ジジ臭いラグジュアリーカー。しかし一度この船のように進む快適な車に乗り込めば、年配の方がしばしばハンドルの前でウトウトしてしまうのが分かるでしょう。
(Southern Sanandreas Super Autosでの解説)
高級SUVのカヴァルケード。2000年代のアメリカで幅を利かせた高級SUVです。金持ちママからヤクの売人まで幅広い層に愛された1台を見ていきましょう。
車両データ
メーカー:アルバニー(Albany)
名称:カヴァルケード(Cavalcade)=騎馬行列、パレード(英語)
分類:SUV
駆動方式:AWD
乗車定員:4人
購入価格:$60,000
モデル車の考察
モデルはキャデラック エスカレード(第2世代)ですかね。酷評され販売面も失敗に終わった初代の反省を活かし、高級SUVの地位を確立した車です。
今作では同名の車がもう1台存在しますが、あちらは第3世代のエスカレードをモデルとしているので、新型のカヴァルケードということになります。名前こそ一緒なものの明確に別の車両として扱われているので記事も別で分けたいと思います。
過去作ではGTA4から登場。ローマンがタクシーとして使っていたり、ヒスパニック系ギャングのスパニッシュ・ロードが乗り回していたり、ザ・バラッド・オブ・ゲイ・トニーではルイスの友人アルマンドとエンリケが乗っていたり、裏社会の人々に愛される車でした。今作でもマドラッゾの部下やバゴスなどギャングが乗っているシーンが出てきますね。
GTA4ではカヴァルケードをピックアップトラック化した派生バージョン、Cavalcade FXT(モデルはエスカレードのピックアップ版であるエスカレード EXT)が登場していましたが今作には続投せず。高級感のあるピックアップトラックということでピンポイントな需要を満たせる車なんですが、出てこないのは残念ですね。
(GTA4のCavalcade FXT)
Cavalcadeという名前には騎馬行列、パレードなどの意味があります。キャデラック車がパレードなどで要人を守る護衛車として使われたりすることから名付けられたのか、CadillacとEscalade混ぜたような語感で選んだのか、解釈は人それぞれお好みで。
走行性能
速さ自体は他の野良湧きするSUVとそれほど変わりません。しかし安定感と乗りやすさでは他のSUVを凌駕しています。
加速性能、最高速共に並。気持ちよく走りたければフルカスタムでしっかり性能を底上げした方がいいでしょう。トラクションは重量の割にはある方で、傾斜のきつい坂道でも頑張って車体を前に進めてくれます。
ハンドリング面は重さがあるものの弱アンダーでどっしりと安定。要因となっているのは重心の低さで、他のSUVのようにコーナーでふわふわと車体がロールしません。効きが弱いブレーキにさえ気をつければどのコーナーでもスムーズに曲がっていけます。
この手の高級SUVは重心が低い代わりに路面からのショックを吸収しきれずオフロードでは不安定になったりもしますが、カヴァルケードはそんなこともなくオフロードでも問題なく走れます。ただ、やはりブレーキの弱さは如何ともし難く下り坂でコントロールを失うとどこまでも止まりません。あまり無理はさせないように。
初期の車なので車体の強度は高くなく、何度もぶつけているとあっという間にベコベコになります。とはいえよほどぶつけない限りは走りに影響が出るほど変形することはそうそうありません。それでも気になるならアーマーを強化しておきましょう。
カスタマイズ
パーツの数こそ少ないものの特徴的なパーツが揃い、この車ならではの個性を出すことが出来ます。最も目を引くのは車内にウーファーを装備できることで、多くの追加車両が登場した今でもウーファーを装備できるSUVは貴重。カーミーティングの会場や海辺など、パーティーシーンで存在感を発揮できることでしょう。なお、このウーファーには後発のローライダーの音響装備のようにラジオ音声を増幅するような効果はありません。
他には、フロントのバンパーやグリル、リアのバンパーとマフラー、サイドステップにルーフラックを交換することが出来ます。これによりGTA4でのギャング(スパニッシュ・ロード)仕様にすることも可能。DUB(ラグジュアリー)系やローライダー系など、色々なコンセプトで弄れるSUVですね。
感想
様々なスタイルでカスタムできるので自分なりのカラーを出すのが楽しい車です。パーツの数自体は数個程度なのに、それぞれのパーツで違った個性を出せるのが素晴らしいですね。とても安価にカスタムを楽しめますし、SUVが好きなら1台持っていてもいい車ではないかなと思います。
モデル車について
キャデラック エスカレード(第2世代)
1997年、フォードはリンカーン ナビゲーターを発売しアメリカの高級SUV市場を席巻した。それに焦ったGMは早急に対抗車を出すため、GMC ユーコン デナリを高級SUVに仕立て上げたエスカレードを発表。しかし、構想から僅か10ヶ月の突貫工事で投入されたエスカレードは「フェイスが違うだけで値段の跳ね上がったユーコン(あるいはタホ)」と扱き下ろされ、発売からわずか1年余りで販売を終了する失敗に終わる。
この反省を活かし、2代目エスカレードは初代と同じくGMC ユーコン及びシボレー タホをベースとしながら各所の設計を大幅に見直し。「アート&サイエンス」に則ったデザインのエクステリア、総レザーの内装、そして高級ブランドのブルガリとタイアップしたアナログ時計を装備し、ベース車両の面影を感じさせないような高級感を演出。これによりイメージを改善したエスカレードは高級SUVとしての地位を確立し、販売面でも成功を収めた。
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