40年前、ノース・ヤンクトンのある夢見る農作業者が殺虫剤を大量に吸い込んでしまい、愛用のトラクターを見つめながらつぶやきました。”こいつを飛ばしてくれ”。そして今、ウェスタンがその狂気じみた夢を叶え、ダスター300-Hが完成しました。昔ながらの農業従事者にとっては欠かせない汎用機です。ビンテージ感を求める人のために、1940年代のシックな機関銃と発煙筒も搭載可能。
– 戦闘用(Elitas Travelでの解説)
「エージェント・オブ・サボタージュ」アップデートで追加されたダスター300-H。農家にとって、自分の農地に農薬を振り撒きつつ、隣のライバル農家の農地に除草剤を撒ける飛行機は必需品です。向こうも飛行機を出してきたらドッグファイトも楽しめる1台を見ていきましょう。
車両データ
メーカー:ウェスタン(Western)
名称:ダスター300-H(Duster 300-H)
分類:飛行機(小)
乗車定員:1人
購入価格:$1,020,000(「武器密輸:飛行機奪取」をクリアで$765,000に割引)
備考:保管には格納庫が必要
モデルの考察
モデルはエアトラクター AT-802ですかね。コックピット周りはパイパー PA-36 ポーニーブレイブの要素が含まれているようです。
AT-802は農業用航空機として作られた機体で、1990年に製造が開始されて以来、今でも活躍を続けています。農業用以外でも使用され、特に消防用に改造された個体が多いようです(上の動画の機体も消防用で使われている802Fです)。
機体のバリエーションを示すのに名前にアルファベットが付けられ、単座コックピットのものが802A、水陸両用のフロートが付けられたものが802F、軍用に改造されたものが802U、などと区別されています。ダスター300-Hは単座コックピットになっているので、もしかすると複座コックピットの無印300がベースモデルとしてこの世界に存在するのかもしれません。
802は低コストで厳しい環境化でも運用できることから軽攻撃機として適性が高く、麻薬栽培施設に除草剤や枯葉剤を散布したり、偵察任務に使われたりと、軍用での活躍も目立ちます。
ちなみに、名前的に先祖と思われるダスターの方はボーイング・ステアマン モデル75が元ネタで、こちらは1930年代に登場した軍の練習機として主に使われ、軍から払い下げられたものが民間で練習機や農業用に使われました。登場した時代に約60年の開きがありモデルのメーカーも違うので、あんまり血の繋がりは感じないですね。農業用に使われた繋がりくらい。
飛行性能
多用途に使われる軽飛行機がモデルとあって使いやすさが抜群です。高性能ではないですが、飛行機が苦手な人でも練習用に使える性能で、正にモデル通りな仕上がりでしょう。
マッケンジーフィールド格納庫で武器密輸の「飛行機奪取」パターンをクリアすることで、純正?のダスター300-Hを呼び出せるようになります。購入前にお試しでこの300-Hに乗る人も多いでしょうから先に純正の話をさせていただくと、純正だと結構大きな欠点を抱えています。それは離陸距離。
悲しいことに、マッケンジーフィールドで呼び出してそのまま離陸しようと思うとフル加速でも滑走路がギリ足りないくらいの離陸距離で、飛び立つ度にヒヤヒヤです。プルバックのおもちゃが如く、バックしてでも離陸距離を稼いでおいた方がいいです。エンジンをチューンすればマッケンジーフィールドの滑走路でも問題なく飛び立てますが、あんまり余裕はないです笑。
加速性能と最高速はプロペラ機と考えればそこそこ。しかしこの機体の良さは速さではなく扱いやすさ。操作に対する反応が早すぎず遅すぎずの滑らかさで、操作した分を直感的に過不足無くフィードバックしてくれるのでとても安心感があります。ハンドリングを強化して旋回性能を上げてもこの特性は変わらずで、とにかく乗ってて楽しいです。
更にこの飛行機が素晴らしいのはまっすぐ飛び続けてくれること。何も操作しなくても左右にブレずスーッとまっすぐ飛んでくれて、勝手に機首と高度が上がっていきますが止まるほどは上がっていかないので、飛行中の修正が少なくて本当に楽。手放し運転でも見ていられるレベルなので、長距離飛行ではこれがかなり効いてきます。着陸距離は短めで、離陸に距離が必要なこと以外は文句なしです。乗りやすさに関してはトップクラスと言っていいです。
戦闘能力
マシンガンを装備することができ、元ネタ通りに軽攻撃機に変身できます。とはいえ火力が低く殆ど豆鉄砲マシンガンで、他の武器を装備することができず耐久力も普通なので、ドッグファイトをしたり対地攻撃をしたりは期待しないでください。300-H同士で遊ぶくらいが丁度いい戦闘力です。
カスタマイズ
カラー変更とボディーペイントが可能です。メインカラーはボディー全体、サブカラーはサイドステップなどの細々としたところに適用されます。
ボディーペイントは20種類の迷彩で、地下基地研究の迷彩ペイントの使い回しと見せかけて、ノーズアートやマークなどボディーの色んな所にワンポイントが入っています。色々試してみましょう。
感想
マ・ジ・で、楽しい飛行機です。とにかく楽でずっと乗ってられます。のんびり飛んで遊ぶのにこれ以上最適な飛行機は無いんじゃないでしょうか。実用性は無いですが、遊びで使う小型飛行機がほしいならこれで間違いないです。求められている役割は完璧にこなせています。
注文があるとすればダスターみたいに農薬を撒く機能がほしかった(一応スモーク炊けばそれっぽくなるけど)のと、民間用や消防用っぽいペイントもほしかったくらいで、殆ど満点です。それくらい操作性は文句なし。飛行機苦手な人ほど乗ってみて欲しい1台ですね。
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