ミレニアル世代、集合!バギージーンズを履いて髪先を金髪に染め、昔の仲間と一緒に”ウラヌス”に乗り込みましょう。10代が起こした事故数が最も多かった、あの90年代のパフォーマンスカーが帰って来ました。盗難車を乗り回し、プロム帰りの車内で微妙な前戯を行い、後部座席をサッと拭けば、汚れきった懐かしのあの頃に戻れます。
– ミサイルのロックオン・ジャマー可能(Southern San Andreas Super Autosでの解説)
「エージェント・オブ・サボタージュ」アップデートで追加されたウラヌスロズスピード。見た目通り不人気だったこの箱をどうにか売れるようにと改造した結果、ツーリングカーレースの頂点を獲ってしまいました。一つのカテゴリーを終焉に導いた1台を見ていきましょう。
車両データ
メーカー:ヴァピッド(Vapid)
名称:ウラヌスロズスピード(Uranus LozSpeed)=天王星(英語)
分類:クラシックスポーツカー
駆動方式:FR
乗車定員:2人
購入価格:$1,140,000
モデル車の考察
モデルはフォード シエラRSコスワースですかね。純正ホイールはBBS風のものになっていて、これはツーリングカーレースで使われていたシエラがBBSホイールを履いている印象が強いためでしょうか。
ウラヌスと言うと、過去作ではサンアンドレアスから登場。プリムス レーザー(日本での三菱 エクリプス初代)をモデルにしたと思われるストリートレーサーで、他の車ほどでは無いにしろ細かいカスタムが出来るスポーツカーとしてプレイヤーに人気でした。
そして、GTA4で第3世代のフォード マスタング ハッチバックにシエラの要素を組み合わせたような車として登場。ロシアンマフィアなどが乗る特別仕様もあり、それにはフォグランプやリアスポイラーなどラリーカーを思わせる装備で武装されていて、サンストリップに「LOZSPEED」と書かれていました。今作のこの車は、その特別仕様を続投させたような感じですね。
ちなみに、ウラヌスはGTA5で廃車のみが登場していました。走行できる車のデータも入っていたらしいですが、残念ながら正式採用されることは無く。そして、GTA5登場から10年以上の時を経て、シエラの要素がグッと強くなったデザインで復活しました。マスタングの方はドミネーターFXの名前でシリーズ化されたので、ウラヌスはシエラとして扱うことにしたようですね。
ボディーペイントの元ネタ
走行性能
乗ってすぐに分かる性能の高さで、クラシックスポーツカーの中でもトップクラスの速さ。レトニュー Mk2を進化させたような走りで、旧車FRとは思えないスムーズで安定した動きを見せます。
加速性能はまずまず。ラリーカー系の車両にしてはハイギアードなんですかね、変速の間隔が空いていて所々でもたつきという程でも無い緩やかな加速になります。トラクション性能は4駆並みで、急坂の坂道発進でも「何か?」と言わんばかりに力強く登っていきます。適当なオフロード車よりトルクありますよ。最高速はラリーカー系としては悪くない、カテゴリーではむしろ上の方。
ハンドリング面はかなり安定していて、普通にスポーツカーと言っても問題無い安定感。純正車高だとロールが大きめで、路面のギャップなどに強く反応したりしてしまいますが、車高を下げるとその弱点も無くなります。加えてスポイラーを付けてダウンフォースを強化させると、最早スーパーカーに近いレベルで地面にベッタリ張り付きます。おめぇ本当にクラシックカーか?
一応、車高を下げてスポイラーを変えると動きがソリッドになる代わりに少しアンダーステア傾向が出るのがデメリット。コーナーの侵入で上手くフロントに荷重を載せてアタマをコーナーに入れる走りが出来るといいですね。ブレーキの効きは悪くないですが、この車のスピードレンジが高いせいで少し物足りなく感じます。
オフロードでの走りも安定しています。ただ、オンロードの時よりもこの車のクイックさが裏目に出ることがあり、ラインをミスったり立ち上がりで雑にアクセルをオンしたりすると唐突にリアがブレイクする時があります。グラベルでも良い車ですが、どちらかといえばやはりターマックで強い車でしょう。
ボディーの強度は普通で、ぶつけると相応に凹んでいきます。耐久力も普通で、ガンガンぶつければ普通にエンジンから煙が吹き出します。なんとなく頑丈そうな箱型ボディーだからといって無理をさせてはいけません。
自分のタイムアタック記録
救急ドリフト 0:5.490、DiRT走行会コース 2:08.129
カスタマイズ
一見、パーツの数自体はそれなりくらいに見えますが、差分パーツがほぼ無くちゃんとそれぞれ別のパーツがラインナップされているので実質的にはかなりパーツが豊富です。ラインナップもシエラに合ったものが揃っています。
フロントバンパーはちょっとしたスプリッターを付けたり細かい変化を付けたものが多めで、フォグライトを付けたものやダクトが大きいものなどもあって多様。リアバンパーも小さいディフューザーを付けたり穴を空けたり地味な変化ながら良い感じ。
ヘッドライトカバーはカバーを付けて細めにしたり丸目にしたりするだけでなく、ワイパーを付けたりヴァピッドのエンブレムを移動したり、ちょっとした変化で大きく印象が変わります。ボンネットもダクトの開き方が多彩で、ラリーっぽいライトポッドも付けられます。
ミラーはレーシングカーっぽい小さめのもの、クラシックな丸いミラーなど。マッドフラップは黒のプラスチック、赤、サブカラーと差分色々。アンテナは実質ルーフの項目で、アンテナの他ルーバーやルーフライト、ルーフラックが用意されています。サンストリップも有り。
スポイラーはシエラと言えばコレ!なスポイラーの他、リップスポイラー、小さめのスポイラー、GTウイングと不足なし。マフラーは左右出しの他にサイド出しもあってレーシーに出来るのがグッド。
サスペンションの変更による車高の下げ幅はバッチリ。コンペで軽くキャンバーを付けてビシッと決まります。純正の高さもラリーに丁度いいです。
ロールケージはロールケージとシートを一変に変えるタイプ。ダッシュボード等は変化無しなので、ここはレース系の内装も欲しかったかも。
サブカラーの適用範囲は純正だと無し。カラー差分パーツも少ないので色分けで出来ることはあんまり無いですね。っていうか樹脂パーツの部分変えられないんだから、そこをサブカラー適用にしてほしかった。
ボディーペイントは中央へのストライプ、サイドライン、競技車両系の企業ペイントがあります。どれもシエラっぽくて素敵。
感想
今作はなんでか知りませんがGTA4の車があんまり続投しない、初期車はともかく追加車両では本当に続投が来ないので、ウラヌスも実装が絶望視されていました。このタイミングでまさかの実装となりましたね。しかも、デザインまで新しくされて。
カスタマイズ面はほぼ文句なしじゃないでしょうか。自分がシエラでやりたいなぁと思ってたことは大体出来ました。性能は「シエラがこんな速いわけないだろ!」と思ってしまうので個人的には好みでないにしても、この性能とカスタマイズ性で110万ドルは昨今の追加車両として破格ですね。インフレ前みたいな値段です。興味があるなら触って損はない車ですよ。
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