頑丈で定員数が多い、低価格で低品質なミニバンに見えるかもしれません。確かに、メーカーはその機能性や外観に対する一切のこだわりがなくても構わなかったことでしょう。しかしこの国の今日の発展は、まぎれもない事実をただ受け入れることで勝ち取ったものではありません。ムーンビームそのものについて考えるのはやめて、大金を持つ発育を妨げられた若者が手に入れた場合のことを考えましょう。ベニーズ・オリジナルモーターワークスでカスタマイズ可能。
(Benny’s Original Motor Worksでの解説)
「ローライダーズ」アップデートで追加されたムーンビーム。まるで宇宙空間を彷徨うかのように遅く走るミニバンですが、そのデザイン性には目を見張るものがあります。日本で最も有名なアメ車を見ていきましょう。
車両データ
メーカー:デクラス(Declasse)
名称:ムーンビーム(Moonbeam)=一筋の月光(英語)
分類:マッスルカー
駆動方式:FR
乗車定員:4人
購入価格:$32,500
メーカー:デクラス(Declasse)
名称:ムーンビーム・カスタム(Moonbeam Custom)
分類:マッスルカー
駆動方式:FR
乗車定員:4人
カスタム費:$370,000
備考:ムーンビームをベニーズに持ち込みアップグレードすることで入手
モデル車の考察
モデルはシボレー アストロ(初代)ですね。名前のMoonbeamもAstro(星、宇宙)を意識したものでしょう。
アストロはアメリカ本国以上に日本で人気が出たミニバンで、90年代の日本を知る人にとっては非常に馴染み深い車ではないでしょうか。尤も、日本で人気が出たのはムーンビームのモデルにもなっているヘッドランプが角型二灯のものではなく、上下ダブルのヘッドランプとなっている「シェビートラックマスク」仕様のアストロだったので、シェビートラックマスクの方が良かった!と思う方もいるかもしれません。改造パーツで有ったら良かったのにね。
過去作ではGTA3から登場していて、この頃からシボレー アストロがモデルで殆ど姿を変えずに登場し続けている伝統の車です。GTA4からはよりモデルのアストロに近いデザインになりましたね。
(3のMoonbeam)
なお、3Dユニバース時代のムーンビームは各攻略本で「極度にスピードの遅いバン」「操作感はまるでショッピングカートを押しているような感じだ」「崖からでも落とした方がよっぽど速く走るだろう」などと好き放題書かれています。いやそこまで言うほどじゃ……そりゃ遅かったけど。
走行性能
どこからどう見てもバンですがマッスルカーに分類されています。バンにしては速い方だと思いますがマッスルカーと考えると当然遅いです。これをマッスルカーとしてレビューするのは酷な気がするのであくまでバンとして見ていきたいと思います。
動き出しは重たいですがアクセル全開で発進するとホイールスピンするほどのパワーがあり、中速域からじわじわと加速していきます。最高速もそれなりに出るので、長いストレートならまぁまぁの速さで走ることができます。
コーナリング時の動きも重たさを感じますが動き自体は素直で、ややオーバーステアが出やすいところを気をつければ問題なく曲がっていけます。ブレーキ性能は高めなのでうまく減速してオーバーステアを抑えましょう。
カスタム版は性能面ではノーマル版とほぼ変わりません。若干オーバーステアが軽減されて乗りやすくなっているくらいで、性能アップを目的とした改造ではないですね。
カスタマイズ
ノーマル版は外装パーツが用意されておらず、サスペンション変更による車高の低下も極僅かで殆ど改造できる余地がありません。ルーフラックなど日常感を出すパーツが用意されていればノーマル版もファミリーカー的な価値があったと思いますが、パーツ無しではちょっと厳しいか。
カスタム版はエアロパーツこそ無いもののグリルやルーフなど様々な場所を弄れるようになっています。内装も自由度が高く、細かいところまで自分色に染め上げましょう。
ちなみに、トランク項目の音響パーツ「エクストリーム・ウォールオブサウンド」を装備すると貨物室が完全に塞がれますが、当たり判定は無いので後部からの銃撃を防いでくれたりはしません。残念。
ボディーペイントはストライプ系を中心にいかにもアメ車っぽいペイントが多数。どれもインパクトがありますね。
感想
過去作でのデザインと比べるとモデルにグッと近くなりスタイリッシュになりましたね。カスタム後のローライダー仕様もカッコよくて、過去作での野暮ったいファミリーカーのイメージは吹き飛びました。あれはあれでいかにもミニバンって感じで良かったと思うのでファミリーカーっぽい改造も出来たらよかったなと思いますが。それにしてもなんでマッスルカーカテゴリーに入れられてるんでしょうね。
モデル車について
シボレー アストロ(初代)
クライスラーが販売していたミニバン、ダッジ キャラバンとプリマス ボイジャーが商業的に大成功を収めたのを見て、GMはシボレーブランドでアストロをミニバン市場に投入した。このアストロは本国アメリカでも人気のモデルとなったが、アメリカ以上に日本で爆発的な人気となったのはGMにとっても想定外だった。90年代、アメ車をメインとする日本の自動車雑誌で取り上げられたのをきっかけに、アストロの日本輸入が盛んになっていく。アメリカに多数存在するコーチビルダー(改造業者)によって豪華な内装や装備を取り付けられたコンバージョンモデルのアストロは、国産のミニバンとは違った魅力で人々の目を惹きつけたのだ。アストロは一世を風靡し、日本における「アメ車」と言えばアストロが連想されるほどの存在となった。
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