「カニス ボーディ」は軍や労働者、ヒップスターが踏み鳴らした道を旅してきました。この「大切に使われてきた」モデルはレトロスタイルそのもの。シートの染みひとつひとつに物語があります。
(Southern Sanandreas Super Autosでの解説)
使い古された軍用車のボーディ。腐りかけのものを好む変人や、あるいはそれを演じる変人に愛される車です。壊れながらも進むことを止められない1台を見ていきましょう。
車両データ
メーカー:カニス(Canis)
名称:ボーディ(Bodhi)=菩提(サンスクリット語、パーリ語)
分類:オフロード
駆動方式:AWD
乗車定員:4人
購入価格:$25,000
モデル車の考察
モデルはカイザージープ M715ですかね。市販車のジープ グラディエーター(SJ型)を軍用に改造したバージョンです。後のアップデートでM715をベースにしたコンセプトカー「クルーチーフ 715」がモデルのカマチョが登場しました。モデル的にはこのカマチョがボーディの後継車と言えるかもしれません。
Bodhiの名前はトレバーを演じた役者、スティーブン・オッグの息子ボーディ・オッグからとられていると思われます。また、映画「ハートブルー(原題:Point Break)」でも主役の1人であるボーディらサーファーグループの愛車としてM715が登場するためこちらも元ネタになっていそうです(上のトレーラーの40秒あたりにチラッと出てますね)。
余談ですが、Bodhiは日本語で「菩提(ぼだい)」と言い、仏の悟りの境地、極楽往生して成仏することを指す仏教用語です。菩提を得た者が仏であり、これを目指す衆生を菩薩と言います。
オフラインではトレバーの愛車として登場。ナンバーは「BETTY32」で、トレバーの母親の名前がベティなので32というのも恐らく彼女の誕生年(1932)なのではないでしょうか。
解説文の内容はトレバーの生き方そのものを示しています。元カナダ軍所属で、今は田舎で違法な労働に力を入れ、変人を気取るヒップスター(流行に敏感な人、奇抜な趣味を持つサブカル好き)として生きています。この車のシートにもトレバーが出してきた様々な液体のシミがこびりついていることでしょう……
オフラインではトレバーの愛車として以外全く登場せず、オンラインでも野良湧きはまずしません。一応出現率はゼロではないらしいんですが、目撃情報がさっぱり無いあたりほぼゼロだと思っていいでしょう。野良湧きの可能性は置いといて、バイカービジネスの防衛ミッション、カジノ強盗のサーマルチャージ調達などで見かけることができます。欲しいならそのままかっぱらってきましょう。まぁ、オンラインならわざわざ盗まなくても通販サイトで普通に売ってますけど。
CEOになると黒塗りのボーディを無料で呼び出すことができます。こちらのCEO仕様もノーマル同様にボディーが汚れています。
走行性能
古臭くボロボロの見た目に反してよく走るピックアップトラックです。バッファローS、テイルゲイターと同様に主人公の愛車ということで乗りやすさを重視した性能になっていると思われます。同価格帯のオフロード車たちと比べると、ノーマルでも加速性能と最高速は高め。改造をしていくと発進時の加速はそれほど変化はないものの中速域からの伸びが大きく変わってくるのでこの車で長距離移動をよくするならエンジン等にしっかり手を加えていきましょう。山道など低速域での走りがメインになるなら改造してもしなくてもそこまで変わらないかも。
トラクション性能は高めで傾斜のきつい坂もグングン登っていきます。ただ、車高はオフロード車としてはちょっと低めで激しいアップダウンのある場所だと体勢が乱れることも。後ろの荷台に人を載せたまま山道を走る場合、ちょっと油断すると後ろの荷物がサヨナラします。「荷台にもシートベルトをくれ」という声が聞こえてきそう。
コーナリング面はとても安定していて、ニュートラルなハンドリング特性で動きも軽め。この手のトラックにしてはブレーキの掛かりも非常に良く、クルージングから全開走行までそつなくこなせる車となっています。
初期の車ですがボディの耐久力も高く、アーマーなしでも相当ガンガンぶつけない限りボディは歪みません。ルーフライトが付いているため夜間にヘッドライトが壊れたときも明かりに困らず、運転が上手くない初心者でも安心して乗り回せる車だと思います。
注意点としては乗車席の周りに遮る物が殆どないので銃弾が素通りしていくこと。銃撃戦には全く向かないのでこの車で敵に喧嘩を売るのはやめましょう。
カスタマイズ
他の主人公の愛車同様に初期車としてはかなりのカスタマイズ性を持っています。昨今の追加車両ほどではないにしろ様々な部分に手を加えられますね。
具体的には、バンパーとグリルガード、ライトカバーとサイドステップ、ワイドフェンダー、ロールケージなどを変更することができます。特徴的なパーツも多めで、カッチリしたトラックに仕上げることもヤバい田舎者が乗ってそうな仕様に仕上げることも可能。ただ、ボディに付いたサビと汚れはどうやっても取れないので、それを踏まえてドレスアップした方がまとまった雰囲気はでます。
オフライン限定で、ストーリーミッション「愛の沸点」終了後に「ミスター・ラズベリージャム(デボラの家に置いてあるくまさんのぬいぐるみ)」がグリルに付きます。フロントバンパーを変更するとラズベリージャムは外されるので、彼をどうするかはお好みで。しかしラズベリージャムさんは下着を履かされたり目をくり抜かれたり散々ですね……
感想
主人公勢の1台ということで力の入ったマシンで、価格・性能・カスタマイズ性とハイレベルなトラックですね。不満があるとすれば錆と汚れを消せないのと、オンラインでミスター・ラズベリージャムを付けられないことくらいでしょうか。あとは軍用車っぽいボディーペイントとかあればなぁというところですが初期の車にそこまでは求められませんね。
廉価でピックアップトラックを乗り回したいならこの車やレベル、お金を出してもっと細かく弄りたくなったらカマチョやヨセミテ・ランチャーなんかがオススメですね。こういった車でサンディ海岸やパレト方面を走ると実に楽しいですよ。
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