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GTA5/GTAオンライン車図鑑「マクスウェル アスボ(Maxwell Asbo)」

投稿日:2019年12月16日 更新日:

青春は一度きり。いっそ全財産をつぎ込んでつまらない小型車を思うままに飾り立て、センスと教養の無さをアピールしましょう。無礼で攻撃的で迷惑で傍若無人。大事なのはスピーカー、スポイラー、そしてスピードのみ。そんな信念にプライドを持つあなたに、今すぐ「アスボ」を手に入れましょう。

(Southern Sanandreas Super Autosでの解説)

「ダイヤモンドカジノ強盗」アップデートで追加されたアスボ。バイト代を貯めて型落ちの格安コンパクトカーを買い、友人と馬鹿騒ぎして楽しめる時間は長くありません。怖いもの知らずだった頃を思い出させてくれる1台を見ていきましょう。



車両データ

メーカー:マクスウェル(Maxwell)
名称:アスボ(Asbo)
分類:コンパクトカー
駆動方式:FF
乗車定員:2人
購入価格:$408,000(調達ミッションでこの車を選択して「カジノ強盗:フィナーレ」をクリアで$306,000に割引)

モデル車の考察

モデルはヴォクスホール コルサ(第3世代)ですかね。コルサシリーズは代々GMグループ内の様々なブランドで売られていて、オペル、ヴォクスホール、シボレー、ホールデンなど、販売された国によって違うブランドを冠する車となっています。日本では2代目と3代目がオペル ヴィータの名前で販売されていました。

モデルの生産地はスペイン・ドイツが主で、世界的には「オペル コルサ」の名で知られている車ですが、アスボはヴァグラントと共に新規メーカー「マクスウェル」の車として登場しました。

ヴァグラントのモデルである「ノマド」はイングランドの小さな車・バイクメーカーであるアリエルモーターカンパニーから売り出されている車で、コルサの販売ブランドの1つであるヴォクスホールはイギリスの自動車メーカー。となると、マクスウェルは英国の車メーカーとして設定されている可能性が高いので、アスボの厳密なモデルはオペル コルサではなくヴォクスホール コルサだと思われます(どっちでも車自体は変わらないですけどね笑)。

名前のASBOの元ネタはイギリスで制定された反社会的行動禁止命令(Anti-Social Behaviour Order)だと思われます。元々は、犯罪とまではいかないけど反社会的な行動だから他人に迷惑を掛けちゃダメだよという、フーリガンなどの荒れる若者を取り締まるためのルールでしたが、近年は老若男女問わず騒音や不法投棄などの迷惑行為全般を取り締まるルールになっています。

ヴォクスホール コルサはリーズナブルで英国の若者に人気の車で、アスボという名前はそれを揶揄したものでしょう。ASBOに引っかかるような非行少年たちが乗る車、と……解説文もそんな感じです。ゲーム内の価格設定はとても若者に払える金額じゃないですけどね!(大人だってそうそう払えんわ!)

ボディーペイントの元ネタ

パッチワークは、フォルクスワーゲンが限定モデルに施すカラーリング「ハーレクイン」が元ネタだと思われます。有名なのは1996年に限定販売されたフォルクスワーゲン ゴルフ ハーレクインエディションで、ヨーロッパ産(ドイツ産?)のコンパクトカー繋がりで用意されたネタでしょうか。

走行性能

走りは典型的なFFコンパクトカーといった感じで、軽快に動くものの速さ自体は今ひとつ。コンパクトカーカテゴリーの中でも性能は真ん中くらいでしょうか。

トラクション性能は低めで、アクセル全開で発進するとホイールスピンを起こします。かといってパワーを持て余しているというわけでもなく、加速性能はあまり高くありません。最高速もそれほど伸びないのでストレートスピードには期待しないでおきましょう。

コーナリング面はやはりFFコンパクトカーそのもので、低中速コーナーでは回頭性の高さを活かして気持ちよく曲がれますが、高速コーナーでは途端にナーバスな動きになります。一気にブレーキを踏んでフロントに荷重をかけるとあっという間にリアがブレイクしてスピンするので、コーナーの入りは慎重に。

カスタマイズ

この車の長所は何と言ってもカスタマイズ性の高さで、べニーズ車両かと思うくらい自由自在な改造ができます。パーツの数が多いのは勿論のこと、色違いでのかさ増しではなく造形の違うパーツで豊富なバリエーションを持っているのが評価できます。

各部エアロパーツは正統派なものが多く、奇をてらったりせず純粋にカッコイイと思えるものが多くていいですね。更に、ヘッドライトカバーでアイラインを付けたり、サスペンションで車高を下げながらキャンバーを付けたりと、スポコン的な改造を施せるのが素晴らしいです。また、ルーフにはラックやボックスを置けるので元々の大衆車らしさを更に引き立たせる改造も可能です。

細かいところでは、トランクにスピーカーを搭載したり、ペイントのアクセントカラーでメーター類のカラーリングを変えたりと正にべニーズ車でもないと弄れないところまで手が届きます。ギミック付きでもない単なる追加車両でここまで細かく弄れるのは驚きですね。

ボンネットの項目で「サイドピボット」と書かれているパーツを選ぶと、ボンネットの開閉が横開きになります。数ある今作の車の中でもこんなボンネットの開き方をするのはそう見られないので、知らない人に見せびらかして度肝を抜いてやりましょう。

ボディーペイントもファイアパターン、アーティスティックなトライバルパターン、ドアにメーカーステッカーがペタペタ貼られたいかにもチューニングカーっぽいペイントなどツボを抑えたものばかり。性能面はイマイチですが、カスタマイズ面は至れり尽くせりな車です。

感想

カジノ強盗のアートワークが公開された時、「この緑のコンパクトカーは何者だ?」と話題になりましたが、正体はこの車でしたね。欧州製のちょっと古めなコンパクトカーを追加するとは中々良いセンスです。今回のアプデの追加車両はどれもチョイスが絶妙ですね。

GTAの世界は今作に限らずいつも大衆車が少ない!特にコンパクトカー!だったので、リアリティを高めてくれるアスボのような良くも悪くも平凡なコンパクトカーが出てきてくれたのは嬉しいですね。願わくば、こういう車が追加車両ではなく初期から出てきてNPCが乗り回してくれているのが理想なんですが、そこはGTA6に期待しておきましょう。



モデル車について

ヴォクスホール コルサ(第3世代)

欧州を始めとして中南米やアフリカなど多くの国で愛されたコルサ。その3代目は節目の2000年に登場した。コンセプトそのままに正統進化を遂げたコルサはイギリスやオーストラリアなどとりわけ英語圏で人気があり、特にイギリスでのコルサは2000年代前半に登場したスーパーミニで最も人気があったモデルで、2006年にフォード フィエスタにその座を奪われるまではコンパクトカーの王座に君臨していた。日本では2代目に引き続き3代目が「オペル ヴィータ」の名前で登場。2代目はテレビCMやテレビドラマの影響で人気があったものの、3代目は競争が激しい日本のコンパクトカー市場で遅れをとり、販売不振により2004年に正規輸入がストップ。以降のモデルも日本では正規輸入されていない。

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