1920年代のリムジンで禁酒法時代みたいにパーティしましょう。ギャングと愛人の最初、または最後のデート向け。さあ「バレンタインの悲劇」の始まりです。
(Legendary Motorsportでの解説〜ルーズヴェルト)
こういう車はもう製造されなくなりました。アルバニーは完全にネタ切れに陥っているため、これはありがたいことです。改造の余地を残しながらも素敵にモデルチェンジされた我が社の名作「ルーズヴェルト」最新モデルは、新しい高尚な犯罪の象徴です。脱税で捕まる心配しかなかった皆さんを詐欺、ゆすり、殺人の黄金時代へとお連れします。
(Legendary Motorsportでの解説〜ルーズヴェルト バロー)
「運命のバレンタイン」アップデートで追加されたルーズヴェルト バロー。歴史を感じさせる箱型のリムジンです。この車でモノクロ写真の時代にタイムスリップしましょう。
車両データ
メーカー:アルバニー(Albany)
名称:ルーズヴェルト(Roosevert)=バラの畑(英語)
分類:クラシックスポーツカー
駆動方式:FR
乗車定員:6人
購入価格:$750,000
メーカー:アルバニー(Albany)
名称:ルーズヴェルト バロー(Roosevert Valor)=バラの畑(英語)、武勇・勇敢(英語)
分類:クラシックスポーツカー
駆動方式:FR
乗車定員:6人
購入価格:$982,000
モデル車の考察
ルーズヴェルト バローはルーズヴェルトを現代風にアレンジしたバージョンらしいので、ルーズヴェルトのレプリカみたいなもんですが、ここでは同じようなモンと考えルーズヴェルトとして紹介しようと思います。
モデルは、禁酒法時代にアメリカの裏社会を支配していたアル・カポネの愛車mキャデラック 341A タウンセダンですかね。アル・カポネが乗っていた車両は敵対ギャング達の襲撃から身を守るため、特製の防弾仕様だったそうです。
この車がバレンタインの日に登場したりバレンタインの日に割引されたり、何かとバレンタインに関係があるのは、血のバレンタイン事件(聖バレンタインデーの虐殺とも呼ばれる)の首謀者がアル・カポネだと言われているからでしょう。
ちなみに、「運命のバレンタイン」アップデートでは、サブマシンガン系の武器としてグセンバーグスイーパーも登場しましたが、この武器のモデル(トンプソン・サブマシンガン)は341Aと同時代に活躍した銃で、血のバレンタイン事件の被害者であるピーター・グセンバーグとフランク・グセンバーグから名前が取られていると、ルーズヴェルトとは切っても切り離せない関係にある武器ですね。
名前のルーズヴェルトは、禁酒法を廃止したフランクリン・ルーズヴェルト大統領の名前から取られているようです。禁酒法でのし上がった男の愛車に、禁酒法を終わらせた男の名前を付けるのは良いセンスです。実際、アル・カポネの愛車は後にルーズヴェルト大統領が乗ることになり、その車両は「ギャングのボスと大統領を乗せた車」として有名になったので、その繋がりでルーズヴェルトの名を付けたのだと思います。
ここから長くなりますが、名前の由来について。アル・カポネが脱税によって告発、投獄された後、彼の愛車であった341Aはアメリカ財務省に押収されました。それから約10年間、押収物保管庫で341Aは眠っていましたが、ある仕事のために眠りから目覚めることになります。
1941年、日本から真珠湾攻撃を受けたアメリカは、すぐに上下両院合同会議を行うことが決定しましたが、シークレットサービスは当時の大統領であるフランクリン・ルーズヴェルトの命も狙われているのではないかと考えました。そこで、ホワイトハウスから会議場まで安全に大統領を乗せることができる車を用意することにしました。それがアル・カポネの341Aだったのです。こうして341Aは、アメリカの表と裏両方の超重要人物2人を乗せた車になったわけです。
また、元々の341Aは黒一色でしたが、大統領を乗せる際は当時のシカゴ警察のカラーリングに合わせて緑と黒のツートンカラーに塗り直されました。ゲームではメインカラーをブライト・グリーン、サブカラーをブラックにすることで、モデルそっくりになりますね。
ちなみに、2012年に国際競売会社サザビーズが開いたRMオークションにて、その2人が乗った実車が出品されました。34万1000ドルで落札されたそうです。アメリカの歴史に関わった1台ですから、それだけの値が付くのも頷けますね。
「バレンタインの悲劇スペシャル」アップデートで実装されたルーズヴェルトは、当初期間限定で販売されていましたが、2年後の「運命のバレンタイン」アップデートで現代版レプリカのルーズヴェルト バローが実装されると同時に常設販売されるようになりました。その後に続く限定販売車の先駆けですね。
「サンアンドレアスの傭兵」アップデートで通販サイトから約200台の車両が削除されましたが、この車もリストラの対象となりました。そのため、ロスサントス・カーミーティングの試乗トラックなどでリストアップされないと入手できないレア車両となりました(リストラ車両の一覧は【GTAオンライン】欲しいレア車を探せ!〜通販サイトから消されたリストラ車両まとめで)。
走行性能
モデルが約1世紀前の車なので、骨董品のような走りをするかと思いきや、意外にもちゃんと走ります。さすがにスポーツカーのような走りは期待できませんが、一般的なセダン程度には走ってくれます。
サスペンションがノーマルだとオーバーステアが少し気になりますが、改造することでマイルドな挙動に。また、ブレーキの効きは元から良い方なので、乗りこなすのは難しくないでしょう。
そして、この車が特徴的なのは6人まで乗ることができること。後部座席のサイドステップに乗ることができるので、最大6人で暴れ回ることができます。サイドステップに乗ると投擲武器は使えませんが、ピストル系・サブマシンガン系・アサルトライフル系の武器が全て使えるので、火力は十分です。
なお、サイドステップに乗っている人は片手でルーフを掴んでいるだけなので、車が衝突すると吹っ飛ばされます。むしろ、100km以上のスピードで走っている車に片手で捕まっていられるプレイヤー達の握力が気になります。しかも、ルーフには取っ手のように掴めそうな部分が見当たらないのに。
カスタマイズ
改造パーツが豊富で、元々ある上品さを活かしたカスタムもよし、ホットロッド系の厳ついカスタムもよしと、改造によって大きくスタイルを変えることができるのがいいですね。お洒落な優等生か、バリバリのヤンキーか、好きな仕様を作りましょう。
お値段の関係で、ルーズヴェルトよりバローの方が改造パーツは多いです。改造を楽しみたいならバローを選びましょう。その分、掛かるコストも相当増えますが。
バローの方は車両取引のビジネスでトップレンジ枠の車で登場するので、そこでカスタマイズを試したり試乗したりするのもいいでしょう。
感想
一際目を引く古風なスタイリングだけでなく、6人乗りができたり、古めかしいクラクションが装備されていたり、唯一無二の存在感を持つ車です。また、カスタムパーツが多く、細部まで手を加えられるのがいいですね。自由に自分の色を出していきましょう。
「本物」であるルーズヴェルトの方は、バローよりもかなり安い75万ドルで購入できますが、バローの方が改造範囲が広いので、カスタムして遊びたいならバローを選んだ方がいいです。
ただ、基本性能は変わらないし、ルーズヴェルトも十分改造はできるので、プラス23万ドルの価値があるのかはなんとも言えず。改造費もバローの方が高額なので、フル改造するとコストの差は更に開きます。僕は「せっかく買うなら高い方がいいっしょ?」くらいの気持ちでバローを買いましたが、拘りが無ければ普通のルーズヴェルトでもいいと思います。
モデル車について
キャデラック 341A タウンセダン
当時、最先端技術を駆使した車作りにより、高品質のブランドイメージを築き上げたキャデラックの1台。各国の貴族や成功して財を成した人々は、様々なオプションを追加した自分だけのキャデラックを乗り回し、自らの力を誇示した。アル・カポネもその1人だった。暗黒街でのし上がったアル・カポネは暗殺を恐れ、厚さ3cmの防弾ガラスと計1500kgの装甲板という「特別オプション」を装備した341Aに乗り込み、夜のシカゴを渡り歩いた。
フォトギャラリー
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