ディアティはただの高級車ではありません。ハンサムでありながら優れた技術によるパワフルな走りを兼ね備えています。まるで誰かさんのようですね。
エージェンシーの乗り物ワークショップで専用のカスタマイズが可能です。
(Legendary Motorsportでの解説)
「契約」アップデートで追加されたディアティ。至高の高級セダンとは、自分で運転しても誰かに運転させても極上の寛ぎを与えてくれる車を指します。神域の1台を見ていきましょう。
目次
車両データ
メーカー:エナス(Enus)
名称:ディアティ(Deity)=神位、神格(英語)
分類:セダン
駆動方式:FR
乗車定員:4人
購入価格:$1,845,000(セキュリティ契約を10回クリアで$1,383,750に割引)
備考:マップ上では専用アイコンで表示
モデル車の考察
モデルはベントレー フライング・スパーの第2世代ですかね。リア周りはマセラティ クアトロポルテの第5世代に似ていて、同じく「契約」アップデートで登場したチンクエミーラがクアトロポルテの第6世代をモデルとしているのはなんだか面白い関係性ですね。
今作では同社のコンチネンタル・フライング・スパー(第2世代)をモデルとするコノシェンティ55が登場しています。名前からコンチネンタルが外れた後継機がフライング・スパーなので、ディアティはコノシェンティ55の後継機だと言えそうです。
ボディーペイントの元ネタ
赤のピンストライプと白のピンストライプはベントレー コンチネンタル GT3-Rがモデルだと思われます。
モダンアートはベントレーが発表したアートカー、Unifying Spurがモデルだと思われます。画家で彫刻家のRich Morrisがデザインを手掛け、「人種、信条、性別を問わず、人類の統一力を表す」をコンセプトに描かれたアートらしいです。
走行性能
走りに関してはいかにもな重量級の高級セダンという感じでまったりしています。モデルのフライング・スパーはスポーツ走行もこなせるオーナードリブンカーという感じですが、ディアティはスポーツ走行をさせるにはちょっと苦しいショーファードリブンカーという感じですね。
加速性能はそこそこ。車体が重たくエンジンパワーがあるせいか、フルスロットルで発進すると結構激しくホイールスピンします。その後の加速は低速域だとどっこいしょという感じで、中速域からは速度が伸びていきます。最高速はセダンとしては高めな方なので、ロングストレートでしっかり速度を乗せて優雅にクルージングしたいですね。
ハンドリング面は乗ってすぐに分かるほど重たく、ステアリングを切ってからゆっくりと向きが変わっていきます。基本的にはアンダーステア傾向ですが、重量が重いためグリップの限界も低く荷重が前に掛かると簡単にリアがブレイクします。ブレーキも強くはないのでコーナーを攻めるのは非常に難しいですね。やはりこの車は高速を気持ちよく流すのが一番でしょう。
車体の強度は弱めで、高速でぶつけるとすぐにボディがベコベコになってしまいます。より重量が増してしまいますがアーマーで強化した方が良いかもしれませんね。
戦闘能力
エージェンシー内の乗り物ワークショップで武器などを装備することができます。まずはマシンガンで、高威力タイプのものなのでそこそこ実用性アリ。銃口はウインカー下のライト部分と置き換わるのですが、銃口が前に張り出していて近くから見るとあからさまにマシンガンを装備しているのが分かってしまいます。この辺は好みが分かれそうですね。
アーマープレートは車体の強化ができ、爆発物一回分の攻撃を耐えられるようになります。また、防弾ガラスが装備され車体の銃撃耐久力も大幅アップ。ただし車体の強度は変わらないので、アーマーを付けずにアーマープレートを付けると銃撃には滅法強いのにぶつけたらすぐボコボコというなんだかちぐはぐなボディになります。
地雷はスリックが装備可能で、追手をツルンと滑らせることができます。仕事用に使うなら付けておくと役に立つかもしれませんね。まぁ、実用性に期待するより遊びで使うのが主な装備だと思いますが。それと、マシンガンあるいは地雷を付けるとパッシブ不可になるので注意。
「契約」アップデートで新登場のイマニ・テックでは面白い機能が2つあります。1つはミサイルのロックオン不可で、これを付けておけばフリーセッションでの移動がかなり安全になるでしょう。
もう1つはリモート操縦で、アクションメニューの「所持品」からラジコンと同じように車を操作できます。視点が一人称固定でカメラを動かすこともできない、壊れたら保険金を支払わないといけない点を除けば、仕様はラジコンと同じ。デフォルトで自爆機能があり、マシンガンやスリック地雷を装備していればそれも使用可能ということで、発想次第でいくらでも遊べそうなアイテムとなっています。イマニ・テックの装備は1つしか付けられないので、自分の遊び方に合わせてどちらの装備を使うか選びましょう。
戦闘力そのものはロールプレイ向きのお遊び車両という感じですかね。ラジコンとして使うと中々強力だと思いますが、自爆させる毎に2万ドル払わなきゃいけないのはまぁまぁしんどいですね笑。
カスタマイズ
大きく印象を変えるようなパーツはありませんがパーツの数は多めで、細かくデザインを調整することができます。ただ、それにしてももうちょっと弄れてもいいんじゃないかと思ってしまうようなラインナップでしょうか。
フロントバンパーはスプリッターを付けたり出来るものの、殆どのパーツがサブカラーやカーボン適用の差分でかさ増し感は拭えません。リアバンパーも同様。ルーフとスカートもそんな感じで、一見パーツは豊富そうに見えて変化する部分は少ないですね。
スポイラーはダックテイルとGTウイングが用意されていますが、ダックテイルは角度が急だったり大きかったりするせいかトランク部分とイマイチ馴染まないのが微妙。エアロが色々付けられる車でもないので、GTウイングを装備しても取ってつけたような浮き具合でこれまたなんとも言えず。上手い具合に雰囲気を変えられる外装はグリルくらいでしょうか。
ボディーペイントはシンプルなストライプ系が半分、残りは上下のツートン、Sessanta Nove、上で紹介したモダンアート、英国国旗を模したペイントがあります。どれもこの車のキャラクターに合ったペイントで評価できますね。
感想
高級セダンとはいえモデルを考えるともうちょっと走れても良かったかなという性能。カスタマイズ性もこんなもんかなとは思いつつ、もうちょっと雰囲気を変えられるエアロが合っても良かったんじゃないかなという気持ちです。
元々のデザインが良いので純正のまま綺麗に乗るだけでも楽しい車ではあるんですが、やはり良くも悪くも期待以上のものは出てこない車でもあるので、「見た目が気に入ったからこのまま乗りたい」という人向けの1台だと思います。本物の高級車なら乗り心地とかも評価できるんだけど、ゲームの中の高級車はそういうところ評価できないしねぇ。
モデル車について
ベントレー フライング・スパー(第2世代)
2020年、ベントレーは10年間フラッグシップモデルを務めたミュルザンヌの生産終了を発表した。それに伴い、前年にモデルチェンジを果たしたフライング・スパーがフラッグシップモデルに昇格することとなった。
同じ高級セダンとはいえ、ミュルザンヌとフライング・スパーのキャラクターは大きく異なる。ミュルザンヌは職人たちが細部まで拘った手作りの車で、10年間でたったの7300台しか生産されていない工芸品のような1台だ。それに対し、フライング・スパーは生産性が高く、オーナー自らハンドルを握ってスポーツ走行も出来る洗練された工業製品。様々な規制強化を受けてミュルザンヌの生産が難しくなったことは仕方ないとしても、2代目フライング・スパーにミュルザンヌの穴を埋められるのかが注目された。
フライング・スパーの出来は素晴らしいものだった。ベントレー車初となる4WS(4輪操舵)、アンチロールバーを電子制御しロールを抑えながらバーの作動分を回生エネルギー化する「ベントレーダイナミックライド」など数々の電子制御が盛り込まれた車体は、それでいてデジタルさを感じさせないアナログな質感を持ちつつ優雅で滑らかな走りを実現している。フライング・スパーはラグジュアリーでありスポーティさも忘れない、ベントレーの新時代フラッグシップセダンを担うに相応しい1台となった。
フォトギャラリー
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