There are plenty of thoughts that keep you up at night. And now, there’s the enigmatic Übermacht Cypher.
How can a car look so good, feel so good, and handle so damn good? You’ll find the answer at Legendary Motorsport: https://t.co/YsgzBkiUC8 pic.twitter.com/vKwnv9zE2X
— Rockstar Games (@RockstarGames) September 2, 2021
チリアド山の標識。トンネルに響き渡る轟音。これらのことを考えただけで夜も眠れなくなります。そして今、謎に包まれたウーバーマフト サイファーが新たに登場します。完璧なフォルム、完璧な走り心地、完璧な操縦性をなぜ実現できたのか?レジェンダリー・モータースポーツでその答えを確かめましょう。
(ロード画面での解説)
パワフルで威圧感があり少々サディスティック。サイファーの乗り心地は、人間便器を超えるドイツ発のハードコアな体験です。
(Legendary Motorsportでの解説)
「ロスサントス・チューナー」アップデートで追加されたサイファー。ドイツの名門が送り出した最新スポーツクーペです。未来を駆ける1台を見ていきましょう。
車両データ
メーカー:ウーバーマフト(Übermacht)
名称:サイファー(Cypher)
分類:スポーツカー(チューナー)
駆動方式:FR
乗車定員:2人
購入価格:$1,550,000(名声レベル上昇で$1,162,500に割引)
モデル車の考察
モデルはBMW M2(F87型)ですかね。BMWのスポーツクーペで最も小柄なCセグメントの2シリーズをBMW Mがチューニングしてできたマシンです。
名前のCypherは恐らく映画「マトリックス」由来。GTAのウーバーマフト(BMW)車は何かとセンチネル、オラクル、ザイオンとマトリックスに出てくる単語から名前を持ってくることがありましたが、サイファーもキャラとして登場するのでそこから名前が付けられたものと思われます。今後もウーバーマフトのクーペ・セダンはマトリックスの単語から名前が付けられるかもしれないですね。8にモーフィアス、Z4にトリニティーとかさ。
余談ですが、マトリックスでサイファーを演じた役者さんはジョー・パントリアーノ。ジョー・パントリアーノはGTA3でマフィア(レオーネ・ファミリー)の幹部であるルイージ・ゴトレーリの声を担当しています。なんとも不思議な縁ですね。
ボディーペイントの元ネタ
チーム「XERO」はBMW Mのレーシングリバリーがモデルだと思います(画像)。デザインそのものが同じモデル車は見当たりませんが、白・赤・水色・紫(メインカラーがここに適用されます)の4色で構成されたカラーリングはMのシンボルであるトリコロールのストライプにそっくりなので間違いなくこれが元ネタだと思います。
ネガティブ・スピードデーモンはゲーム「ニード・フォー・スピード モスト・ウォンテッド」で主人公が乗っていたBMW M3 GTRがモデル(画像)。NFSと言えばこの車をイメージする人も多いのではないでしょうか。8Fドラフターも同じNFSのM3 GTRをモデルにしたボディーペイントが用意されているんですが、車のモデルを考えるとサイファーの方がより元ネタに近い仕様になりますね。
ちなみにペイントされるのはホワイトの部分で、画像だとブルーに塗られているところがメインカラーの部分になっています。モデルのM3 GTRはシルバーの車体にブルーのペイントが施されているので、カラーを完全再現することが出来ないのがちょっと残念。
走行性能
中々の性能で乗りやすく、チューナーカテゴリーでは中の上くらいの位置につける車です。楽しんで乗れてあわよくば勝ちも狙えるような車でしょう。
加速性能はノーマルでも高くフルカスタムすれば鋭い加速が楽しめます。最高速はウォーレナーHKRよりは速いというブービー賞。ロングストレートでの勝負はできないのでストレートの長いコースでは強さを発揮できないでしょう。
ハンドリング面は非常に安定していて特性もほぼニュートラル。若干オーバーステアは出ますがゆっくりとリアがスライドしていくタイプなのでコントロールは容易。路面のギャップなどに対しても強く、ブレーキの効きもそこそこなのでどのコーナーでもそつなくクリアしていけますね。
ただ、些細なレベルなんですが他のチューナー車と比べるとちょっとだけ動きが重たいというか、ステアリングを切った時の反応がジェスターRRなどと比べると少しだけ遅くて、車の向きを変える時にビシッと行きたい方向に決めるのが難しい気はします。修正舵を細かく入れながらコントロールする必要がある感じですね。
とはいえこれはレースミッション内で車の挙動がよりセンシティブになっている状態での話で、フリーセッション内で走る分には他のハンドリング性能が高いチューナー車と変わらず運転できると思います。仕事やドライブで乗る分には気にならないけど、レースでギリギリの勝負をする時はこのほんの少しの重たさが気になってきちゃうかもなという挙動ですね。
この車に限らず今回追加されたチューナー車両に共通することで、ボディの強度が初期の車と同等かちょっと高い程度になっています。そのため、何度もぶつけるとすぐに車体がベコベコになってしまいます。アーマーを付ければ多少マシになるので綺麗に走る自信が無ければアーマーで補強しましょう。
ちなみに、走りとは関係ないんですがこの車には設計ミスがあって、運転席のメーターをよく見ると右が速度計で、左はタコメーターではなく電気自動車などで使われるパワーメーター(単位がkW)になっています。なんでこんなことになっているかというと、サイファーの内装はジャギュラーのものを流用していて、ジャギュラーのメーター類はライデンから流用されているからですね。電気自動車のライデンから流用の流用をしたことで、バリバリのガソリン車であるサイファーになぜかパワーメーターがついていると。
しかしおかしいのはこれだけではありません。メーターをよく見ながら運転してみると、エンジンを吹かしたら右の速度計の針が動いて、スピードが上がると左のパワーメーターの針が動くではありませんか。なんと、ジャギュラーの内装を流用しているのになぜかメーターの配置は左右入れ替わっていて、そのうえ針だけはそのままなので速度計とパワーメーターの役割すら果たしていないのです。どうしてこんなことになってしまったんだ……
カスタマイズ
パーツの数は多めですが大きく印象を変えるようなパーツはなく、どれも純正のパーツにチョイ足しをするデザイン。バンパー類はスプリッターを付けるなりディフューザーの形を変更するなりで形そのものを変えられないのはちと残念です。
もう一つ個人的に残念なのはスポイラーで、ダックテイルとGTウイングが用意されているんですが、GTウイングはハイマウントで翼端板が無いタイプとローマウントで翼端板が有るタイプしか無いのが不満です。自分は翼端板が有るタイプが好きで、尚且つハイマウントな方が好きなんですがそれが無いのはちょっと物足りないです。
それ以外は概ね欲しい物が揃っているかなという感じです。内装はロールケージ・シート・ハンドルなどスポーツ仕様の物がフルに揃っていますし、オーバーフェンダーは付けてもそれほど横幅が変わらず極端なツラウチになったりもしませんし、グリルはBMWっぽい縦フィンにしたりメッシュにしたりできますし、この車のスタイルに合ったクオリティの高いパーツが用意されてますね。
ボディーペイントはストライプ系などシンプルなペイントが多めで、あとは企業系ペイントなどがいくつか。後者のペイントも派手なものというよりはスタイリッシュなペイントで、やはりボディーペイントから見てもこの車の上品でクールな雰囲気を補強するものでカスタムパーツが構成されているなと感じます。
「ロスサントス・チューナー」アップデートで追加された車両は、アクションメニューの「車両」から「車両のスタンス→下げる」を選択すると車高がグッと下がります。どの車でもシャコタンに出来るのでシャコタンが好きな人は試してみましょう。なお、その状態のまま走るとハンドリング性能がかなり悪化するので要注意。
感想
これまでBMWがモデルのウーバーマフト車は数多く登場してきましたが、追加車両のセレクトはスーパーカーのSC1だったり、クラシックカーのセンチネルレトロにザイオンレトロだったり、意外なことに近年のMシリーズスポーツクーペ(あるいはセダン)がモデルの車は登場していませんでした。E92型M3をモデルにしたセンチネルは居ても、センチネルはクーペカテゴリーで性能も並なので「走れるウーバーマフト(BMW)のスポーツカー」の座は空席のまま。
その間、ベネファクター(メルセデス・ベンツ)、フィスター(ポルシェ)、オベイ(アウディ)とライバルであるドイツの自動車メーカーたちは次々に最新スポーツカーが投入され、ウーバーマフトだけが置いてけぼりを食らっていましたが、遂にライバルたちに対抗できるこのサイファーが投入されましたね。ヘンテコなメーター類のバグはさておき、乗りやすいしカスタマイズも十分楽しめるしでとてもクオリティが高いスポーツカーに仕上がっているので、BMW好きだけでなくスポーツカー好きもきっと満足できる1台だと思います。
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