See beyond the crude exterior and into the Blista Kanjo’s warm, seam welded heart.
The Dinka Blista Kanjo Compact is available now via Southern San Andreas Super Autos in GTA Online.https://t.co/Iw7nbBc4pA pic.twitter.com/4Zv1PYJg4H
— Rockstar Games (@RockstarGames) 2020年2月20日
荒削りな外観の奥に秘めた、シーム溶接されたブリスタ・カンジョの熱いハートに触れてみましょう。90年代全盛期のトップパフォーマーだったこの日本車は、ありったけの愛と注目と、大胆な改造を受けるにふさわしい存在です。
(ロード画面での解説)
即席ラーメン、プリンセス・ロボット・バブルガム、触手ポルノ…車の購入でジャパンカルチャーを若者の代表として表現したかったら待つ手はありません。このカクカクした直線的なラインとカフェテリアのお盆のようなバンパーは、確かにデート相手も逃げ出すインパクト。しかし、この車の本当の実力はその残念なルックスの下に隠されています。たとえあなたと同等の勘違い野郎とドライブに行くハメになっても、確かめる価値はあります。「ディンカ ブリスタ・カンジョ」、それは自慰野郎の喜びです。
(Southern Sanandreas Super Autosでの解説)
「ダイヤモンドカジノ強盗」アップデートで追加されたブリスタ・カンジョ。この車に乗って高速道路を爆走し、無様に大事故を起こすのがトレンドだった時代がありました。ストリートレーサーの代名詞と言える1台を見ていきましょう。
目次
車両データ
メーカー:ディンカ(Dinka)
名称:ブリスタ・カンジョ(Blista Kanjo)
分類:コンパクトカー
駆動方式:FF
乗車定員:2人
購入価格:$580,000(調達ミッションでこの車を選択して「カジノ強盗:フィナーレ」をクリアで$435,000に割引)
モデル車の考察
モデルはホンダ シビック(EK型)ですね。共にカジノ強盗アプデで追加されたスゴイと同様に、大丈夫かと思ってしまうくらい再現度の高い車です。テールランプがEU型シビックっぽくなっている以外は完璧にEK型シビックですからね。
名前の通りブリスタシリーズの1台として位置づけられている車で、モデルの年代を考えると「ブリスタ コンパクト→ブリスタ・カンジョ→ブリスタ→(ブリスタの名前は付いてないけど)スゴイ」の並びになるでしょうか。
後ろに付いているカンジョ(Kanjo)は、「環状族(阪神高速の環状線を走るストリートレーサー)」を揶揄したものだと思われます(ローカライズが微妙でカンジョウがカンジョになっちゃったけど)。環状族が乗る車はシビック(特に3代目と4代目)が多く、環状族による死亡事故の頻発とシビック含めたホンダ車のイメージが悪化したせいか、ホンダがストリート系のレースゲームにライセンスを許可しなくなったという噂もあります。首都高バトルなんて正にホンダ車が出て欲しいゲームなのに未収録でしたからね。
(環状族を描いた作品だと、実際に作者が環状族だった漫画「ナニワトモアレ」が有名ですね)
ただ、同じストリートが舞台で同じ元気製のレースゲームである街道バトルシリーズにはホンダ車が出ていたので、単にストリートレースがダメというわけではなく、アザーカー(一般車)が出てくる中でホンダ車を走らせるのがダメ、という基準になってるっぽいですね。
また、同じストリートレースでもニード・フォー・スピードシリーズにはホンダ車が出ていたので、国内と国外でも許可を出す基準は違いそうです。まぁ海外では日本ほど「暴走車=ホンダ車」というイメージは無かったでしょうからね。厳しく規制する理由も無かったのでしょう。
ちなみに、昨今ではストリートレーサーの数自体が減り、ホンダ車への風評被害も落ち着いたためか、首都高などを舞台にするアーケードゲーム「湾岸ミッドナイト マキシマムチューン」シリーズにもホンダ車が追加されるなど許諾の基準が緩くなっています。喜ばしいと共に、再びホンダがライセンスを許可しなくなるような事故が起こらないことを祈りたいですね。
「犯罪事業」アップデートではEJ型のシビッククーペをモデルとするカンジョSJが登場しました。モデルの年代を考えるとブリスタ・コンパクトとブリスタ・カンジョの間に入る車でしょうか。流石にハッチバック→クーペ→ハッチバックという進化はしてないと思う(思いたい)ので、多分EG型シビックもこの世界に存在するでしょうね。
ボディーペイントの元ネタ
ミッドナイト・チャンピオンは、Real Kingこと金澤竜一氏のシビックがモデルだと思われます(画像)。このペイントは環状族がよく愛好していたレーシングカー風のペイントがモチーフになっていて、ミッドナイト・チャンピオン以外にもアウトロー・レーサーやハイウェイ・ハンターが環状族を意識したペイントになっています。
ドアに貼られたVサインは、環状族の中でも有名所であるNo Good Racingのロゴを意識してますね(金澤竜一氏もメンバーの一人)。アウトロー・レーサーのペイントではスポイラーの下に「Too Slow, Mr. Policeman!!」の一文が描かれますが、これもNo Good Racingのスローガンである「Bye Bye POLICE」を意識したものだと思われます。
「ATOMIC」モータースポーツは、スプーンスポーツシビックがモデルだと思われます(画像)。
「Globe Oil」レーシングは、出光MOTION無限シビックがモデルだと思われます。「出光」の字が「最速」になっています。
レトロ「FUKARU」は、MOTUL無限シビックがモデルだと思われます。
ストリート・サムライは歌川国芳の太平記英勇伝をモチーフにしているっぽい絵が描かれていますね。
走行性能
見た目からするとスポーツカーのように見えますが分類はコンパクトカー。ということで、FFコンパクトカーらしさは強め。ですが、そこにこの車特有の癖が加わり割りとカオスな乗り味となっています。
加速性能はコンパクトカーの中では最高クラスで、最高速も中々のもの。ただトラクション性能がかなり低めで、発進時はアクセル全開だとズルズル。悪路や傾斜のある道路での走りにくさはかなりきついものがあるので、オフロードなどを走る時は覚悟しておきましょう。
トラクション性能の低さよりも気になるのは独特なハンドリングで、ステアリング操作をした時に入力が少し残るというか、まるでトラックを運転しているような気だるい操作感となっています。この辺りはちょっとヴァモスを思い出してしまいました。フラフラと揺れるように動き、行きたい方向に車をキッチリと向けるのが難しいです。
ハンドリング特性はセッティング次第で大きく変わりますが、強烈なオーバーステアか強烈なアンダーステアかといった感じでかなり不安定です。初期状態ではオーバーが強めで速度が上がるほどフラつき、サスペンションを変えて車高を下げたりホイールを変えたりするとどの速度域でもドアンダー。ブレーキ性能も良くないので無茶な突っ込みはやめておきましょう。
そんなこんなで、見た目からイメージされるであろう「よく止まりよく曲がるキビキビとした走りのコンパクトカー」では全くありません。「ハイパワーで鈍重な動きのFF」という感じの走りとなっています。なお、操作感は重くても車重自体は軽いので路面の凸凹などでよく跳ねます。
カスタマイズ
カスタマイズの幅広さは今作に出てくる車全てと比べてもトップではないかと思うくらいパーツが充実しています。所有者の望むままにどんな仕様も可能と言っていいかも知れません。
まずエアロパーツは正統派な雰囲気のものが揃っている他、レースカーを思わせる派手なパーツに、近年の「どんだけダウンフォース欲しいの」と突っ込みたくなるタイムアタック専用車風の巨大エアロまで揃っていて、一般的なストリート仕様やレース仕様に留まらず怪物のような仕様にすることも可能。
エアロ以外でも特徴的なパーツが数多く揃っていて、ステッカーボム系エアロ、竹ヤリ的なシャコタン・マフラー、ファミリーカーのような雰囲気を出せるルーフボックスなどあらゆる仕様に対応するパーツが用意されています。至れり尽くせりですね。
ボディーペイントも上で紹介したような環状族風や競技車両風のものに加えて、錆ペイントとキラキラ・ワサビ・キティの痛車ペイントも揃っています。想像力をフルに発揮して自分だけのブリスタ・カンジョを作っていきましょう。
感想
アスボに引き続き、あらゆる楽しみ方が出来るコンパクトカーが登場しました。1台持っているだけではとても満足できないので、2台、3台と買いたくなってしまう強烈な魅力がありますね。追加車両の中では割りとお安い値段(感覚が麻痺してるけど)なのもグッド。
ただ、カスタマイズはとってもとっても楽しいですが、走りは正直言って「乗りにくい!」です笑。もっと素直に走ってくれる車だったら完璧だったのになぁ。
モデル車について
ホンダ シビック(EK型)
ホンダの代表的なコンパクトスポーツであるシビックの6代目。評価の高かった5代目EG型から更に改良が行われ、エンジンや足回りが強化された他、居住性を改善したことで走りも乗りやすさも一段上のレベルへ。しかし、EK型は尚も進化を止めなかった。NSX、インテグラに続きホンダの最高峰スポーツグレードである「タイプR」がシビックに追加されたのだ。専用に用意されたエンジンは当時の1600ccクラスで最高峰のパワーを誇り、エンジンパワーを支えられるよう各部をくまなく強化。ホンダ渾身の一作であるシビック タイプRは最強のジャパニーズホットハッチとしてその名を轟かせるようになった。
フォトギャラリー
他の方から頂いた写真
(ピンカートンさんより)
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