PS2時代のGTAシリーズ。3Dユニバースとも言われるこの作品群で、皆さんはどれが一番好きですか?どれも甲乙つけがたい名作ですが、僕が一番好きなのはGTA3。まだシステム的に未完成な部分があり、初代と2の残虐性が色濃く残る作品。そして何より、3の舞台であるリバティーシティのあの雰囲気が大好きなんです。
最初にプレイしたのがバイスシティで、そこからサンアンドレアス、3、リバティーシティストーリーズ、バイスシティストーリーズと遊んできました。プレイ時間はSAとVCが圧倒的に長かったのですが、一番街を練り歩いたりぼんやりと街の雰囲気を楽しんだのが3でした(3が一番敵が多くて危険なのにね)。そして、3との街並みの違いを楽しむようにLCSの世界にもどっぷり浸かっていきました。
リバティーシティの雰囲気って独特なんですよね。マップはコンクリートで作られた場所が多くて自然が少なく、システム的な都合で海は泳げず、ゲームの始まりは工業地帯のポートランドからなので、すごく「無機質」で「人工物」であることを意識させられる街なんですよね。
そのせいかリバティーシティは自分の中で「灰色の街」って感じで、いつも暗い曇り空なイメージがあります。晴れの日もちゃんとあるのに、いつも曇ってたり雨が降ってたりでどんよりしてそうな雰囲気。
ストーリー面でも、3もLCSも「マフィア間の抗争」がフューチャーされていて、複数の裏組織が絡み合いながら敵を出し抜き利益を勝ち取ろうと血で血を洗う闘争をしています。どの組織も友情や馴れ合いといったものとは無縁で、関係は全て損得によるドライなもの。
トミーとケンが奇妙な友情を築いたVC、仲間に裏切られたCJがシーザーやウージーなど新たな友人を得てファミリーを作るSA、ヴィックが家族と恋人のために戦い続けたVCSと比べても、3とLCSの無情さは際立っています。3のクロードは最後まで復讐に奔走する一匹狼でしたし、LCSのトニーは友人だったJDの始末に自分が関わることとなり裏社会で生きる厳しさを痛感しながら組織の一員としてのし上がっていきましたからね。この冷たさこそがリバティーシティです。
暗く冷たい街並みと世界観。そしてそれを表すようなテーマソングも良い。ドロドロとしたアウトローの世界を表現するリバティーシティの2作品が僕は好きなんだなぁ。いつかリバティーシティのキャラクター、組織、街についてまとめた記事を完成させたいな。
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