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GTA5/GTAオンライン車図鑑「プノー ラ・クルューズ(Penaud La Coureuse)」

投稿日:2023年7月25日 更新日:

プノーのレトロレーシングスーパースター「ラ・クルューズ」をチェックしましょう。贅肉がそぎ落とされ、改造され、バインウッド大通り全体をライトアップするのに十分な電圧で強化されています。このターボチャージされたアイコンは、あなたを近未来のファンタジーへと駆り立ててくれるのか?人間の脳は、頭が溶けそうな科学の飛躍に対応できるのか?確かめる方法は一つしかありません…レジェンダリー・モータースポーツで好評発売中。

(ロード画面での解説)

ああ、ラ・クルューズ。アメリカでは「ル・ライド」の名で知られるマシンです。70年代には持っていても家族の恥にならない唯一のフランス車でした。それが今、電気自動車時代の到来によってスポイラーからエアインテークまですべてが刷新され、思わせぶりに片眉を上げながら「ヴワラ(どう?)」とささやき、抜群のドリフトを決めるようになりました。ボン・ヴォヤージュ。

(Legendary Motorsportでの解説)

「サンアンドレアスの傭兵」アップデートで追加されたラ・クルューズ。小さな身体に強靭な心臓を積んだ暴れん坊が、イマ風のファッションで帰ってきました。旅を楽しむ1台を見ていきましょう。



車両データ

メーカー:プノー(Penaud)
名称:ラ・クルューズ(La Coureuse)
分類:スポーツカー
駆動方式:MR
乗車定員:2人
購入価格:$1,990,000

モデル車の考察

モデルはルノー R5ターボ3Eですかね。名車R5ターボ、R5ターボ2の流れを汲んだコンセプトカーで、R5のデザインを踏襲しつつ電気自動車でドリフトカーという現代的なパッケージングに、80〜90年代のビデオゲームをイメージしたというレトロサイバーな意匠を織り交ぜたレストモッドとなっています。他にはLegend Automobiles Turbo 3も元ネタになっていそうです。

まずR5ターボとはなんぞやという話なんですけど、こちらは1980年にコンパクトカーの5(サンク)をベースに作られたエボリューションモデルで、WRCのホモロゲーション獲得のため少量生産された車でした。

ラリー用に強化されたエンジンのパワーを最大限に伝えるべく、元のFFから後席を取っ払ったMRに変更(ランチア ストラトスに影響を受けたらしい)。ワイドタイヤを履くためにフェンダーなどのエアロパーツで武装したその姿は、「コンパクトカーに大パワーのエンジンをミッドシップレイアウトで置き、巨大なエアロで車体を押さえつける」という、これから始まるグループB時代に登場するモンスターたちの先駆けのようなデザインでした(5ターボ自体はグループBより前のグループ4規定用に作られた車です)。

WRCの舞台では翌年にアウディ クワトロという歴史を変える怪物が登場したため、後輪駆動のR5がトップレベルで走れる期間は短かったですが、WRC以外の国際ラリーや地方ラリーの舞台では約20年に渡って活躍を続けました(特に駆動方式によるトラクションの差が出にくく軽量であることを活かせるターマックコースで)。軽くて大パワーのMRというのはそれだけ優秀なパッケージングなんですね。

今回のコンセプトカーはR5ターボ・R5ターボ2(R5ターボの性能をほぼそのままに各所を純正部品に置き換えるなどしてコストダウンを図ったバージョン)の流れを汲む車なのでR5ターボ3、そして電気自動車(EV)を意味するEを付けてR5ターボ3Eと名付けられているわけです。こういうクラシックカーの造形をそのままに現代風に解釈したマシンはどんどん作って欲しいですね。

ベースの5は北米だとル・カー(Le Car)という名前でAMCから販売されていました。通販サイトの解説文で「ル・ライド(Le Ride)」と呼ばれていた、という記述があるのはそこを意識したネタでしょう。ちなみにル・カーはアメリカではそこまで奮わず、カナダの方で人気が出たようです。その後はフランスでル・カーを意識した仕様の5が限定販売されるという形で逆輸入されたとか。

R5ターボ3Eはフロントのライトがバー型になっていて色んなパターンで点滅するようになっていますが、ラ・クルューズはテールライトの方がバー型になっていて点滅するようになっていますね。ほぼモロパクリのデザインですが、ここは元ネタと違いを作ったようです笑。

(ドアミラーの部分にアクションカメラ用のマウントがあったり、ターボファンホイールだったり、中々の作り込みで再現度高し)

この車のメーカーは初登場となるプノー。ロゴも名前も攻めに攻めたデザインですね。ルノー系のフランスメーカーなら既にパンテールのツーンドラがあるのでそこにまとめて良くないか?(プノーもツーンドラもこれ1台じゃなくて他の車出すんだよな?)と思ったりしますが、ツーンドラを無視してでもプノーの存在を世に出したかったのかもしれません笑。

(ルノーUKに直接反応されてるぞ!)

ボディーペイントの元ネタ

グレーのラ・クルューズ、白のラ・クルューズはR5ターボの印字が元ネタだと思われます。

「Redwood」レーシングは1982年のRallye du Var に出場したマルボロカラーのR5ターボが元ネタだと思われます(画像)。

ラ・クルューズパターンはR5ターボ3Eのペイントが元ネタだと思われます。

「Penaud」レースにはドア部分に日本とフランスの国旗が描かれています。ラリー的な見方だと日本人ドライバーとフランス人コ・ドライバーみたいな国旗の描かれ方ですが、ドライバーを表しているならサイド後ろ側の窓ガラスにドライバーの名前含めて書かれていそうなのでちょっと違うか。ルノーと日本の繋がりと言えばルノー・日産・三菱アライアンスくらいしか思いつきませんが、何か日本に纏わるネタがあるんでしょうか。



走行性能

電気自動車版イッシースポーツのような走りで、これだけでイッシースポーツに乗ったことがあるプレイヤーはその性能を想像できることでしょう。テクニカルなコースでは驚異的な速さを発揮します。

加速性能は基本的に加速番長の電気自動車では珍しくそこそこの速さに抑えられています。最高速は電気自動車らしくかなり抑えられているので、ストレートスピードは遅いですね。トラクション性能は本当に後輪駆動かと疑うレベルで高いです。

ハンドリング面はイッシースポーツと瓜二つの軽やかさで、思った方向に自由自在(ちなみに車重自体は他の電気自動車と同じく重たいようで、タックルが強いです)。抜群の回頭性の良さとグリップ感で各コーナーを凄まじい速さで駆け抜けていき、ストレートでの遅さを補うに余りある走りを見せてくれます。ブレーキの効きも抜群で、スポーツカー並びに電気自動車で最強クラスのコーナリングマシンでしょう。

サスペンションを変更して車高を下げると動きが硬くなります。コーナーの入りでアンダーが出やすくなる代わりに車体の動きはビシッと決まって安定するようになるので、コースによって好みの車高に調整してください。

スポイラーを変更してダウンフォースを上げると高速コーナーでの安定感が上がります。元々安定感抜群の車ですが、スポイラーを変えるとスーパーカーか何かのようにベッタリと地面に張り付きますね。

ボディーの強度は高めで、ガンガンぶつけてボンネットなどが飛んでいっても車体はそれほど歪みません。しかし走りに影響がないというわけではなく、何回かぶつけるとまっすぐ走らなくなりかなり走りづらくなります。アーマーを強化すると相当ぶつけても走りに影響が出なくなる代わりに動きが重たくなり、特にコーナーの入りでアンダーが出やすくなるのでお好みで。

オフロードでもオンロードと同様の速さを発揮します。オフロードでの速度の減衰が感じられないですし、車高の割に路面のショック吸収力もそこそこにあるので、ラリーでも最強クラスのコーナリングマシンとして君臨しています。

ちなみに、ローグリップタイヤを履かせてみましたが、あまりにも挙動がクイックなので自分には手がつけられませんでした笑。ドリ車としてはもっと大人しくあってほしい。

HSW版にアップグレードすると最高速が大幅に向上するため、ストレートスピードという弱点すらなくなるようです。当然、そうなればスポーツカーカテゴリーでもぶっちぎりの速さになるみたいですね。そりゃそうなるよ。

自分のタイムアタック記録
救急ドリフト 0:53.654、DiRT走行会コース 1:57.285

戦闘能力

エージェンシー内の乗り物ワークショップで様々な装備を付けることができます。ただ、以前登場した対応車両とは違いマシンガン・アーマープレート・地雷が装備できないため、ほぼ攻撃力のないお遊び車両となります。

「契約」アップデートで新登場のイマニ・テックでは面白い機能が2つあります。1つはミサイルのロックオンジャマーで、これを付けておけばフリーセッションでの移動がかなり安全になるでしょう。

もう1つはリモート操縦で、アクションメニューの「所持品」からラジコンと同じように車を操作できます。視点が一人称固定でカメラを動かすこともできない、壊れたら保険金を支払わないといけない点を除けば、仕様はラジコンと同じ。デフォルトで自爆機能があり、スリック地雷を装備していればそれも使用可能ということで、発想次第でいくらでも遊べそうなアイテムとなっています。イマニ・テックの装備は1つしか付けられないので、自分の遊び方に合わせてどちらの装備を使うか選びましょう。



カスタマイズ

元から派手なエアロが組まれている車なので、大抵のパーツはカラー差分ですね。色の合わせ方で個性を出していきましょう。

フロントバンパーは見かけの種類が多いものの実質純正とカナード・スプリッターが付いたものの2種類であとは差分。特徴的なのはこの車の差分パーツには全てステッカーボムが用意されていることで、カラフルな色使いも可能ですね。リアバンパーは差分のみ。

スカートは羽根が付いているものやプノーのエンブレムが入っているものなど割と芸が細かいです。ミラーは元のR5っぽい小さなミラーなどが用意されていて、純正のカメラマウントから変えることができます。

ボンネットは種類が豊富ですがどれも中央に大きめのダクトがあるもので種類ほど多様さは感じられないですね。ルーフはカラー差分に加えてルーフスクープやルーフラックが付くものなどがあります。似合わないルーフラックは置いておくとして、ルーフの色を変えたりルーフスクープを付けられるだけでもカスタムの幅が広がりますね。

スポイラーは純正のようなデカいGTウイングから少し控えめなGTウイング、ハッチバック系ラリーカーっぽいスポイラーなど。トランク部分にはルーバーが付けられるものが用意されています。サンストリップはFUKARUなどいつもの企業が白と黒で用意されています。

サスペンションの変更による車高の下げ幅は少なめ。そもそも車高低いですからね。しかし、車高の下げ幅と連動してキャンバー角が付くのがしっかりとした仕事で好感が持てます。

ロールケージの項目ではロールケージにパッドを付けるかが選べますが、実質シートの項目という感じでシートの方が変化が大きいですね。好みの組み合わせを探してください。

メインカラーが車体中央部と純正ホイールのキャップ、サブカラーが車体上下部とサイドのダクトに適用されるので、差分パーツと合わせて色の組み合わせによる印象の変化が大きいですね。トリムカラーでは内装のチェック柄になっている部分の色を変えることができますよ。

ボディーペイントはR5を意識したロゴ、白・黒・フレンチトリコロールのストライプ、企業ペイント、元ネタを意識したパターンとこの車に欲しいものはしっかり抑えておきましたという内容。細部に至るまで「分かってる人が作った」感のある車ですね。

感想

凄まじい性能に要所を抑えたカスタマイズ性。再現度の高さ……文句の付けようが無い出来ですね。他の車もラ・クルューズをお手本にしてほしいと思ってしまうくらい力の入った出来だと感じます。ちゃんと力入ってる車と手抜きな車はすぐに分かるからな!オイ聞いてるかロックスター!



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他の方から頂いた写真

うるふさんより)

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