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GTA5/GTAオンライン車図鑑「オーバーフロッド ピピストレロ(Overflod Pipistrello)」

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イタリア人のふりをするスウェーデン人を見かけたことはあるでしょうか?カルボナーラにニシンの酢漬けを入れたり、パッシブアグレッシブに口説いたりと初めの方こそさんざんな結果でしたが、今となっては昔の話です。完全電気自動車のオーバーフロッド ピピストレロのハンドルを握れば、自身のセックススキャンダルへの追及を逃れる首相のように問題から逃れられるでしょう。うるさい警官には「俺のミートボールをしゃぶれ」とでも言って、あとの面倒事は国産車に乗るまぬけたちに任せましょう。

(Legendary Motorsportでの解説)

「ボトム・ダラー・バウンティ」アップデートで追加されたピピストレロ。若くてハイスペックなイタリア人と恋に落ちてみませんか?稲妻が落ちたようなショックを与える1台を見ていきましょう。



車両データ

メーカー:オーバーフロッド(Overflod)
名称:ピピストレロ(Pipistrello)=コウモリ(イタリア語)
分類:スーパーカー
駆動方式:AWD
乗車定員:2人
購入価格:$2,950,000

モデル車の考察

モデルはエストレマ フルミネアですかね。ヘッドライトやサイドベントの位置などが反転されている以外はかなりモデルに近いデザインです。

アウトモビリ・エストレマはフィスカー・オートモーティブの共同創設者であったジャンフランコ・ピッツートによって作られた電気自動車メーカーで、フルミネアはその最初の1台となっています。61台の限定生産となっているこのハイパーカーは、2000馬力相当のモーターで4輪を駆動させ、他の市販EVが実現していない固体電池搭載のEVであることが特徴となっています。

名前のFulmineaはイタリア語で「稲妻のように速い」を意味し、如何にも電気自動車らしいネーミングとなっています。Pipistrelloはコウモリを意味するイタリア語ですが、どういった繋がりでこの名前を持ってきたんでしょうか。

メーカーはオーバーフロッドに設定されていて、相変わらず新興メーカーのスーパーカーはオーバーフロッドにブチ込まれますね笑。そのせいでオーバーフロッドがスーパーカーを生み出しまくる巨大企業になってきています。解説文ではオーバーフロッド製なためか「イタリア人のふりをするスウェーデン人」と言われていますが、モデルのエストレマはイタリア人が作ったイタリアメーカーなので、ルーツがごちゃごちゃしているのはオーバーフロッドとピピストレロだけです。

解説文のスキャンダラスな首相とは、元イタリア首相のシルヴィオ・ベルルスコーニ氏のことでしょうか。ミートボールの件はネタが分かりませんが、その辺もイタリア関係で元ネタがあったりするんでしょうか笑。

走行性能

あまりにも全てがスムーズで、走るだけでここまで近未来感を出せる車は無いというくらいにノンストレス。EVスーパーカーの理想形だと思います。

加速性能は当然最高。モーターの静かな音を鳴らしながら一瞬で最高速に到達します。トラクション性能も高く、急坂からの坂道発進でもまるでカタパルトから発射されるかのようにすっ飛びます。最高速は電気自動車なのでカテゴリーで下位クラスです。

そして特筆すべきはハンドリング面で、軽やかさとグリップ感が非常にハイレベル。このゲームにおける電気自動車はどれも重たい車体をモーターで無理やり引っ張るような動きをしていて、信用できない不安定さを抱えてるのが常でしたが、この車は軽いおかげでEVのネガな部分がほぼ気にならないレベルに抑えられています。ブレーキの効きも良く、操作性はこれまでのEVで最高峰と言っていいでしょう。

サスペンションを変えて車高を下げると、若干侵入でアンダーステアが出やすくなる代わりにノーズの入りがソリッドになるので、コーナーをスパッと攻めていきたいなら車高を下げた方が良い気がします。スポイラーは純正のアクティブウイングでもダウンフォースがちゃんと発生しているので、変更しても性能は同じですね。

最高速は全然なのでハイスピードコースには全く合わないですが、自慢の加速力と操作性で低速コースではかなりの力を発揮できる車です。これまでのEVは加速性能が良くてもハンドリングが重たくてテクニカルコースに合わない残念な車が多かったですが、鋭く曲がりながら異次元の加速を見せるこの車は他のEVとは一線を画す仕上がりになっていますね。

ボディーの強度は普通で、ガツンとぶつけると相応に凹みます。ボディーが歪むとアンダーステアが強くなったりして走行に支障が出るので、事故らせずに走る自信がない人はアーマーを強化しておきましょう。アーマーを強化すると明らかにボディーの強度が上がり、特にヘッドライトがかなり壊れにくくなるのが良いですね。

自分のタイムアタック記録
救急ドリフト 0:51.518

カスタマイズ

パーツの数は多いものの殆どがカラー差分で、カラー差分を抜いたらパーツの数は4分の1くらいになるんじゃないでしょうか。ただ、そのカラー差分が意外と遊べて、ただの差分だと馬鹿にできない魅力があります。

グリルが実質フロントバンパーの項目となっていて、開口部周りのカラーを変更できます。色が変わるだけで結構印象が変わりますね。スプリッターの項目ではカナードとスプリッターを装備できて、どれもサイズが大きめで派手ですね。

トリムはサイドベントなどのカーボン外装部分の色を変えられますが、かなり適用範囲が広いのでここも色の変化だけで印象が変わりますね。ボンネットはベントの数が増える系のものばかりですが、フロントフェンダーの部分までが1セットになっているので、ここも色変更だけでかなり大きく印象が変わります。

ルーフはルーフスクープを付けつつのカラー差分で、ここの色をトリムと同色にするかしないかで統一感を出したり変化を付けたりができますね。ミラーは純正だと何も無いですが、フェンダーミラーのみ付けられるという尖りっぷり。スカートはいくつか種類が用意されていて、ここだけカーボンしか存在しないのは謎です。ここは色差分無いんかい。

スポイラーはダックテイルやGTウイングなどがあり、フィン部分を活かしてフィンと繋げたウイングなどが用意されています。この辺を装備するとオーバーフロッドの車って感じがしますね。純正だとアクティブウイングで、スポイラーを変更するとアクティブウイングが機能しなくなるのでその辺はお好みで。

サスペンション変更による車高の下げ幅は中々で、コンペまで下げると綺麗にバチッと低く決められますね。本当に丁度良い塩梅です。

サブカラーの適用範囲は純正だと内装のステッチだけですが、前述の通りカラー差分パーツがとても充実しているので、サブカラーの差分パーツを使うとボディーペイント無しでもボディーペイントをしたかのように色の変化をつけることができます。

ボディーペイントはワンポイントの変化がついたストライプ、片方サイドだけストリートグラフィティーが描かれた迷彩、触手が描かれた痛車ペイントが用意されています。どれもモダンでスタイリッシュでこの車のイメージに合っています。

感想

初見だと「虫みたいなヘッドライトしててダセーし、EVスーパーカーなんて追加されても嬉しくねーよなー」なんて分かったようなクチをきいていましたが、実際に乗って弄ってみて印象は全く変わりました。この車、実は超カッコよくて走りが最高に気持ちいいです。

最初に気に入ったのは走りで、モーターの凄まじいトルク感と軽やかな動きはずっとEVに求めていたものでした。「静かにスムーズにぶっ飛んだ速さ」はガソリンエンジン車には無い気持ちよさで、走らせている時の「未来の車に乗っている」という感覚は他の車では中々味わえないですね。「モーターの加速が凄いだけ」だった過去の電気自動車たちとは明らかにレベルが違います。

癖のあるデザインは見慣れると段々違和感がなくなってきて、カスタムで自分好みにちょこちょこと弄っていくと、スーパーカーらしい美しさがあったことに気づいていきました。そして、一番ハッとしたのは夜間にこの車を見た時。ライトを点灯したこの車のフロントマスクが物凄くスタイリッシュで、「こんなにイケメンだったのか!?」と驚かされました。凄い癖つよの顔っぽく見えて、ライトが光りだすといきなり正統派っぽい見え方をするギャップにやられてしまいました。

食わず嫌いせず買ってみて、と気軽に言えるような値段ではないですが、刺さる人にはぶっ刺さる魅力がちゃんとある1台だと思います。どうせいつもの電気自動車でしょ、なんてナメていると、気づいたらこのイタリアンにメロメロにさせられているかもしれませんよ!



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