The new Emperor Vectre is a spectacle in every sense of the word, like a supermodel with a mean 100-meter sprint.
You can snag one for yourself now from Legendary Motorsport: https://t.co/KRqu44x8Nx pic.twitter.com/rgevpBfeTD
— Rockstar Games (@RockstarGames) August 12, 2021
じっと見つめるのは失礼です。開いた口を閉じて額の汗をぬぐい、ズボンのジッパーを閉めましょう。そんなあなたのために登場するベクターは、ハーフホローシャフト、剛健なサスペンション、強力なマウントサウンドで、このマシンと同じくらい魅力的な存在にあなたを変えてくれます。レジェンダリー・モータースポーツで絶賛発売中です。
(ロード画面での解説)
クラシックにしては過剰?アンダーグラウンドよりは派手?無価値なオンボロを探すのはもうやめて、エンペラー ベクターで大事な第一印象を決めましょう。100m走を走るスーパーモデルのように、このナルシズムは本来のあなたを取り戻し、感謝の気持で満たします。
(Legendary Motorsportでの解説)
「ロスサントス・チューナー」アップデートで追加されたベクター。歳を取ったからといって気持ちまで老け込んではいけません。アグレッシブさを思い出させるプレミアムスポーツカーを見ていきましょう。
車両データ
メーカー:エンペラー(Emperor)
名称:ベクター(Vectre)
分類:スポーツカー
駆動方式:AWD
乗車定員:2人
購入価格:$1,785,000(名声レベル上昇で$1,338,750に割引)
モデル車の考察
モデルはレクサス RC Fの後期型ですかね。SC以来4年ぶりとなるレクサスのクーペモデル「RC」の高性能スポーツバージョンです。ヘッドライトとリア部分はトヨタ 86、フロントのグリル部分はトヨタ カローラの第11世代と第12世代の要素が含まれていて、トヨタ車とレクサス車の合作に仕上がっています。
このベクターでエンペラー車は3台目。レクサスをモデルとするエンペラーは初期にハバネロが1台だけ、数年後にETR1が出てやっと2台になり、そしてまた数年後にベクターが出て3台目と、とてもスローなペースでラインナップを増やしています。わざわざトヨタがモデルのカリンと切り離して作られたメーカーなので、今後もラインナップが増えて1メーカーとしての存在感が増していくといいですね。
走行性能
ここに来てチューナー最速と思われるマシンが登場しました。速さ・安定感ともに抜群で、性能は高くとも癖が強めで乗り手を選ぶキャリコに対して、ベクターは誰でも乗れて速いのが恐ろしいですね。
加速性能は4WD(RCと86がモデルなのにFRじゃないのか)だけあってノーマルでも速く、フルカスタムだと弾けるように加速します。ただ、エンジン音は静かめの低音なので音の加速感はそこまで感じず、「気づいたらかなりスピードが出ていた」というタイプの加速をします。最高速はサイファーより速いくらいでチューナーカテゴリーだと下から3番目。加速勝負ならまだしもストレート勝負はちょっと厳しいですね。
ハンドリング面は非常に優秀で、グリップ力が高くしっかりと地面に吸い付いてハンドリング特性もほぼニュートラル。欠点はちょっとアクセルオンで弱アンダーが気になるのと、動きに重量感がある程度で、アンダー傾向はセッティングで抑えられるのでそこまで気になりません。そもそも弱アンダーは全開走行だとむしろ安定するし。ブレーキ性能も高めで踏んだらピタッと止まってくれるので安心してコーナーに突っ込めます。
トラクションが抜群な代わりにドアンダーでブレーキが弱いキャリコと比べると、ベクターは全教科高得点(最高速は除いて)の優等生といった感じですね。誰が乗っても速い良い車です。ただし、乗りなれてくるとどれだけ攻めてもまだ限界を見せてない感じがして、ついつい攻めすぎてしまうのに要注意。
カスタマイズ
他のチューナー車と比べるとパーツの数は控えめ。パーツの内容は結構個性派なものが多く、特に目を引くのはフロントバンパー。86風のものや日産 アルティマのVモーショングリル風のものまで用意されています。ベクターは元々リア周りが86っぽく作られているのでフロントバンパーも86にすると全体でも86感が出ますね。
ただし、フロントとリアが86になってもボディはRC Fなので、「顔とお尻が猫の犬」みたいな中々のキメラになるのでそこに強い違和感を覚えるならやめておいた方がいいです。明らかにホイールベースの長さが違くて、アングルによっては横に引き伸ばしたみたいな86になりますからね笑。これまでGTAではフロントだけ別の車とかフロントとリアでニコイチの車とかはよくありましたけど、フロントとリアが一致してボディだけ違うってのはありませんでしたから、これはまた新しいタイプの違和感です。
それ以外の部分ではRC Fっぽいシンプルで高級感のあるパーツや86っぽいちょっと派手でスポーティーなパーツなどが用意されています。評価したいのはフェンダーで、結構ゴツくて派手なボルトオンフェンダーが用意されてるんですが、横幅は殆ど変わらないので極端なツラウチになりません。今作はオーバーフェンダーを付けてもトレッド幅が変わらないので「出っ張ったフェンダーとツラウチのタイヤ」という現象が頻発するんですが、ちゃんとそこを考慮した作りになっているのがグッド。
ボディーペイントは正直ガッカリなラインナップ。殆どが色違いのストライプ系にシンプルなステッカー系で、派手な企業系ペイントなどは1つもありません。これから追加されるのかもしれませんが現状はこの貧相なラインナップということで低評価です。せっかく派手なエアロで武装できる車なのにこのラインナップはあまりにも寂しいです。RCと言えばSUPER GTとかニュル24時間とかモータースポーツにも積極的に出てる車なのに。
「ロスサントス・チューナー」アップデートで追加された車両は、アクションメニューの「車両」から「車両のスタンス→下げる」を選択すると車高がグッと下がります。どの車でもシャコタンに出来るのでシャコタンが好きな人は試してみましょう。なお、その状態のまま走るとハンドリング性能がかなり悪化するので要注意。
感想
ロスサントス・チューナーのトレーラーが公開された時、サムネイルに設定されていた画像でドンと主役を張っていたのがこの車でしたね。「これは86……なのか?」とイマイチなんの車か確証が持てない感じでしたが、RC Fであり86でしたね。
性能面は本当に素晴らしく、ストリートレースではキャリコのライバルになりそうな車です。ケチをつける点があるとすれば、静かに速い車なので乗ってる自分も淡々と走ってしまうところ笑。「こんなもんでしょ?」という感じで速く走れてしまうので、乗り手を刺激する味わいが薄いことも含めて“優等生”という感じです。
カスタマイズの面もイマイチ幅が無いというか、シンプルに綺麗にまとめる分には良いんですがそれ以外の方向に発展させるのが難しいですね。バチバチにフルエアロで武装すると派手なボディーペイントとか欲しいなと思いますし、ステッカーボムや痛車ペイントなどのイロモノなパーツが無いからおちゃらけた仕様にも出来ないしでカスタムに遊びが無いんですよね。弄る前から方向性がある程度決まっちゃってるというか。
走りもカスタムも「出された料理をそのまま味わう」のがこの車の楽しみ方なんだと思います。その味が口に合えば良し、アレンジとかしたくなるならあんまり向いてない、そんな感じ。
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