グロッティの設計班はこれまでずっと、重要な何かが欠けていると感じていました。彼らのコンパクトカーは既に大事な要素を全て押さえています。それでも彼らは、来る日も来る日もデザインを練り直し、まだ試していない何かを追い求めました。そしてついに、1人の天才がこうささやいたのです。「もっと小さくしよう」…そうして300が生まれました。
(Southern Sanandreas Super Autosでの解説)
あなたがブリオッソに乗る理由はなんですか?笑いをとるため?それとも遠近感を狂わすため?そう、ベニーにはお見通しなのです。そして、彼ならグロッティ ブリオッソ300・ワイドボディで注目を浴びるための手助けができます。ベニーズ・オリジナルモーターワークスでカスタマイズ可能。
(Benny’s Original Motor Worksでの解説)
「カヨ・ペリコ強盗」アップデートで追加されたブリオッソ300。あなたの心を盗んだのはこの車?それともこの車に乗っていた彼?イタリアの国民車である1台を見ていきましょう。
車両データ
メーカー:グロッティ(Grotti)
名称:ブリオッソ300(Brioso 300)
分類:コンパクトカー
駆動方式:RR
乗車定員:2人
購入価格:$610,000(カヨ・ペリコ強盗:フィナーレをホストとしてクリアで$457,000に割引)
モデル車の考察
モデルはフィアット NUOVO 500。日本ではルパン3世の愛車としてもよく知られている可愛らしいイタリア車です。同じ名前を持つブリオッソ R/Aは新型フィアット 500をモデルにする車なので、ご先祖様と子孫の関係にあたります。
エル・ルビオの屋敷には「RUB10」のナンバープレートを付けた白いブリオッソ300が停められています。彼の愛車コレクションの1台なのでしょう。
この車が登場した2020年の12月22日から12月30日まで、全てのプレイヤーが無料で購入可能でした。気前のいいクリスマスプレゼントでしたね。そして期間が終わると南サンアンドレアススーパーオートのラインナップから消え、後日改めてブリオッソ300がラインナップに追加されました。
「犯罪事業」アップデートでこの車をベニーズでブリオッソ300・ワイドボディにアップグレード出来るようになりました。性能が一回り上がっているだけでなく、カスタム項目も大幅に追加されているので興味があればそちらもどうぞ。
走行性能
性能は見たまんま、古いコンパクトカーという感じです。同カテゴリーのイッシー レトロよりも性能は低めで、速さには期待しないでください。
後ろに積まれたエンジンが頑張ってパワーを放出していますが加速性能は低め。最高速も135km/h程度であまり伸びず。この分だとトラクション性能も良くなさそう、と見せかけて意外と急勾配なんかも頑張って登ってくれます。非力なコンパクトRRなのに侮れません。
ハンドリング面はいかにもコンパクトカーという感じで不安定。グリップの限界点が分かりづらく、限界点を超えたらズルっとリアが滑ってコントロールが難しくなります。低速域と高速域でこの傾向が顕著で、中速域以外では常に繊細なコントロールが求められます。旋回性能自体は悪くはないものの、この不安定さがあるのであまりコーナーを攻め込むのは難しいですね。
性能は低いですがモデルと価格帯を考えればこんなものでしょう。不満があるとすれば、モデルのように4人乗りではなく2人しか乗れないことくらいですかね。。このゲームの乗車定員はその車のドアの数とほぼイコールだからしょうがないけど。
カスタマイズ
この手のクラシックカーは弄って遊ぶのがメイン、ということで多種多様なパーツが用意されています。バンパーは外したり交換したりできるのは勿論のこと、ルーフやボンネットに荷物を積めたり、フォグランプを付けたり、ルーフ部分を開いたり。変わり種では、エンジンを(見た目だけ)V6に変えたり、ボンネットを開きっぱなしにしたりといったものもあります。正統派カスタムも魔改造カスタムもどちらでもイケますね。
ボディーペイントはシンプルなストライプに気合の入ったレーシングカー風のものが揃っています。どれもカッコ可愛いブリオッソの魅力を引き出してくれるでしょう。
感想
実に可愛らしいコンパクトカーですね。同時期に登場したウィービルや、サイズがほぼ同じなイッシーレトロなど、クラシックコンパクトカー同士で並べて楽しみたい1台です。価格も昨今の追加車両たちと比べればリーズナブルなので、カヨ・ペリコ強盗をクリアしたら記念に1台買ってみてはいかがでしょうか。
モデル車について
フィアット NUOVO 500
イタリアの乗用車普及に大きく貢献した「トポリーノ(ハツカネズミ)」こと初代フィアット 500。その後継車としてフィアット 600が登場したが、600のターゲット層の一部はより小さいモデルを求めたこと、フィアットの経営陣は戦後爆発的に普及したスクーターから自動車への乗り換えを推し進めたかったことから、600より更に小さく安価なモデルが作られた。それが「新たな」を意味するNuovoの名を関した2代目500だ。600の造りをベースとしつつ、エンジンは簡素でコンパクトな空冷直列2気筒に変更。車体は全鋼製モノコックとされたが、エンジンの騒音が屋根板のせいで車内にこもってしまうため対策として屋根をオープンにできるキャンバストップを標準装備。これにより騒音を車外に発散しつつ、居住性を改善することに成功した。500は大々的なキャンペーンと安価な価格設定が功を奏し好調な売れ行きを見せ、「イタリアの国民車」と呼ばれるほどの存在になった。そして500はヨーロッパ全土、世界各国に輸出され、イタリア語で500を意味するチンクエチェント(Cinquecento)と呼ばれ愛された。
フォトギャラリー
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