対魔忍RPG

【対魔忍RPG】運営は蛇子をどう売りたいんだ?

投稿日:

相州 蛇子。彼女は、ソーシャルゲーム「対魔忍RPG」のヒロインキャラである。主人公であるふうま 小太郎の幼馴染で、彼の成長を傍で見守る良き友人キャラとして活躍している。

そして幼馴染ポジションの女子として、小太郎との甘いラブコメを展開……していない。していないんですよ。たまにはしてるんですけど、本当にたま〜に過ぎて正妻感が全然ありません。ゆきかぜやきらら、最近ではリリムにも押されっぱなしで、幾多の女子の中に埋もれ気味なのが正直な印象です。

そんな蛇子に色んな意味で頑張って欲しい(折角対魔忍RPG産のキャラなんだし)と思っているのですが、このところ彼女は悪い意味で注目を浴びてばかりです。何故か。更にメインヒロインの道から遠ざかっているように見えるからです。自分にはメインヒロインへ返り咲くどころか豪快に逆走を始めているように見えます。彼女はどうなっていくのか。というか、どういうキャラにしていきたいのか。全く釈然としない蛇子の現状について思うことを書いていきたいと思います。



回想は回想じゃないの!?

まず、自分がわざわざブログでお気持ちを書こうと思ったきっかけは今回のお正月イベントの一幕。未来から来た蛇子に晴れ着をプレゼントした夏が「修行はどうした」と問うシーンです。ここで言う修行とは、夏の恒常SR回想で描かれた蛇子の房中術修行のことでしょう。何気ないワンシーンですが、これは対魔忍RPGの歴史において衝撃的な出来事でした。

対魔忍RPGでは本編の話と回想の話は基本的に別世界のもので、「そういう可能性(if)もあるかもね」的な関係性でした。しかし、今回は正史であるイベントストーリーで回想の内容に触れ、回想の内容が正史かのような匂わせをしてきました。この本編と回想の壁を打ち崩すような出来事があったため、回想でのアレヤコレヤが本編でもあったことかもしれないという雰囲気が出来てきました。

するとどうなるのか。「本編の蛇子も房中術修行をして色んな男に抱かれているのか!?」という話になるわけですね。賛否両論あったであろう夏の回想が正史になってしまう──それはもう荒れネタ必至です。

明後日の方向へのアピール

次に、なぜ夏の回想が荒れネタなのかを書いていきます。夏の回想では小太郎の周りに女の子が増える一方で焦っている蛇子が、魅力的な女になるために房中術を学ぶという流れになっています。それにより、この回想の先で蛇子は誰彼構わず寝る女になっていくんだなぁと想像させる内容になっています。

まぁ、その内容自体もどうなんだという気持ちはあります。ただ、一般的な倫理観ではなく忍者的倫理観ではそういう「経験豊富だけどそれはそれとして本命には一途な女」もアリなのかなとは思うので、蛇子が魅力的な女を目指す手段としてそういった方向性に進むこと自体は悪くないと思います。くノ一、しかも対魔忍なら女の武器を使うのもそこまで異常なことではないだろうし。

しかし、蛇子を正妻ヒロインとして考えるにはかなり厳しい方向性だと思います。そもそも、始まりにも書いたように本編の蛇子ってそこまでメインヒロインしてないんですよ。ふうまちゃんに好き好きアピールをしたりするわけではなく、ヤキモチはしょっちゅうだけどその辺は全然お館様に伝わっていないし、4年続いてきた対魔忍RPGで蛇子が「正妻やなぁ〜」と思えるようなラブコメシーンなんて数えるくらいしかないんです。

その状態で、「本命に振り向いてほしいから色んな男と寝ます!」となっても全然ピンとこないんですよ。もっとガッツリ好き好きアピールしてて、相手に恋心が伝わってるけどはぐらかされてるとかで普通に押してもどうにもならないとかなら分かりますよ?まず正攻法で押せよと。なんで真っ当に攻めてもいないのに回り道をするのか。

だから夏の回想はヒロイン蛇子を考えると「ただビッチになっただけじゃね?」感が出てしまうんですね。だって意味不明じゃないですか、別に自分のことを(男として)好きだとも言ってこない女が男遊びを始めたとして、「俺に気があるからこんなことしてるんだな」とはならないでしょう。それでいて、蛇子の普段の反応を見るに小太郎が他の女と遊んでたら嫉妬して怒るわけじゃないですか。ただの変な女ですよそれじゃ。アピールはしないけど独占欲強いビッチって。

それに、対魔忍RPGの小太郎って幼少期にずっとダメ息子扱いされてきて、自尊心が全然育ってない弱さのある男なわけじゃないですか。好きだと言われても素直に信じられないような人間なんだから、搦め手なんかより好意の一点突破の方がよっぽど効く相手でしょう。だから尚更蛇子の新しい方向性が滑稽に見えてしまうんですよね。本命に全く刺さらない武器を研いでるようで。

でも回想は回想なんで、ビッチ蛇子でもそれはそれでという話ではありました。が、今回の正月イベントですよ。本編でも修行してたんかいと。そうなると話は変わってきます。今思えばジューンブライドの限定SRでNTR回想なんてぶっこんできましたし、本命ヒロインとして描く気あるんかな?と(NTRもヒロインだからこそ破壊力がある的な考え方をすれば、嫁蛇子の回想もまだヒロイン力の証拠と思えなくもないけど、夏の回想はなぁ)。

ヒロインらしさ

現在の対魔忍RPGでヒロインレースの先頭を走っているのは、最初の方にも触れた通りゆきかぜときららです。この2人に共通しているのは本編ストーリーでの活躍。知略は苦手だけど戦闘力はあるという2人は、戦闘力はないけど知略は得意な小太郎と組むことで活躍してきました。元々キャラとして主人公と相性が良かったんですね。

また、この2人はそれぞれお母さんの存在が本編ストーリーに絡んでおり、ゆきかぜは幻影の魔女、きららは霜の鬼神との関わりが今後更にフューチャーされそうな気配があります。物語的にも強い立場に居るのは間違いないでしょう。

それに対して、蛇子は戦闘力に特化したキャラクターではなく、立場的にも幼馴染という以外に強みを出せていない現状(幼馴染という強みも出せてないけど)。自分の記憶が確かなら、去年あたりは蛇子の存在(体質など)が物語の鍵になる的な話が出ていたと思うんですが、別にそんなことはありませんでした。未来の姿というパワーアップフォームも蛇子だけの話じゃないし。というか、蛇子に隠された要素があったとしても、このゲームを4年やっててその片鱗をかすかに見せている程度なのは出し惜しみにも程があります。

そして、ゆきかぜときららがヒロイン扱いされている大きな要因は回想の方向性。ゆきかぜは小太郎のキャラが定まっていない初期こそ陵辱系もありましたが、今や純愛の女。きららも登場初期から小太郎相手の回想しかないヒロインっぷりで、回想は本編とは別物と言ってもこれだけ純愛回想を重ねると正妻感が出るというものです。

それに対して蛇子は最初こそ純愛系だったものの、嫁蛇子のところから風向きが変わってきました。未来蛇子の方で陵辱が来て、夏の回想でビッチ化の気配を見せ、今回のお正月限定の未来SRでビッチ姿を見せるという流れ。対魔忍のキャラとしては純愛だけでなく色々やって当たり前という気もしますが、未来の姿でもいちゃラブやってるゆきかぜきららと比べると正道からは外れた感が強いですね(っていうかゆきかぜきららに至っては未来で小太郎と子供まで作ってるし)。

ヒロインとしてパッとしない現状を打破するための一手が房中術の使い手になることなんだと思いますが、なんだか出世ルートから外れたからギャンブルで一発当ててやるぜ的な方針転換ですよね。ここから純愛を積み上げることは諦めたんかなと。

まぁ、狙いとしては男遊びを極めた蛇子が最後に小太郎の元へ帰ってきて、あっまあまな純愛を見せて、ふうまの女に相応しいのは自分だ!という展開にする感じなんだと思います。でも、仮にこの展開をやったとしても自分は大して盛り上がれないと思います。それはやっぱりアプローチのプロセスがおかしいから。この方向性は蛇子の魅力を出すことに繋がってなくない?と。

もっと言うと、これは蛇子じゃないとできない展開だったのか?と。折角RPG産の幼馴染という美味しいポジションがあったのに、それを活かさないまま予想外の方向に売り出されたな〜と思います。こういう方向に行く前にもっとストレートに勝負させてやってほしかったですね。

捻じ曲げるだけの価値があるのか

自分でも驚くくらい、蛇子についてここまで長々と書いてしまいました。こんなに蛇子に対して溜まる想いがあったのかと笑。そりゃまぁ自分も対魔忍RPG始めて2年経ちますしね。ここまでのストーリーを見続けてきたらどのキャラにも愛着はあります。

それだけに、このところの蛇子の見せ方は迷走感があって好きになれないです。ぶっちゃけ、原作無視の二次創作みたいなキャラの付け方じゃないですか。キャラ的に設定的におかしいけど、こういうシチュが好きだからこの展開捩じ込んどくかみたいな。もしくは、そもそもキャラのことをよく理解してないみたいな。公式がそれやるとなぁっていう。

おかしいと言えば、夏が未来蛇子に「修行はどうした?」と聞く事自体も違和感あるんですよ。2022年の夏イベ(「稲毛屋の夏」)で蛇子に修行を頼まれた夏がそれを断っていたのに、どこで夏が心変わりしたのか。夏の回想では鶴がふうま家に来たことに言及していたので、回想の世界線で修行が始まったのは少なくとも殺人鬼事件が解決した後ですが、未来が分岐したテセラック事件が起きたのは殺人鬼事件解決前のことだから、未来蛇子が修行を始めたのがいつなのかよく分かりません。

こういう設定がごちゃついているところにおかしなキャラ付けまで加わるから、今回の蛇子の件はここまで大きな不満になったんだと思います。そんな挑戦的なことしないでも人気になれる子だったはずなんだから、もっと大事に王道ヒロインの扱いをしても良かったんじゃないですかね。このゲームやっててちょくちょく思いますけど、微妙に王道というか需要をハズしてきますよね対魔忍って。予想を外すのは良いけど期待を外すのは違うんだよなぁ。



関連コンテンツ

その他の攻略情報→対魔忍RPG攻略記事まとめ

created by Rinker
リリス(Lilith)
¥9,800 (2024/03/29 13:21:41時点 Amazon調べ-詳細)



-対魔忍RPG

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

【対魔忍RPG】綺麗な女にゃ毒がある(マップイベント「毒と復讐」)

今回のイベントは筋肉お化けの復讐劇に巻き込まれるストーリー。我らが執事時子にあざとい毒使い六穂も登場! 目次1 今回の新規ユニット2 ガチャ報告3 筋肉最高イェイイェイ!4 イベント報酬「【裂命の鮮華 …

【対魔忍RPG】五車の夏を満喫しよう

五車学園に夏休みがやってきました。沢山のガチャイベントなど見どころ盛り沢山のイベント内容を見ていきましょう。 目次1 ガチャイベントが盛り沢山!2 新規ユニットが有能!3 マップイベントに超上級が追加 …

【対魔忍RPG】悪を以て悪を制したいまにん!〜ヨミハラ祭ユニットまとめ

対魔忍RPGで開催されるヨミハラ祭(ヨミハラフェス)ガチャ。そのヨミハラ祭でしか手に入らない強力な限定ユニットたちをまとめました。 目次1 ヨミハラ祭とは2 超人2.1 ヤマタノオロチ3 魔性3.1 …

【対魔忍RPG】月に代わってハッキングよ(レイドイベント「DEEP DIVE」)

今回のイベントはレイド。前回の鶴ちゃんに引き続き、恒常科学SRユニットが追加されましたが果たしてその能力は? 目次1 今回の新規ユニット2 正義のスーパーハカー参上3 魔界級レイド4 イベント報酬「【 …

【対魔忍RPG】2周年アプデの新要素

2周年おめでとー!ということで、2周年アプデについて触れてみた感想などを書いていきたいと思います。 目次1 ガチャの成果2 「アリシア」と「マヤ」の評価3 派遣クエスト4 エデン4.1 金エデン4.2 …

ブログを書いている人

ブログを書いてる人↓

「麻乃ヨルダ」と申します。カードゲームオタクです。連絡やメッセージはツイッター(@yolda2s)へ。

ブログ内検索

カテゴリー

2023年1月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031