子供の心臓疾患が多いように、出力重量比はアメリカの強みではありませんでした――今までは。このFMJで、ヴァピッド社はアメリカンスーパーカーにローフードダイエットと腸内洗浄を施しました。その結果、90%のカーボンファイバーと10%の愛国心でできたボディに同じメインエンジンを搭載。アクセルを踏んですぐに、軽々と60マイル(100キロ)まで達する加速性能に仕上がっています。
(Legendary Motorsportでの解説)
「金と権力と野望」アップデートで追加されたFMJ。ヴァピッドが生み出した新時代のスーパーカーです。公道ではお目にかかれないであろう1台を見ていきましょう。
目次
車両データ
メーカー:ヴァピッド(Vapid)
名称:FMJ=完全徹甲弾(英語)
分類:スーパーカー
駆動方式:MR
乗車定員:2人
購入価格:$1,750,000(非売品)
モデル車の考察
モデルは、全体的なデザインがフォード GT(第2世代)、フロントマスクがアストンマーチン ヴァルカンといったところでしょうか。リア周りはフェラーリ 488あたりの要素も入っていそうです。フロントマスクの印象が強いのでヴァルカンっぽく見えますが、メーカーがヴァピッドであるためフォード GTが主なモデルだと思います。
また、名前のFMJ(Full Metal Jacket=完全徹甲弾)は同じヴァピッドのブレット(Bullet=弾丸)と関連する名前なので、モデルを考えるとFMJはブレットの後継機だと思われます。
デザインで特徴的なのはマフラー位置で、テールライトの真横にマフラーが置かれています。それだけならまだいいんですが、なんとブレーキを踏んでみるとマフラーの中が赤く光ります。つまりマフラーの中にテールライトが置かれているという超技術が採用されています。色んな意味で謎の技術力ですね笑。
GTA七不思議:マフラーの中のテールライト #PS4sharehttps://t.co/tBtC4eLjdl pic.twitter.com/uzLBOf13Yt
— 麻乃ヨルダ (@yolda2s) June 23, 2023
「サンアンドレアスの傭兵」アップデートで通販サイトから約200台の車両が削除されましたが、この車もリストラの対象となりました。そのため、ロスサントス・カーミーティングの試乗トラックなどでリストアップされないと入手できないレア車両となってしまいました。興味が湧いた人は毎週ディーラー等をチェックしておきましょう(リストラ車両の一覧は【GTAオンライン】欲しいレア車を探せ!〜通販サイトから消されたリストラ車両まとめで)。
走行性能
安定感のある走りが特徴的なスーパーカーです。高速ステージでその力を発揮してもらいましょう。
加速性能はスーパーカーとしてはあまり良くない方でアダーと同程度。その代わりに最高速は高めで、スーパーカーカテゴリーで中位と、価格と実装時期を考えれば健闘しています。トラクション性能も良い方で、坂道や悪路でも問題なく進んでいきます。
ハンドリング面は安定していて、軽やかでありながら粘りのあるグリップ感で弱オーバーを出しながらコーナーをクリアしていきます。ブレーキの効きも良好。ただ、ステアリングを切りながらギャップを踏んだ時の動きがセンシティブで、その時だけは唐突にリアがズルッと滑るので注意が必要です。まぁ、こんだけ車高が低かったら本来はギャップを踏んだだけで車体がボロボロになりそうなのでこれくらいは仕方ありません笑(車高を考えれば驚くくらいボディー下部の当たり判定はゆるゆるです)。
サスペンションを変えて車高を下げると動きが硬くなりキビキビと動くようになる代わりに、ギャップを踏んだ時の動きがよりセンシティブになります。一回滑ったらスピン不可避な限界点の狭い挙動になるので、ピーキーな車になりますね。
スポイラーを変えてダウンフォースを上げると地面に吸い付くようなグリップ感が生まれ、特に高速域での姿勢制御がバシッと安定するようになります。ギャップを踏んだ時のシビアな動きも軽減されるので、速く走ろうと思ったらスポイラーは変えておきたいですね(下のタイムアタックでもスポイラーを付けただけで1.5秒はタイムが縮まりました)。
ボディーの強度は硬め。ガンガンぶつけてもボディーはそれほど凹みません。ただ、それほど走りに影響は感じないといってもぶつけまくると足回りが段々曲がってくるので、大事に乗ってあげましょう。
車両取引のビジネスではトップレンジ枠の車で登場するので、そこでカスタマイズを試したり試乗したりするのもいいでしょう。
自分のタイムアタック記録
救急ドリフト 0:54.756
カスタマイズ
パーツの種類は少なく、改造の幅は殆どありません。元から完成された外装であまり弄りようもないのでしょうがないですね。
フロントバンパーはトリム部分のカラー差分が用意されています。ルーフの項目ではルーフスクープを付けるか、エンジンの上にカバーをしてスクープを付けるか。
スポイラーはそこそこの大きさのダックテイルか、フォード GTのレースカーに付けられているようなGTウイングか。どちらにしても装備すると中央のライトが外れます。
サスペンションの変更による車高の下がり幅は極僅か。元々かなり車高が低いですからね。
サブカラーの適用範囲は差分パーツ以外だとブレーキパッドや車内のステッチ部分などに適用されるので、ワンポイントのオシャレに使えますね。
感想
この頃の“まだ弁えていた”GTAは1台の車を丸パクリするのではなく、モデルをニコイチしたりして車を作っていたわけですが、FMJはそのニコイチがとても自然に組み合わさっている1台だと思います。現実にこういうスーパーカーがありそうなくらい綺麗にまとまってるんですよね。バリバリ架空車であってもこういうまとめ方をしてくれるなら満足できます。
発売時は高額・高性能だったこの車もインフレの波に飲まれ、今ではそれなりの値段でそれなりの性能のスーパーカーになりました。カスタムパーツも多くなく見た目で選ぶ車という感じですが、その美しさに惹かれたならコレクションに加えるのも良いと思います。
モデル車について
フォード GT(第2世代)
GT40の再来として、2005年に1500台の限定販売で復活したフォード GT。それから10年後、今度は計500台の限定販売で2代目GTが登場した。GT40の面影を強く残す先代に対し、2代目はコンセプトを踏襲しつつもレース参戦を見据えた流麗なフォルムで空力性能を大幅に向上させている。市販車の販売に先立ち、2016年WEC(世界耐久選手権)にLM-GTEカテゴリで出場したGTは、同年のル・マン24時間耐久レースでクラス優勝を達成。奇しくも、GT40がル・マンを初制覇した1966年から50周年目の出来事だった。
アストンマーチン ヴァルカン
アストンマーチンがサーキット走行専用車として作り上げたスーパーカー。この世にたったの24台しか存在しないこの車は、アストンマーチンの本気度が伺える仕様となっている。エンジンは7Lの自然吸気V12で800馬力オーバーを発生。細部まで軽量素材が使われたボディは1350kgに重量が抑えられ、脅威の走りを実現する。サーキットにしか姿を現さない幻のスーパーカーだが、世界にたった1台だけ、オーナーの要望により公道仕様にされたヴァルカンが存在する。
フォトギャラリー
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