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GTA5/GTAオンライン車図鑑「アニス 300R(Annis 300R)」

投稿日:2022年12月20日 更新日:

40年もの間、常に技術を高め、性能を向上させ、価格高騰の噂を無視してきたアニスが、ついに同社の最高の名車のすべてを取り込んだ究極の一台を発表しました。斬新なデザインに、ミサイルのロックオン・ジャマー、リモート制御ユニット、スリック地雷、アーマープレートを追加できる可能性を秘めてます。

(Legendary Motorsportでの解説)

「ロスサントス・ドラッグウォーズ」アップデートで追加された300R。安くて高品質な日本製品の実力を知らしめた、あの車の衝撃がここに蘇ります。想い出の姿に若返った貴婦人を見ていきましょう。



車両データ

メーカー:アニス(Annis)
名称:300R
分類:スポーツカー
駆動方式:FR
乗車定員:2人
購入価格:$2,075,000

モデル車の考察

モデルは新型Zこと日産 フェアレディZ(ZR34型)ですかね。北米での名前は400Z。非常に再現度が高く、ボディラインからリアにかけてはほぼ実車そのもの。フロントマスクのデザインはオマージュ元となっている初代フェアレディZ(S30型)の要素と、ニスモの森田充儀氏が手掛けた「フェアレディZ カスタマイズドプロト」の要素が入っていますね。

今作ではフェアレディZ系の車両は190ZZR380ユーロスと登場していて、同じアニス製の車として300Rはユーロスの後継機と言えるポジションの車でしょう。デザイン面ではS30Zがモデルの190Zにそっくりですが、190Zはカリン製で車のデザインも2000GTのボディにS30Zの顔がくっついている感じなので、この300Rとの関係は不明。もし関係が無かったら、300Rは他メーカーの旧車を勝手にオマージュした車とかいうよく分からない存在になってしまいます笑。この辺はGTA特有のごちゃごちゃ設定が足を引っ張ってますね。

「ロスサントス・ドラッグウォーズ」アップデートのリリースと同時に登場したこの車ですが、2022年12月28日までの期間限定販売とアナウンスされています。これがどういう期間限定発売なのかは特に明かされておらず、先行販売という形で後に恒常販売されるようになるのか、それともインデペンデンスデイのリベレーターなどのように年イチで売られるようになるのか、全てはロックスター次第です。

2023年4月5日のクイックアプデで、300Rが一週間限定で再登場を果たしました。どうやら期間を置いて限定販売が繰り返されていくようです。とりあえずどういう販売方法で限定車が売られていくのか分かったのは大きな収穫ですね。

ボディーペイントの元ネタ

黒のスタンスアンドレアスはフェアレディZ カスタマイズドプロトがモデルだと思われます。

レトロ・ラリーはBREダットサンの240Zがモデルだと思われます。

デボネアサーキットはZenki氏が制作した400ZのGT300 Concept Renderingがモデルだと思われます(画像)。

走行性能

ユーロスの高性能版といった感じで、走りの特性も似ています。スポーツカーカテゴリーでは中間クラスの速さです。

操作感が軽くクイックなハンドリングで鋭いコーナリングができますが、唐突にズルっと滑る不安定さもあるのであまり過信しすぎないように。スポイラーを装備したりするとグッと安定感が増すので、セッティング次第で乗りやすく仕上げることもできます。

加速性能は特筆して高いというわけではないんですが、エンジン音が激しく実際のスピード以上に加速感があるのが良いですね。速さは平均的でも、走りの楽しさがある車だと思います。

戦闘能力

エージェンシー内の乗り物ワークショップで様々な装備を付けることができます。ただ、以前登場した対応車両とは違いマシンガンが装備できないため、ほぼ攻撃力のないお遊び車両となります。アーマープレートは車体の強化ができ、爆発物一回分の攻撃を耐えられるようになります。また、防弾ガラスが装備され車体の銃撃耐久力も大幅アップ。ただし車体の強度は変わりません。

地雷はスリックが装備可能で、追手をツルンと滑らせることができます。仕事用に使うなら付けておくと役に立つかもしれませんね。まぁ、実用性に期待するより遊びで使うのが主な装備だと思いますが。なお地雷を付けるとパッシブ不可になるので注意。

「契約」アップデートで新登場のイマニ・テックでは面白い機能が2つあります。1つはミサイルのロックオン不可で、これを付けておけばフリーセッションでの移動がかなり安全になるでしょう。

もう1つはリモート操縦で、アクションメニューの「所持品」からラジコンと同じように車を操作できます。視点が一人称固定でカメラを動かすこともできない、壊れたら保険金を支払わないといけない点を除けば、仕様はラジコンと同じ。デフォルトで自爆機能があり、スリック地雷を装備していればそれも使用可能ということで、発想次第でいくらでも遊べそうなアイテムとなっています。イマニ・テックの装備は1つしか付けられないので、自分の遊び方に合わせてどちらの装備を使うか選びましょう。

カスタマイズ

カスタマイズ面はちょっと拍子抜けな内容。あまり弄り甲斐がないラインナップで、もっと色々出来ただろ〜と思ってしまいますね。

エアロはバンパー類が弄れないのが不満。正確にはフロントにスプリッターを付けることが出来ますが、どのパーツも割と大きめで派手なのでこの車のイメージとあまり合っていません。ボディ全体でこういった派手なエアロを付けられるなら良いですがその手のパーツはフロントスプリッターだけなので、スプリッターだけ派手にしてもなぁという感じがあります。

フロント部分で言うとグリルが弄れないのも残念。元のデザインがカスタマイズドプロトに似ているので、純正っぽいグリルだったり、インタークーラーが覗けるタイプだったりも欲しかったのですが、そういったバリエーションが無いのは寂しいですね。ついでに言うとライトカバーとかも欲しかったです。

その他のエアロパーツで言うと、ボンネット、ミラー、フェンダー、スカートなどがあります。ボンネットは色々と種類がありシースルーや取り外しといった個性的なパーツもあって、ミラーもフェンダーミラーが用意されています。スカートも無難な内容。フェンダーはカスタマイズドプロトのものがモデルと思われますが、ちょっと半端というか、大してワイドになるわけでもなければバンパーやスカートとのライン合わせも微妙で、もう少し迫力があるものもあればよかったかなとは思います。

スポイラーはモデルのZR34型のようなダックテイル、大きめのリアスポイラー、GTウイングなどがありイイ感じ。サスペンションの下げ幅はやや少なめといった感じで、全開で下げても丁度いいくらいの車高に収まります。もっとガッツリ下げられても良かったかなとは思いますが、まぁこんなものでしょう。

内装部分は特に弄れる場所がなく、エンジンカバーを変えられるくらい。街乗り仕様で作る分にはこれで十分とはいえ、レース仕様で作るとなると厳しいですね。

ボディーペイントはサイドにステッカーを貼るものや、レトロな雰囲気の企業ペイントなど。昨今の追加車両としてはちょっと少なめなラインナップですね。

感想

性能もデザインも悪くはないものの、自信を持ってオススメできるかと言われればウーンと唸ってしまう車ですね笑。やっぱりどうしたってカスタマイズ性が物足りないです。大幅に弄れないだけでなく、細々とした部分も大して弄れないので、ほぼ純正で楽しむしかないのがキツいです。インフレが進んだとはいえ、これは200万ドルのスポーツカーです。スーパーカーじゃないんです。もっとカスタム部分で気合いを入れろと言いたくなります笑。

ともあれ、多くのユーザーが期待していたであろう新型Zをネタにしてくれたのは嬉しいことです。「ロックスターが飛びつきそうだな〜」と思っていたら、本当に新型Zを出してくるとは。デザインに惚れたなら十分に買う価値のある1台だと思います。



フォトギャラリー

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