こういう車はもう製造されなくなりました。二酸化炭素やオゾン層のことなど誰も気にしていなかった1960年代のレーシングカーをベースに、ヴァピッドがブレットを作ったのはそのためです。
(Legendary Motorsportでの解説)
ヴァピッドのラインナップで一際輝きを放つブレット。伝説のレーシングカーをほぼそのままの姿で蘇らせた記念モデルです。リメイク車の手本となる1台を見ていきましょう。
車両データ
メーカー:ヴァピッド(Vapid)
名称:ブレット(Bullet)=弾丸(英語)
分類:スーパーカー
駆動方式:MR
乗車定員:2人
購入価格:$155,000(非売品)
モデル車の考察
モデルはフォード GTですかね。解説文もフォード GT40(1960年代のレーシングカー)を思わせるものになっていますし間違いないでしょう。テールライトはモデルの2つ目から4つ目に変更されていて、日産 スカイラインGT−R(R34型)のものに似ています。
モデル的にはGT40をモデルにするモンローと関係ありそうに見えますが、メーカーも違うので全くの別物みたいですね。同じヴァピッドのFMJは名前からも関連性を匂わせているので、こちらはブレットの後継機と考えていいでしょう。
オンラインでは「サンアンドレアスの傭兵」アップデートが来るまで通販サイトにラインナップされていましたが、販売価格は$155,000に設定されていました。モデルのフォード GTは希望小売価格が$139,995だったので、安価なスーパーカーとして人気を博したモデルに近い価格設定と言えるでしょう。初期の車なのでリアルを感じさせる価格設定ですね。今や元ネタの10倍の価格が当たり前なくらいオンラインは物価がインフレしてますけどね!
過去作のサンアンドレアスでは同名の車が登場していましたが、その車もフォード GTをモデルにした車でした。そして、GTA4 ザ・バラッド・オブ・ゲイ・トニーで復活し、今作にも引き続き登場となりました。GTA4の頃は名前が「Bullet GT」だったので、よりフォードGTを意識していましたね。
(SAでのBullet)
(4でのBullet GT)
「サンアンドレアスの傭兵」アップデートで通販サイトから約200台の車両が削除されましたが、この車もリストラの対象となりました。そのため、オンラインの方ではロスサントス・カーミーティングの試乗トラックなどでリストアップされないと入手できないレア車両となってしまいました。興味が湧いた人は毎週ディーラー等をチェックしておきましょう(リストラ車両の一覧は【GTAオンライン】欲しいレア車を探せ!〜通販サイトから消されたリストラ車両まとめで)。
走行性能
スーパーカーカテゴリーですがスポーツカーと競い合うような性能ですね。価格帯を考えれば妥当なところでしょう。
加速性能は純正だとそれほど高くありません。チューニングすれば大きく改善されるので、個人車両として使うならしっかりチューニングしてあげましょう。最高速はカテゴリー内で最下位クラス。トラクション性能はまずまずといったところ。
ハンドリング面はやや重たくまったりとしていて、後ろが重たい印象。低中速域だとリアがズルーっと滑り出し、速度が上がってくるとフロントの接地感が薄くなってくるのかアンダーステアが強まりますね。ブレーキの効きはスーパーカーと考えるとほんのり弱く感じ、ハンドリング特性を理解して適切に荷重移動を行わないとコーナーの処理は苦労するでしょう。
サスペンションを変えて車高を下げるとオーバーステア傾向が強まります。曲がりやすくなるというよりは限界が下がって動きの許容範囲が狭まっている感じで、ギャップを踏んだ時などの動きがセンシティブになります。走りを考えるならどこまで車高を下げるべきか考えものですね。
ボディーの強度は弱いです。数回ぶつけただけで可哀想なくらいボディーがひしゃげて、走りにも影響が出てきます。アーマーを強化しても気持ち程度にしか強度は上がらず、車重が増加してアンダーもオーバーも悪化するのでオススメはしません。スーパーカーなのですから丁重に扱ってあげましょう。
オフラインでもオンラインでも野良湧きするスーパーカーの1台で、市街地でちょくちょく見かけることがあります。スーパーカーとしては最下位クラスとはいえ、野良で拾える車両としては最高クラスの性能なので、緊急時のアシとしては頼りになる存在ですね。
特にオフラインではプロローグミッションの「フランクリンとラマー」クリア後にシミオンの店の裏に停められているので、ゲーム開始時から拝借して乗り回すことができます。どうせ盗品なのですから、かっぱらってチェンバーレイン・ヒルズでブイブイいわしましょう。
自分のタイムアタック記録
救急ドリフト 0:59.058
カスタマイズ
初期の車ゆえか外装パーツ等は無し。デフォルトでカナードやスプリッターが付いているカスタム仕様っぽいので、それで満足しろということでしょうか(エアロ外すオプションも用意して……)。
サスペンション変更による車高の下げ幅は少しだけ。本当にあとすこ〜しだけ下げさせてくれればな〜と思わなくもない高さ。
ガラスにスモークフィルムを貼ると、座席とエンジンルームの仕切りにもフィルムが貼られます。ここのフィルムの濃さはドアに貼られるもの濃さと関係なく真っ黒で、どのスモークフィルムを付けてもエンジンルームが全く見えなくなりますね。座席からエンジンルームを眺めるのが好きな人はスモークフィルムを貼らないように。
サブカラーの適用範囲はサイドの下部分に線状に。モデルを意識したストライプだと思いますが、モデルのペイントよりもだいぶ太めですね。まぁそれはいいんですけど、折角ならボディ中央部にも2本線のストライプを入れられるようにしてほしかったですよね。中央のストライプがあるとかなり元ネタっぽくなりますからね。
感想
フォード GTをモデルにしたカッコいいスーパーカーなのですが、流石に今になると色々物足りなさを感じる1台でしょうか。性能はまぁ、野良湧きするし価格を考えればこんなもんと思えるのでいいんですけども(最高速くらいはもうちょっと高くてもと思わなくもない)。
性能は仕方ないにしてもカスタムが殆どできないのはやっぱり寂しいですね。エアロ類を外すオプション、あるいはレースカーのようにエアロを付けられるオプションがあれば。あとは、ボディーペイントでストライプを入れられたり、GT40のような古いレーシングカーを思わせるペイントを入れられたりとかできれば。グランツーリスモのLMレースカー風ペイントもいいですし、この辺のテコ入れがあるだけで人気車に変貌しそうなんですけどね。
モデル車について
フォード GT
フォード創立100周年を記念し、かつてル・マンなどで活躍した伝説のレーシングカー「フォード GT40」のリメイク車が登場した。GT40のスタイリングを忠実に再現しつつ現代的なデザインに仕上げられたGTは、正に「現代に蘇ったGT40」であった。ボディサイズはやや大型化し、車重もGT40の約1.5倍である1,450kgに増えているが、総合的な戦闘力はレーシングカーだったGT40と比べても向上している。当時の車業界で起きていたリバイバルブームに乗っかる形で売り出されたGTは、スーパーカーとしては比較的安価な約14万ドルで売り出されたこともあり世界中で大人気のマシンとなった。
フォトギャラリー
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