗り物でターゲットを攻撃しに行けば大幅な時間の短縮につながります。それでもまぁまぁ時間が掛かりますけど。
報酬は約2万ドルで他のボスジョブと変わりません。時間と労力、そしてルイナー2000を買った代金を考えると、全く割に合わない報酬です。遊びとしてプレイしましょう。
モデル車について
ナイト2000
1980年代のアメリカを代表するテレビドラマ「ナイトライダー」にて、主人公の相棒として登場したドリームカー。車と一体化した人工知能「K.I.T.T.(キット)」により、人間のように思考し喋ることで搭乗者のサポートを行う。ボディーは分子結合殻と呼ばれる物質で作られており、あらゆる攻撃を弾き返す。他にも、自動運転機能を始めとした様々なギミックは、いつか現れる未来の車をイメージさせ見る者を虜にした。今でも根強いファンは多く、ベースのトランザムをナイト2000仕様に改造するカスタムパーツを販売する業者も現れている。
フォトギャラリー
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