暖かい毛布のような懐かしさと、ポストヒューマニズムの未来感溢れるテクノロジー、そのどちらかを選ばないといけない理由はあるでしょうか?エレクトリックとレトロをマッシュアップしたボーロカン エンヴィセージなら、その両方が手に入ります。自由恋愛主義、ゴムなし行為、胸毛を生やした70年代の匂い立つようなセックスアピールをガス欠を恐れずに体験できると同時に、雨に濡れ、ネオンに照らされた近未来のホログラフィック・ファンタジーのディストピアシックも体験できます。朝起きて汚れたマットレスと格闘する必要もありません。
-イマニ・テックアップグレード可能(エージェンシーの乗り物ワークショップ)(Legendary Motorsportでの解説)
「ボトム・ダラー・バウンティ」アップデートで追加されたエンヴィセージ。何もかもが洗練されて退屈な時代に、狂乱の時代の熱狂を求めるのは自然なことです。ボーロカンのルーツを辿る1台を見ていきましょう。
車両データ
メーカー:ボーロカン(Bollokan)
名称:エンヴィセージ(Envisage)
分類:スポーツカー
駆動方式:MR
乗車定員:2人
購入価格:$2,472,000
モデル車の考察
モデルはヒョンデ N Vision 74ですかね。古さと新しさが同居するデザインがほぼそのままに再現されていますね。
1970年代、ヒョンデは初の自社生産モデルの自動車を作るため、後の巨匠であるジョルジェット・ジウジアーロにデザインを依頼しました。そこで生まれたポニー クーペ コンセプトを基に、韓国初の自動車でもあるヒョンデ ポニーが作られ、韓国の国民車となりました。
N Vision 74はヒョンデの歴史を作ったそのコンセプトカーをリスペクトして作られた電気自動車で、DMC デロリアンやランチア 037ラリーなど当時の最先端デザインのマシンからもインスピレーションを得て、懐かしさが有りながら新しさも有るレトロフューチャーなこの1台を作りました。大きな話題となったことで、2026年には100台の限定生産が決定し販売されるようです。
今作ではプレイリーのみが登場していて、それ以来全く音沙汰がなかったボーロカン。この車が初めての追加車両となりました。2000年代くらいまではデザインも品質もまだまだだったヒョンデ(まだヒュンダイと呼ばれていた頃笑)ですが、近年はこの車のようにスタイリッシュでオリジナリティーのある車を出してきているので、いつか3台目のボーロカンが来るかもしれないですね。
名前の「Envisage」は想像する、予測するといった意味を持つ英語で、これはN Visionの由来である「Envision」と同義語です。元ネタを意識した名付けをしつつ割と捻ってくるGTAにしては、結構素直に意味も語感も同じ名前を持ってきましたね。
走行性能
電気自動車は大抵が4輪駆動なんですが、この車は元ネタに倣って後輪駆動です。後輪駆動のEVスポーツカーの実力は果たして。
加速性能は発進こそ他の4駆EVと比べるとゆったりですが、発進を終えるとギュンギュンEVらしい加速をしていきます。トラクション性能も折り紙付き。最高速はEVなのでそこまで速くはないですが遅くもないので、加速性能と合わせても直線でエンジン車にちゃんとついていける力があります。
ハンドリング面はやはりEVなせいか重さを感じますね。レスポンス自体はいいのでステアリングを切れば車体の向きはすぐに変わるんですが、車体が重いのでブンブンと振られる感じがあり、フルブレーキングなどで前荷重になるとズルンと滑ります。ブレーキの効きは良くてもあまりブレーキングで勝負しすぎると怖いですかね。
クイックに動く車で、車高を下げると更に動きが切れ味よくなる代わりにちょっとアンダーが出やすくなりますかね。スポイラーはこの車の不安定さを抑えるのに必要なので、速く走りたいなら交換しておきましょう(純正でもしっかりしたGTウイング付いてるけど)。
ボディーの強度は普通。アーマー無しでも凹みはそれほどなくタイヤが曲がったりもしませんが、3〜4回思いっきりぶつかっただけでもフロントからシューシュー煙が吹き出すので耐久力は低め。無理はさせないように。
自分のタイムアタック記録
救急ドリフト 0:53.420
戦闘能力
エージェンシー内の乗り物ワークショップで様々な装備を付けることができます。ただ、以前登場した対応車両とは違いマシンガンとアーマープレートが装備できないため、ほぼ攻撃力のないお遊び車両となります。
地雷はスリックが装備可能で、追手をツルンと滑らせることができます。仕事用に使うなら付けておくと役に立つかもしれませんね。まぁ、実用性に期待するより遊びで使うのが主な装備だと思いますが。なお地雷を付けるとパッシブ不可になるので注意。
「契約」アップデートで新登場のイマニ・テックでは面白い機能が2つあります。1つはミサイルのロックオンジャマーで、これを付けておけばフリーセッションでの移動がかなり安全になるでしょう。
もう1つはリモート操縦で、アクションメニューの「所持品」からラジコンと同じように車を操作できます。視点が一人称固定でカメラを動かすこともできない、壊れたら保険金を支払わないといけない点を除けば、仕様はラジコンと同じ。デフォルトで自爆機能があり、スリック地雷を装備していればそれも使用可能ということで、発想次第でいくらでも遊べそうなアイテムとなっています。イマニ・テックの装備は1つしか付けられないので、自分の遊び方に合わせてどちらの装備を使うか選びましょう。
カスタマイズ
元が派手なスタイリングの車なのでパーツのバリエーションはそれほど多くありません。ただ、純正の雰囲気を残しながら細かにカスタムできるので満足です。
バンパーの項目は細かく分かれていて、フロントバンパーの項目ではリップの材質を変えられます。カナードとスプリッターも弄れて、よりレーシーな雰囲気にできます。
ボンネットはどれもシンプルな作りでダクトが大きめで、簡潔さが良い具合にレトロなカッコよさを演出してていいですね。別枠でボンネットピン、外側にボンネットフィンを装着することもできます。
フェンダーはフロントフェンダー部分の造形を少し弄れて、これまた地味に良い仕事。ボディトリムはサイドスカートやディフューザーの材質をカーボンあるいは鍛造カーボンにできます。ルーフはルーバー部分の材質変更で、しっかりメインカラー適用の物があります。サンストリップはいつもの企業系の内容。
スポイラーは大きめのダックテイル、大きなスポイラー、GTウイングなど、大体全部大きいです笑。よく似合ってますが、レトロ寄りに仕上げるためにスポイラー無しか小さめのスポイラーも欲しかったですね。車高は元々低めなので、コンペまで言ってもちょっと下がるくらいですね。地味にキャンバーも付くので良い感じ。
ペイントはサブカラーの適用範囲がフロントとリアのライト周り、サイドミラーの下部と結構広めなので色の合わせが楽しいですね。
ボディーペイントは中央の二本線ストライプ、サイドにテックストライプ、レトロなレーシングカー風、ドリ車イメージの派手な企業ペイントなどがあります。レトロでもモダンでも非常に良い仕上がりです。っていうかドリ車風ペイントあるならドリフトチューニングさせて〜!
感想
GTAが食いつきそうな車だなーと思ってたら本当に食いついてくれました!笑。いや〜やっぱりカッコいいな〜、このレトロフューチャー感。古くて新しいスタイリッシュさがどの角度から見てもたまんねぇ……。
高性能でカスタムパーツも十分揃ってるし、もう100点よ100点!この車をチョイスしてくれただけで100点!拍手!
フォトギャラリー
関連コンテンツ
あなたの愛車を記事に載せませんか?→【GTAオンライン】衝撃!PS4版でエディターが使えなくなる!?〜当ブログに愛車の写真大募集!
同時期に実装された乗り物→【GTAオンライン】「ボトム・ダラー・バウンティ」アップデートの追加車両まとめ
イマニ・テック対応車→【GTAオンライン】物件まとめ「エージェンシー」
これまでのGTA5/GTAオンライン車レビューまとめはこちら