……どれだけ待ったことでしょうか。遂に!GTA6のトレーラーが公開されました〜!
いやー、本当に実在したんですねGTA6って!GTA5のオンラインで繋いで繋いで、果てはPS3からPS4どころかPS5版のGTA5も出て、ロックスター内部でゴタゴタがあったりで最早都市伝説と化していたGTA6が、ようやく現実味を帯びてきました!これだけで偉大な一歩です!発売予定の2025年に間に合わなくてもいい、延期してもいいからとにかくちゃんと完成させてくれ〜!という想いですね。
トレーラーの内容についてはもうどこから触れればいいのやら。とりあえず、GTA4でリバティーシティ、GTA5でサンアンドレアスだったんだから次はバイスシティだよな!?という期待通り、今回はバイスシティが舞台になるようです。よりリアルにフロリダを再現したバイスシティは、 煌びやかな高層ビル群とビーチ、ゴミゴミしたスラム街のコントラストが派手で、3Dユニバース時代は入れられなかった自然も多分に入っているようで、期待以上に3Dユニバースから正統進化したオープンワールドを楽しめそうでワクワク!
恐らく主人公となるであろう男女2人組もトレーラーに登場。GTA4では暗い移民問題、GTA5では成功を収めた後の苦難というストーリーが展開されましたが、GTA6ではトレーラーを見る限りチンケな犯罪者からの成り上がりが描かれそうで、バイスシティで描かれた80年代アメリカン・ドリームのようなパワーある物語になりそうで嬉しいですね。
やっぱりね、HDユニバースになってからのGTAは時代背景もあって「現実ってこういうモンだよね」みたいな諦観が漂っていたんですけど、より現実社会が停滞感を帯びている今の時代には「金!女!成功〜!」みたいなバカのパワーが欲しいわけですよ。麻薬王のシマを乗っ取って俺が街の王になるんじゃ〜!くらいのフィクションが見たいんです。
GTAと言えば他人にも自分にも容赦がない全方位への社会風刺が武器ですが、昨今は個々人の「正義の価値観」が争いあい、数年単位で「正しさ」が更新されていくような時代であり、どんどんそういったセンシティブな話に触れられなくなってきました。実際に今も更新が続くGTA5のオンラインストーリーでも、ポリティカルコレクトネスやSDGsなどの所謂「先進的」とされる“ネタ”には全く触れられず、面倒事を避けたストーリー展開をしています。
それならばと、小難しい綺麗事や皮肉は取っ払って、新作では人間の「欲」を剥き出しにした世界を展開しようとするのは非常に好ましいことだと思います。女性主人公の登場はなんとも“イマ風”ですが、変に人種だとか体型だとか性的趣向だとかに配慮が見られるデザインではなく、真っ当に美しく格好良いヒロインを出してきたあたり、バイスシティという夢の世界に扱いきれない価値観と現実問題を持ち込むことはしない、という方向性が見られるのではないかと思います。本当に今回のトレーラーは色んな物が“ストレート”に表現されていました。
😂 All the real life, viral Florida references you might have missed in the #GTA6 trailer. pic.twitter.com/unQvKiav6z
— GameSpot (@GameSpot) December 5, 2023
社会問題等は華麗にスルーしつつ、「元ネタ何個見つけられるかな?」と言わんばかりにリアルなネタを詰め込む姿勢は健在。そうです、GTAはこういうのでいいんです。現実とリンクするほどリアルな世界で、自分が現実ではやれないバカを楽しむ、そういうゲームなんです。どこまでもリアルであり絶対にフィクションなGTA世界が僕は大好きなんです。
GTA6の登場までに本当に長い時間が経ちましたが、自分はある意味これくらい5と時間が空いて良かったと思います。だって、オンラインでドゥームズ・デイやってたりオプレッサーMk2出してたりした時期に6作ってたらどういう世界観になってたか分かんないもん。今のGTAオンラインは数年前から方向転換をして、リアルで地味な犯罪社会を掘り下げていっているので、その方向性が6にも引き継がれているようで安心しました。6のトレーラーにオプ2とか飛び交ってたら泣いてたよ、マジで。
最後に、車好きとしてはいっぱい触れたいことがあるんですけど、あまりに喋りたいことが多すぎるので1つだけ。GTA5のオンラインで追加されてきた様々な車両が、野良車として一般NPCたちに乗られて日常に溶け込んでいるのを見ただけで顔が綻びました。なんかね、嬉しいよね。
オンラインでどれだけ車が追加されても結局はプレイヤーしか追加車両に乗ってなくて、どんな大衆車もゲーム世界の日常に溶け込むことは無かったんですけど、こうして追加車両たちがバイスシティ住民たちに普通の車として乗られているのを見ると、本当の意味でGTA世界の一部になったというか。GTAオンラインで車が追加されてきて約10年、その歴史の積み重ねが感じられて、GTA6がGTA5に繋がる道に居ることを実感できて嬉しかったです。やっぱりね、本来のGTAって「その辺走ってる車をかっぱらって乗るゲーム」なので、「その辺走ってる車」が増えるほど良いですよ。こんなんなんぼあってもいいですからね。
これまで散々続編を出せ続編を出せと言われ続けてきたGTAシリーズ。月日が経つほどに期待値が無限に上がってきていたわけですが、自分としては満点以上のトレーラーでした。時代に流されることもなく、直球勝負でGTAというコンテンツが持つパワーをぶつけてくる、小細工しない横綱相撲スタイルで来てくれたのが素晴らしいです。「こういうのを待ってたんだよな?」と言わんばかりのトレーラーに、思わず「そうだよ!」と返してしまいました。このまま雑音に惑わされず、このノリを維持したまま製品版が完成してくれることを祈ります。
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