Look for festive gifts aplenty in the days ahead in #GTAOnline
Including a celebratory Christmas Eve present plus a gratis ALBANY HERMES MUSCLE CAR for logging in on Christmas Day.https://t.co/VR6QjPZgpI pic.twitter.com/S2yeqeDan2
— Rockstar Games (@RockstarGames) 2017年12月22日
ヘルメスは、自動車と言うよりもはや伝説です。クラシックマッスルカーが生まれて間もない1960年代、この車は既にイクリプス大通りを走りながら、両切りタバコの煙と女性蔑視の概念をまき散らしていました。このキャンバスになら、かなり攻撃的な作品を描き上げることができるでしょう。しかも、感動の涙を誘うペイントは序の口に過ぎないのです。
(Southern Sanandreas Super Autosでの解説)
「強盗:ドゥームズ・デイ アップデート」で追加されたヘルメス。その美しいデザインで新たな時代を切り拓いた車です。アメリカの車界で新たな1ページを刻んだ1台を見ていきましょう。
目次
車両データ
メーカー:アルバニー(Albany)
名称:ヘルメス(Hermes)
分類:マッスルカー
駆動方式:FR
乗車定員:2人
購入価格:$535,000
モデル車の考察
モデルは、マーキュリー エイト(第3世代)がベースで、ハドソン ホーネット(第1世代)の要素が含まれている、という感じでしょうか。
過去作のバイスシティ、サンアンドレアスでは殆ど同じデザインで同名の車が登場しており、復刻車ということになります。ボディーペイントにはファイヤーパターンが用意され、バイスシティで登場したキューバギャング仕様にすることができます。ブードゥーと並べると目頭が熱くなりますね。
名前のヘルメスはギリシャ神話に登場する神の一人から名付けられています。これは、ヘルメスがローマ神話におけるメルクリウス(マーキュリー)に相当する存在であることから、マーキュリーとヘルメスを繋げたのでしょう。
(VC、VCSのヘルメス)
(VCのキューバン・ヘルメス。VCSではベースカラーが黒からグレーに)
(SAのHermes)
この車が登場した際、運営からのクリスマスプレゼントということで、2017年12月25日の1日限定でこの車を無料で1台購入できるイベントがありました。しかし、このイベントはかなり杜撰な管理体制で、「無料で買えると思いきやしっかり正規料金を取られる(しかも売却額の方はしっかり0$)」というケースが見受けられました。
この不具合の報告件数が多かったため、運営はお詫びとして返金対応を行いましたが、「返金されなかった」「買ってないのにお金が貰えた」「返金されたと思ったら没収された」など、かなりヘンテコな対応が行われました。不具合自体はまだしもその後の対応で余計に混乱が起きるという、GTAオンライン史上でもかなりの珍事件にヘルメスは巻き込まれてしまいました。
「サンアンドレアスの傭兵」アップデートで通販サイトから約200台の車両が削除されましたが、この車もリストラの対象となりました。そのため、ロスサントス・カーミーティングの試乗トラックなどでリストアップされないと入手できないレア車両となりましたが、この車は幸いオートショップサービスの対象車であるため、持ち込まれた車を購入することもできます。運が良ければ試乗トラックなどに並ぶのを待たなくても購入できるでしょう(リストラ車両の一覧は【GTAオンライン】欲しいレア車を探せ!〜通販サイトから消されたリストラ車両まとめで)。
ボディーペイントの元ネタ
「AMAZING ALBANY」は、NASCARで活躍したホーネットのストックカー仕様「ファビュラス ハドソン ホーネット」がモデルですかね。再現度の高いペイントなのに、錆仕様しかないのが残念。余談ですが、カーズに登場するキャラクターのハドソンさんはこの車がモデルになっています。
走行性能
癖だらけの車です。特に悪い方の癖が山ほどある車なので乗りこなすのは大変です。まずオーバーステア。見た目通りにやはりグリップ力が悪く、簡単にリアが滑ります。そして重心の高さ。コーナーでグリップして曲がっていったかと思いきや、突如として車体が浮いて片輪走行からの横転をすることがよくあります。
これらの症状はサスペンションを変えて車高を下げると少しは緩和されますが、今度はアンダーステアが強くなり、悪癖も消えるわけではないのでなんとも言えず。更に、ブレーキの効きが悪いです。重たいオフロード車とどっこいどっこいな効かなさで、どこまでも止まりません。
と、難点を挙げたらキリがない車ですが、加速性能はかなりのもの。最高速も旧車にしてはそこそこ伸びるので、走りの特性は完全に直線番長ですね。直線だけならマッスルカーの中でも結構なもの、かも。
ちなみに、珍しく標準でエアサスを装備した車で、停車時と走行時で車高がかなり変わります。他に、ベニーズ製でもないのにエアサスを装備しているのはヨセミテだけと、かなりレアな仕様ですね。
カスタマイズ
改造パーツは多くないものの、懐かしのキューバギャング仕様を思わせるファイヤーパターンなど、カッコいいボディーペイントが揃っているのでいいのではないでしょうか。
欲を言えば、ルーフの取り外しであるとかサイド出しマフラーであるとか、カスタムの幅がもっと広いと満足度が高かったかなと思います。
感想
走れば走るほど不満が出る車ですが、むしろそれが良い。大体、高い金を払って旧車を買っている時点で性能なんて気にしません。これくらい癖の塊のような車の方が愛着が湧きます。
ただ、性能はどうでも良くても、カスタマイズパーツには拘りたいのでその点は不満。バイスシティ仕様だけでなく、もっと色んなテーマで弄れる車だと良かったですね。
モデル車について
マーキュリー エイト(第3世代)
フォードの高級ブランドとして登場したマーキュリー。そのマーキュリーの代表作となったのがエイトであり、エイトの第3世代バージョンは特に強いインパクトを残した。戦後の新たな時代を象徴するポントンスタイルのボディは新鮮さを与え、同じ時代の他車との差別化に成功し売上を伸ばした。そのデザインはチューナー達に時代を超えて愛され、カスタムカーのベースとなって数多くの作品が作り出された。
ハドソン ホーネット(第1世代)
まだストックカーレースが文字通り「市販車そのままの車」によるレースだった1950年代、アメリカのレースシーンで無敵と言える活躍を見せたのがハドソンのホーネットだった。ステップダウンシャシーによる重心の低さと、大排気量のエンジンパワーを活かし、ダートコースの多かった当時のストックカーレースで大活躍。更に、レース仕様として生まれた「ファビュラス ハドソン ホーネット」が登場し、最早ストックカーレースはホーネットの独壇場だった。しかし、大手自動車メーカーの販売戦略の影響を受け、レースでの活躍の割に販売は伸び悩み、ライバル車に比べると売上では奮わなかった。
フォトギャラリー
関連コンテンツ
あなたの愛車を記事に載せませんか?→【GTAオンライン】衝撃!PS4版でエディターが使えなくなる!?〜当ブログに愛車の写真大募集!
リストラ仲間→【GTAオンライン】欲しいレア車を探せ!〜通販サイトから消されたリストラ車両まとめ
復刻車のまとめ→GTA5/GTAオンラインで復活したPS2時代の乗り物たち
これまでのGTA5/GTAオンライン車レビューまとめはこちら