フェリエラーは60年代のロードスターの外見を備えつつ、優れたコーナリング性能を発揮します。洗練されたルックス、タイトなハンドリング、飢えたヒョウのような推進力があれば、他に行く手を阻むものは、協調性の欠如と交通事故統計に加わることへの恐怖しかありません。
(Legendary Motorsportでの解説)
「富と権力と犯罪」アップデートで追加されたフェリエラー。軽いボディとパワフルなエンジンを与えておけば車好きは満足してしまうものです。シンプルに走りを追求した1台を見ていきましょう。
車両データ
メーカー:ブラヴァド(Bravado)
名称:フェリエラー(Verlierer)=敗者(ドイツ語)
分類:スポーツカー
駆動方式:FR
乗車定員:2人
購入価格:$695,000(非売品)
モデル車の考察
モデルはTVR サガリスですかね。リアエンドなどの造形はヴィーズマン GT MFの要素も見られるでしょうか。
TVRと言えばイギリスの個性的なスポーツカーメーカーで、ヴィーズマンはドイツのスポーツカーメーカーですが、なぜアメリカのダッジやクライスラーがモデルのブラヴァド製になっているかが分かりません。オセロットとかイギリスのメーカーをモデルにしたメーカーもあるのにね。
モデルのサガリスはTVRの代名詞とも言える直6エンジン「Speed Six」を搭載していますが、フェリエラーのエンジンルームを見てみると巨大なV12エンジンが鎮座しています。大馬力ではあるけど全然軽量じゃなさそうなのがTVRの理念と反しているんですがいいんでしょうか。まぁ、TVRではなくブラヴァドなので特に高尚な理念とかもなく設計されているのかもしれませんが笑。
(絶対フロント重たいよ)
「サンアンドレアスの傭兵」アップデートで通販サイトから約200台の車両が削除されましたが、この車もリストラの対象となりました。そのため、ロスサントス・カーミーティングの試乗トラックなどでリストアップされないと入手できないレア車両となってしまいました。興味が湧いた人は毎週ディーラー等をチェックしておきましょう(リストラ車両の一覧は【GTAオンライン】欲しいレア車を探せ!〜通販サイトから消されたリストラ車両まとめで)。
走行性能
見た目からして癖強のマシンですが、走りの方も中々癖が強いです。高性能のスポーツカーであることは間違いないので、しっかり癖を理解してあげましょう。
軽さとパワーを活かした加速は中々のもので、最高速も高くストレートスピードに優れています。トラクション性能も高い方で、それなりの悪路や坂道なら問題なく駆けていきます。
ハンドリング面は「本当にFRなのか?」というレベルで強いアクセルオン時のアンダーステアが気になります。どれだけ舵角を入れても曲がらなくなりますからね、FF寄りの4WDみたいです笑。
また、重量配分のせいなのか軽さのせいなのか、路面のギャップなどで簡単にリアが浮き上がって姿勢が乱れるのも気になります。特にブレーキング時など車体が暴れやすいので、アンダーステアも含めてコーナーの突っ込みは慎重になっちゃいますね。
スポイラーを付けてダウンフォースを上げると大幅に安定感を増し、コーナーに安心して突っ込めるようになるので実質的にブレーキも強化したかのような効果が得られます。高速域でのアンダーステアも多少は改善され、速く安心して走るならスポイラーの装着はマストです(下のタイムアタックでもスポイラーを付けるだけで救急ドリフトのタイムが2秒縮まりました)。
サスペンションを変更すると重心が低くなり、車体の動きが堅くなります。これにより路面のギャップなどでの反応がセンシティブになったり、アンダーステアが若干悪化したりするのですが、代わりにスパッと切れ味良く姿勢制御させることが出来るようになるので、平地のコースでは車高を下げるメリットが大きそうですね。この辺はセッティングで良い落とし所を見つけましょう。
ボディーの強度はかなり低く、当たりどころが悪いと数回ぶつけただけでもタイヤが曲がって走りがおかしくなります。なまじ高性能なだけに、事故る時のスピード域が高いのも壊れやすさに拍車をかけていますね。
ならアーマーを強化して……と言いたいところですが、アーマーを強化すると重心が変化するのか純正の時よりも車体が暴れるようになり、安定感が失われて事故りやすくなります。その代わりに見違えるほどボディーの強度は上がるんですが、よわよわボディーで安定感のある走りか、つよつよボディーで不安定な走りかのトレードオフになります。TVR的には「重くするなんて言語道断!」だと思いますが、好きな方を選んでください笑。
自分のタイムアタック記録
救急ドリフト 0:56.524
カスタマイズ
登場時期を考えればパーツは多い方でしょう。あまり外装をごちゃごちゃ付けてどうこうという車でもないのでこれで十分ですかね。
フロントバンパーにはスプリッターを追加するパーツがいくつか用意されています。スカートの項目ではカーボン製のスカートが1種類。フロントフェンダーにはベントを付けられます。
ボンネットはカーボンにしたりダクトを付けたり。ミラーはカラー差分と小型ミラーが有り。マフラーは純正だとセンター出しの1本を、横に分けて2本出しか4本出しに選べます。
サスペンションの変更による車高の下げ幅は僅か。殆ど違いは分かりません笑。
スポイラーは丁度いいサイズのスポイラーに、GTウイング。GTウイングはステーが中央に1つだけの変わり種もあり、種類は多くないもののこの車の特徴的なスタイリングに合ったものが用意されていて満足度が高いですね。
ロールケージを入れることもでき、ロールケージはクローム・メインカラー・サブカラーを選べます。このゲームだとクロームのロールケージって珍しいんですよね。
サブカラーは適用範囲が広くミラーやブレーキキャリパーなど様々なパーツに色を付けられるので、サブカラーパーツと合わせてカラフルに色を合わせてみるのもいいかもしれませんね。
車両取引のビジネスではミッドレンジ枠の車で登場するので、そこでカスタマイズを試したり試乗したりするのもいいでしょう。
感想
インパクトのある見た目が目を引く1台で、イロモノ感はありますがしっかりカスタムしてみると真っ当にカッコよく仕上がったり。走りの面も癖はあるんですがセッティングをちゃんとすると走りやすくなったり、手を掛ければ素直に応えてくれるような車ですね。見かけによるけど見かけによらない、色んな意味で味わい深いスポーツカーだと思います。インフレが進んだ今となっては手頃な価格なので、1度試しに乗ってみる価値はあると思いますよ。
モデル車について
TVR サガリス
「スポーツカーというのは、大馬力で軽量であればそれでいい」。そんな理念の元で車作りをしているTVRが2004年に送り出したのがサガリスだ。見た目からして強烈なインパクトを残す車体は徹底的な軽量化により1078kgの重量を実現。
心臓部に収められているのは同社のタスカンなどにも載せられている4.0L 直6DOHC「Speed Six」。375馬力を発生させるこのエンジンはまるでレーシングエンジンのような鋭いフィーリングで、レッドゾーンの8000回転まで回っていく。
エンジンは暖気をしないとまともに動かず、快適性能は難ありと潔ささえ感じるピュアスポーツ。TVRらしさ溢れる1作だったが、TVRは2006年に経営破綻し倒産。TVRの終焉を象徴する1台となってしまった。
フォトギャラリー
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