
こんばんは、麻乃ヨルダです。気づけば今は2026年、気づけば6月ということで、4年に1度のサッカーワールドカップの時期がやってまいりました。
のお祭りのなので出来る限り多くの試合を見たいと、どの時間帯の試合も頑張ってリアタイ。今日はアルゼンチン対カーボベルデの試合を見たので感想を書いていきます。
ベスト32最高のゲーム
グループステージを全勝しメッシシステムの完成形を見せるアルゼンチンと、実力でグループステージを2位通過してきたカーボベルデの戦い。カーボベルデはアルゼンチンを相手に全く引かず、4−1−4−1で守りながらボールを持った時は後ろから繋いで積極的にボールを保持します。ここまでの戦いぶりから自信を持って戦うカーボベルデに対し、アルゼンチンもじっくりと穴を探りながら落ち着きを持って試合を運びます。
アルゼンチンは中央でボールを回しながらサイドも使ってカーボベルデの守備ブロックを動かそうとします。外をある程度捨てて中を締めるカーボベルデが、サイドにボールを入れられてサイドバックが出てきたところで、センターバックとの間のスペースを狙って中盤の選手などがランニングしていきます。
カーボベルデは元々ボール保持を得意とするチームで、メッシが計算できない守備をするアルゼンチンのプレスをボジーニャから繋いで回避することができます。ただ前進はできてもアタッキングサードではアタッカーの質が求められ、アルゼンチンの守備陣も自陣に近づくほどハードに人にアタックしていくのでカーボベルデにチャンスを作らせません。
ハイドレーションブレイク明けすぐ、アルゼンチンが押し込んだ状態からリサンドロ・マルティネスが裏抜けするメッシにロングボールを届けると、エリア内でボールを受けたメッシは完璧なトラップから瞬時のシュートでボールをゴールに突き刺す!リサンドロの完璧なボールとメッシの完璧なフィニッシュだけでゴールを決めてしまう、らしさ全開なアルゼンチンの先制点でした。
マイアミスタジアムに大量のサポーターが押しかけるアルゼンチンが先制し、アルゼンチンホームのような雰囲気は最高潮に。異様な雰囲気の中でもカーボベルデは集中力を保ち続け、先制されてしまったものの崩れずアルゼンチンと相対します。アルゼンチン優位ながらまだまだ試合の行方が分からない状態で前半が終了。
後半も同じように試合は推移。お互いにリスクを掛けすぎないようにしつつもゴールを狙っていると13分、カウンターに出ようとしたアルゼンチンのロングボールを回収してカーボベルデが再攻撃、フリーの左サイドにボールが通るとエリア内でポケットを取ったデロイ・ドゥアルテにパスが通り、デロイ・ドゥアルテは角度のないところからファーサイドにシュートを流し込んで同点弾!これまでポジティブトランジションの際はそこまで急いでいなかったアルゼンチンですが、性急にロングカウンターに行ったこの場面でカーボベルデがチャンスをモノにしました。
同点になってアルゼンチンは攻めの圧力を強めます。押し込まれてもDFラインの高さをキープし続けるカーボベルデに対し、対角線のロングフィードで逆サイドのポケットに選手を走らせ裏取り、スペースが無いように見える中央を強引にワンツーで突破と、徹底してペナルティーエリア幅の中で得意の崩しを狙います。
カーボベルデはウルグアイ戦でゴールを決めたヴァレラを投入し、勝ちに行くメッセージを伝える交代カード。しかしアルゼンチンは凄まじい猛攻を仕掛け、カーボベルデは終盤にかけて防戦一方に。それでもカーボベルデは凌ぎきり、試合は延長戦へと入っていきます。
延長戦に入ってすぐ2分、左サイドからのコーナーキックが流れて、そのボールを拾ったリサンドロ・マルティネスはトラップして完璧なポジションにボールを置き、左足を振り抜いてニアをぶち抜く!エリア内の混戦で一瞬リサンドロへの対応が遅れたのを見逃さない追加点でした。
反撃に出るカーボベルデは13分、シドニー・ロペス・カブラルが左サイドからカットインし、ペナルティーエリアの角から思い切ってコントロールシュートを放つと、ボールがゴールに吸い込まれてゴラッソ!左サイドバックによる衝撃のシュートでカーボベルデが追いつきます。
カーボベルデが2度追いつき、ウルグアイ戦のような粘りを見せてボジーニャが待ち構えるPK戦に持ち込まれるかと思われた延長後半5分、左サイドからメッシが蹴ったコーナーキックをヘディングで叩き込んだのはクリスティアン・ロメロ!キーパーが出られない完璧なボールが入り、ロメロのヘディングシュートがカーボベルデのディフェンダーに当たってのゴールとなりました。
カーボベルデは必死に3点目を狙いに行きますがここでタイムアップ。何度も食らいついてくるカーボベルデをなんとか振り切ったアルゼンチンの勝利となりました。
アルゼンチンは120分フルに力を振り絞っての勝利となりました。全く予断を許さない戦いで、2回追いつかれた時のアルゼンチンの面々の苦しそうな顔、3点目を取った時に一切喜んでいなかったスカローニ監督の顔を見ても、この戦いの過酷さが伺いしれました。今大会で恐らく最も波に乗っていた初出場国を相手にかなり消耗させられたのは間違いないですし、良く言えばベスト32から非常に大きな試練をチームで乗り越えられたので、優勝に向けて良い物語が作れたとも言えますね。
カーボベルデは本当に素晴らしい戦いでした。守備の完成度はもちろんのこと、やはり多くの人が魅了されたのは繋ぎの質でしょう。どれだけ押し込まれても相手のプレスを剥がして押し返せるビルドアップ能力があったからこそ、押し込まれっぱなしにならず自分たちの時間が作れて攻撃の迫力を出しつつ守備のパワーも残せる。どうしても守備の時間が長くなる中堅以下の国にとって、実は攻撃こそが最大の防御であったと示す戦いぶりでした。
チームでの素晴らしい戦いが見れて、更にはメッシ対ボジーニャもこれでもかと堪能できて本当に満足度の高い試合でしたね。今のところ自分の中で大会ベストゲームで、今回のアメリカワールドカップを振り返った時はまず「カーボベルデの大会だった」と言えるくらいに印象を残してくれました。カーボベルデのベスト16が見たい、でもメッシがベスト32で消えてほしくはない、最高に悩ましい状況を作ってくれた両者に拍手。
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