アクセルに足が触れた瞬間、鼓膜は破れ、内臓は限界に達し、100頭の怒れる馬が4つのチタン製強化ホイールの中で暴走し、タイヤは鼻を突く煙の中で溶けてゆく――その時あなたにわかることは、とても、とても速いスピードでどこかに向かって進んでいるということだけ。激怒したサイに乗ろうとする行為を除けば、ドリフトタンパはお金で買える最も危険なドライビング体験です。
(Southern Sanandreas Super Autosでの解説)
「スタントライダーズ」アップデートで追加されたドリフトタンパ。激しいスタント走行をするために生まれ変わったタンパです。地上で最もタイヤを早く消費する1台を見ていきましょう。
車両データ
メーカー:デクラス(Declasse)
名称:ドリフトタンパ(Drift Tampa)
分類:スポーツカー
駆動方式:AWD
乗車定員:2人
購入価格:$995,000
モデル車の考察
タンパが大改造されて、パッと見ではほぼ別物となっている車ですが、モデルはフーニガン・レーシングのHoonicorn RTRですかね。ボディーペイントの「ラガ・ラム」もHoonicorn RTRをモデルにしたものとなっています。
後のアップデートでフーニガン・レーシングのフィエスタをモデルにしたフラッシュGTが登場しました。2台でケン・ブロックごっこを楽しむのも一興です。
走行性能
元のタンパからあらゆる部分が変更されているため、走りも別物。特に、駆動方式がモデルと同じAWDになっているのが大きな違いですね。ただ、挙動にAWDらしさは感じず、「ドリフト」の名の通り滑りやすさが印象として強いですね。
では、ケン・ブロックのジムカーナシリーズのようにブンブン振り回せるかというと、それは難しいです。GTA5というゲーム自体の挙動が、スピードに乗った状態でパワースライドが維持できない(タイヤを滑らせても空転が続かずグリップが戻る)ので、ドリフトしようとしても軽く滑らせて向きを変えるかハーフスピン状態で失速するかになっちゃうんですよね。
これはゲームの挙動でそうなっているのでドリフトタンパに罪はないんですが、見た目の再現度が高いだけにモデルのようなドリフト走行ができないのが残念です。
レースで使おうとしても、スポーツカーカテゴリではトップスピードもグリップ力も足らないので厳しいです。元のタンパと同じマッスルカーならそこそこ戦えたかもしれませんが。
カスタマイズ
エアロなど外装の変更はできません。外見を大きく変えるのはボディーペイントくらいですかね。
ボディーペイントにはラガ・ラム以外に「ホットリングレーサー」があり、過去作に出てきたホットリングレーサーを思い出させるファンサービスになっていますが、車両としてドリフトタンパがホットリングレーサーと似ているわけではなく、より再現度が高いホットリングセイバーが登場した今ではなんとも微妙な立ち位置のペイントになってしまっています。
項目にサスペンションがあるので車高を落とせますが、元から車高はかなり低いので車高を落としても殆ど変わらず、最低まで車高を下げるとタイヤがフェンダーを貫通したりするので、気になる場合はあまり車高を落としすぎない方がいいと思います。
感想
走りに関しては前述の通りあまり満足していませんが、見た目のカッコよさには大変満足しています。観賞用として眺めたり、”グリップ”タンパとしてドライブしたりする分にはいい車でしょう。
GTA5には多数のアメ車が登場していますが、このタイプのカスタマイズがされた車は殆ど無い(大体ローライダーとかストックカーとか)ので、希少性を考えてもこの車は好きな車です。こういった変わり種がもっと登場してくれると嬉しいですね。
同じフーニガン・レーシングの車を元ネタにする車でフラッシュGTが登場したので、ラガ・ラムペイントで合わせてガレージに並べたりするといいかもしれませんね。
フォトギャラリー
他の方から頂いた写真
(一鍵人さんより)
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