ズボンを両足同時に履く。ピザの生地だけ先に食べる。今も家に固定電話がある。人からどう思われるか気にしないことを証明するためなら、スナップマティックに大量の写真を上げる手間も惜しまない。そんなあなたが手入れしていない足でSUVから飛び出してラトン・キャニオンの水に飛び込む動画を撮るなら、そのSUVの車種はただ1つ。環境配慮仕様でありながら、人里離れた荒野でさえ泥まみれになりながら切り開ける、世界で唯一のSUV。キャスティゲーターです。
(Southern San Andreas Super Autosでの解説)
「ボトム・ダラー・バウンティ」アップデートで追加されたキャスティゲーター。男臭さだけでは女を口説き落とせないとカニスすらも認める時代になりました。タフでありながら小洒落た1台を見ていきましょう。
車両データ
メーカー:カニス(Canis)
名称:キャスティゲーター(Castigator)
分類:SUV
駆動方式:AWD
乗車定員:4人
購入価格:$1,650,000
モデル車の考察
モデルはジープ アベンジャーですかね。ステランティスがジープブランドで販売するコンパクトSUVで、ジープにとってはレネゲードよりも小さい初の電気自動車という、これまでのジープの力強いイメージとは異なるスタイリッシュなコンパクトさを売り出したエントリーモデルになります。
実際に設計も製造もヨーロッパで行われているので、どことなくジープというよりヨーロピアンな香りが漂っています。特にキャスティゲーターの方は元のアベンジャーと違ってジープ特有の縦グリルがないので、パッと見フォルクスワーゲンあたりの車にしか見えないですね笑。
拡張強化版ではキャリア進行状況の「ボトム・ダラー・バウンティ」ティア4クリア報酬として入手可能なので、通販サイトへの実装よりも早く入手することが可能でした。
走行性能
非常に高性能なSUVで、速さも扱いやすさも最高クラス。写真だけだとデカそうに見えますが、実物を見るとほぼコンパクトカーというくらいに小さいので、SUVの中に混じってるとかなり違和感のあるサイズですね笑。
加速性能はかなり高く、発進から最高速への伸びまで非常にスムーズ。モデルのアベンジャーはEV及びハイブリッドが用意されていて、キャスティゲーターは設定上もゲーム上もどこに位置するか区別できない(エンジン音がするのでEVでないことだけは確か)んですが、ガソリンエンジン車ではなくハイブリッド車と言われても違和感が無いくらいの加速ですね。
当然トラクションも良く4輪駆動でしっかりと地面を蹴って進むことができます。その上で加速番長ではなく最高速もしっかりと伸びるので、ストレート勝負では負けないポテンシャルを持っています。
ハンドリング面は軽やかさがあるものの結構癖があるので注意。まず一つは重心の高さで、純正だと車高が高くロールがキツめで、ステアリングだけで車体を曲げようとするとぐわんぐわん振られて吹き飛びます。車高を下げたら良いかというとそういうわけでもなく、ロール自体はかなり落ち着いて安定する代わりにギャップを踏んだ時の乱れが強くなります。それでもオンロードで速く走りたいなら車高は下げるべきですけどね。
お次はアンダーの強さで、アクセルを入れていても入れていなくてもアンダーステアが強めに出るので、意外と旋回半径が大きくなってしまいます。更にブレーキも効き始めが緩いので、車格とレスポンスの良さから過信してコーナーで大胆に攻めてみると予想外に止まらない曲がらないで焦ります。悪い意味でギャップのある走りですね。
スポイラーを付けるとまるで人が変わったように動きが安定し、コーナリングが軽やかに決まるだけでなく、ギャップを踏んだ時も暴れなくなります。この車の走りはスポイラーによるダウンフォース増加ありきかと思うくらいに一段走りのレベルが上がるので、走りを考えるならスポイラーの装着はマストです。
カニスと言えばオフロードの走りですが、まず純正車高だと重心高すぎでちょっとでも路面が荒れていると暴れだして話になりません。オフロードを走るために車高を下げましょう(矛盾してるけどこれがGTA物理学だ)。スポイラーも付けるとバチッと安定して、見た目も含めてさながらラリーカー気分で走れます。オフロードでの減衰も無いので速さも文句なし。
ボディーの強度は普通で、ぶつければ相応に凹みます。ベコベコに凹んでも曲がりづらくなったりはあまり感じませんが、エンジンがフロントに有るのでエンジンにダメージが入って性能が落ちていきます。後は外装パーツが殆ど取れるのがいいですね。バンパーもフェンダーもトランクも一通り取れるので、可能な限りスカスカにしてしまいたくなります笑。
自分のタイムアタック記録
救急ドリフト 0:55.790、DiRT走行会コース 2:02.857
カスタマイズ
見た目的にスポコン系なりラリーカー系なりのカスタムが似合いそうな車ですが、半分くらいガッツリオフローダーなパーツがあって、そうじゃないだろ!と言いたくなります笑。スマートさを活かせよオイ〜。
バンパーはフロントに2種の控えめなスプリッターがあるかと思えば、サイズ感を間違えたようなデッケェグリルガード・バンパーガードが用意されています。スカートも同様に、黒のマッドガード一種類に、アリーナウォーズ車両のノコギリ並みに主張が激しいサイドステップが用意されています。この車高でそんなステップ要らねぇよ!
グリルはバンパー開口部のインタークーラーを見せるカスタムで、残念ながらジープグリルに出来たりはしません。ボディトリムは純正だと黒くなっているトリム部分をメインカラー適用にできて、メインカラーにするだけででっぷりと肉厚なボディに見えてきますね。
ボンネットはフォグライト付きや、斧とシャベルとシュノーケルのアドベンチャーセットが付いたものが用意されています。斧とシャベルの主張が激しすぎるので、シュノーケルは別で付けさせてほしかったところ。ボンネットのダクトの開け方はオシャレで好きです。
ルーフはラリーカーっぽいスクープとアンテナが付けられるだけでも高評価ですが、ルーフボックス、サーフボード、ラック、ルーフライトと一通り欲しいものが揃っていて満足。サンストリップは細め。マフラーは種類少なめでどれも左右の2本出し。
スポイラーはラリーカーっぽいデザインのものとGTウイング系で、もう少し小さめのスポイラーなどのバリエーションが欲しかった気はしますがラリーカーっぽいものがあるだけでも良し。どのスポイラーを選んでもトランクにピンが付きます。
サスペンション変更による車高の下げ幅は結構広めで、純正ならオフロード、コンペならオンロードを走ってそうな車高で実にイイ感じ。内装はロールケージとバケットシートのセット。
サブカラーの適用範囲は純正だとサイドミラーの上部分のみ。この車はそれほどサブカラー適用のパーツが多くないので、色の組み合わせで個性を出すのは難しそうです。
ボディーペイントはストライプ系が大半で、サイドストライプだったり、中央に太線だったり、2本線だったりとストライプだけでも結構それぞれ個性が出てますね。あとは迷彩、ファイヤーパターン、競技車両系ペイントで、ラリーカーっぽい競技車両系ペイントが実にカッコいいだけに、この一種類しか競技車両系ペイントが無いのが惜しいです。
感想
パトカーだ!ユーロスだ!といった注目車両目白押しのボトムダラー・バウンティアップデートにおいて、どうしても「こんな車も来てたんだ」くらいの存在感になってしまったキャスティゲーターでしたが、ヨーロピアンなコンパクトカー?SUV?を求めていた人にはぶっ刺さりの1台だと思います。注目度が低いだけでまぁーカワイイカッコイイ!
チューニングすれば走りも気持ちいいですし、こんな良い車が埋もれるのは本当にもったいないです。値段も今の時代だとリーズナブルな方なので、この手の車が好きなら騙されたと思って一度手を出してみてほしいです。。
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